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タイプロ・西山智樹くんの魅力を改めて考える〜放っておけない才能の篇〜(1/3)
※長いnoteです。※
2024年9月、つまり半年ほど前にtimelesz projectで西山智樹くんを知った。
timelesz projectとはSTATO ENTERTAINMENT所属のアイドルグループ旧名「Sexy Zone」が「timelesz」に改名した2024年4月1日より始動した新メンバー追加募集オーディションのこと。応募総数は18,922件。
現メンバーは菊池風磨さん・佐藤勝利さん・松島聡さんで、彼らが直接審査員として新メンバー候補生(以下候補生)に関わりメンバーを決定する。対象年齢は大体18〜30歳で、ダンス経験は不問。メンバー選びの最大の基準は「仲間探し」である。
2025年2月現在Netflixにて独占配信されていて、大きなtimelesz project=「タイプロ」ブームを巻き起こしている。
私はエンタメ業界のすみっこで働く新卒1年目のぴよぴよOLである。話題性のあるコンテンツや革新的なコンテンツにはなるべく触れるようにしていて……というのは口実で、前々から気になっていたSexyZoneの動向が気になってtimelesz project=「タイプロ」(以下タイプロ)を見始めた。
そして西山智樹くんのファンになった。
しかし最終審査(6次)の一歩手前、5次審査の12人にまで残ったものの西山くんは落選した。
なぜ落選後の今このタイミングで記事にするのか。
それは西山智樹くんのすごさについての考えを私なりに言語化したかったからだ。
「周りに優しい」「アイドルになりたい気持ちが強い」「賢い」それはそうなんだけど、ここまで人を惹きつける理由をもっと説明できる気がした。
説明しきれなくても、ファンが言葉を尽くせば少しくらい掠るんじゃないだろうか。
落ちてしまったことによりまさかとは思うけれど西山くんという素晴らしい原石が放置されてしまうなんてことはないよな……?という不安もある。
何よりアイドル・西山くんから受け取った感動を形で返したい一心で筆を執った。
このnoteは三部作で、これは第一篇目の「彼の才能」篇にあたる。
この一篇目で彼とタイプロの関係性について私なりに紐解き、
残りの二篇では西山智樹くんのステージに立つ人としての魅力について・人間的魅力についてアイドルオタク的視点バリバリで語るつもりだ。
同担さんはもしかしたら二篇目が読んでいて共感しやすいかもしれない。
ちなみにこの一篇目の最後で"西山くんが最高のパフォーマンスをしたにもかかわらず最終選考に残らなかった理由"も考えてみている。
timelesz自体が今やとても好きで加入してほしかっただけに、ある程度自分なりに理解できたとしても、完全に納得しきることは一生ないんだと思うけど。
安心してほしいのは、この考え方はtimeleszも西山くんも他の候補生も全く否定していない。
でも、これは本当に私の主観だし、説得力のある文章になっているか不明だ。
また、思い出すことで心の傷を抉られる方もいるだろうから一番下に入れておく。
《ここから注意》と書いてあるので安心してね。
0.大前提として
※知らない人向け
まず才能の話をする前提として、西山くんをオーディションにおいて「落とすべき」理由はなかったと思っている。それくらい、アイドルになるための準備がしっかり出来ている子だ。
西山くんの強みとよく言われるのは
歌もダンスも魅力的、綺麗で大きな五角形のオールラウンダーアイドル
色白でフェミニンな顔立ちと雰囲気
の2点だ。
選考では常に"4〜5位=加入圏内"の順位で、リーダー的な役割を何度も任された。
タイプロ視聴者からはメンバー脱退前の「SexyZoneの王子様を感じさせるコンセプトと合いそう」なんていう声も上がった。
王子様と呼ばれてしまうのはその雰囲気だけではなく、アイドルとして完璧だからである。
①キャラがいい。ジャニーズにも少数部族として存在するアート系変人ボーイである。
②華がある。カッコいい。
③歌もダンスもきれい。
④そして品と教養がある。
特に④の項目は中々替えが効かないものだ。
STARTO ENTERTAINMENTのアイドルは仕事の範囲が多岐にわたる。
西山くんは料理も絵も上手で、高いクオリティで曲を作れる。英語も中国語も堪能。美容意識もある。有名大卒。この人間としての豊かさはバラエティでもドラマでも生きるに違いない。
まあ、ここであえて否定的なことも書くなら、バラエティにおける自己主張に関してはまだ伸び代があるのかなと思った。おそらく考えに考えて丁寧に言葉を紡ぐタイプ。
でも、西山くんの器用さと賢さと気遣いの力があれば、バラエティの回しを学んでいけるんじゃないか。Jrの子で、出始めの頃コメントぐだぐだな子がいたりもするし。
