「四角いカンカン」とチラシ
絵とのはじまりは、おじいちゃんのお家🏠
母の実家のおじいちゃんの家に遊びにいくと
決まって私はおじいちゃんに
『「四角いカンカン」どこにある?』
と聞いていた。
「四角いカンカン」とは、クッキーの入っていた長方形の空き缶で
その中に色んなサイズの鉛筆たちが入っていた✏️
うちの母は6人兄弟です。
名前が書き換えられたキャラクターの鉛筆、
小さな色鉛筆、上下削られている赤と青の鉛筆が付いているもの
クレヨンのカケラ、
蓋の無くなったボールペン…
長さも柄も揃ってないけれど、
おじいちゃんがきちんとカッターで鉛筆の先を
削ってくれていて、全てトキトキに描きやすくしてくれていた。
※トキトキ=名古屋の方言、先が尖ったものの事を言います。
私はその「四角いカンカン」と
電話代の下の引き出しに沢山残して置いてくれている
裏が真っ白なチラシを取ってきて
お気に入りの上下に赤と青の付いた鉛筆を持って
おじいちゃんの横で絵を描くのが大好きだった。
だんだん先が丸くなったり、途中で芯を折ってしまうと
おじいちゃんがカッターでまたトキトキにしてくれる。
その姿もかっこよくて好きだったな。
ツルツルのチラシはボールペンでしか描けないから、
紙のチラシを探してたのも覚えてる。
ちょっと傾いた家、古びた匂い、
玄関先のおばあちゃんが育てた色んな花、
物静かでいつもニコニコしていたおじいちゃん。
褒めてくれるおばあちゃん。
これが初めての絵との出会いだと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!皆様に笑顔と元気を届ける作品を描き続けます!いただいたサポートは作品の肥やしにいたします!🎨