あと詳しくは最終篇で書くけれど、西山くんは人柄的に結構面白い子である。だからあまり心配はしていない。
1.「演出ができそう」と佐藤勝利くんに言われたこと
※ananの話
それでここからは本題の西山くんの突出した才能の話をさせてほしい。
ananでの佐藤勝利くんの発言・審査後の講評・パフォーマンスの出来を総合して考えられることを書く。
それは勝利くんの言葉を借りるなら「演出もできそう」という才能だ。
例えば候補生の浜川路己くんを出すと、彼は完全にアウトプットの才能。周りから自分がどう見られるか、自分をどう見せたら美しいか直感的に神がかりのレベルで捉えられる人。
それに対して西山くんはパフォーマーの才能の中でも自分と周りを演出して、どんなコンセプトにも染め上げる才能という言葉があてはまりそうだった。西山くんの前職がレコード会社のA&Rなのが既に一つの解答なんだけど。
私は演出に関しては、小規模のお遊び企画でやらせてもらった経験しかないので大したことは書けない。でも演出が難しいということは身をもって知っている。
…全てにいえるのは西山くんが望むことをやってほしいということ。職業演出家になってほしいというつもりはないし、今後のことに対して願望を書くのは控える。
ただ彼のすごさを私なりに整理したこの記事を書くにあたって、改めてお仕事内容を検索してみた。そこで感じた職業演出家に必要な能力を、外交的な能力→思考能力のグラデーションで書く。
影響力が強い者として、チームのモチベーションを上げる。
平易で的確な言葉で指示を出す。
演者の才能や素の性格を理解する。
ちょっとした粗に気が付き、修正する。
演者の場位置を何十・何百もある組み合わせの中から決める。
音楽や文学の知識。
そりゃそうだよな、ということを書いたのだが、これらができる人は「8つの知能がバランス良く高い人」だ。
知能といってしまうとなんだかあけすけな感じがするし、8つの知能って何だよ、となるかもしれない。
しかしガードナーが研究した8つの知能というものがあり、この説明が端的に言い当てていると私は考える。
8つの知能というのは……
「言語的知能」、「論理数学的知能」、「空間的知能」、「身体運動的知能」、「音楽的知能」、「対人的知能」、「内省的知能」、「博物的知能」
上記のリンクがわかりやすいので、もし興味があれば。
にしてもこれは知能の話なので「努力で賄えるものではなさそうだな?」という感想を抱いていただけるはず。
努力ではどうにもならないもの。これが才能だ。
身体・運動的知能:
物事を自分の体で表現したり、ものを自分の手で作ったり、作り替えたりする力。協調動作やバランス、手先の器用さ、身体的な強さや柔軟さ、機敏さなどを含む。
身体・運動的知能、私は絶対的に低い。モノマネを練習したことがあるがいくら頑張ってもしょぼい出来にしかならなかったし、これは私があと20年30年歳を取ったとて飛躍的に成長するものではないと思う。
その点西山くんはこのタイプロ内で、この身体運動的知能、音楽的知能、空間的知能、対人的知能などが光る場面を多く見ており、脳内オールラウンダーとでも呼ぶべき存在である。
西山くん、やっぱり演出家向いているでしょう!
なるかどうかは別として!
既に私はそうやって結論を出してしまいたいくらいなのだが、次の項で彼の能力が生きた場面を具体的に紹介する。
2.即席のチームをプロのアイドルと見紛うステージへと変貌させた
※具体例
西山くんがタイプロ本編・特別編・ananの候補生特集(全4回)で審査員から受けていた評価には例えば以下のようなものがある。
・「"今この瞬間が楽しいんだ"っていう曲の世界観が伝わってきて……それは歌ダンス表情どれが欠けてもできないこと」→風磨くん
・「繊細さがパフォーマンスにも表れている」→聡くん
・「曲を一番愛している人」→聡くん
・「流石、何となく(すぐ理想の表情を)トレースしたね」→風磨くん
・「言葉には責任が伴うこともわかっている。」→勝利くん
・「この曲を一番理解して、体現してくれました。葛藤しながらこのチームを作り上げたリーダーとしての功績はすごく大きかった。」→勝利くん
etc…
また西山くんはタイプロ内で2回チームリーダーを務めているけれど、その両方のパフォーマンスが「既にアイドル」「プロ」のステージだと褒められている。
これは見てもらった方には分かると思うのだが、メンバー個々というより"作品としての完成度"というベクトルの褒め言葉である。
彼が4次審査で踊った「Purple Rain」の衣装については以下のような工夫が見受けられた。
・カジュアルなジャケットスタイルのメンバーもいる中、あえて西山くんはフォーマル寄りにして全体の雰囲気に締まりを出している
・同チームの本多くんとセットアップを分解し使う
・裏センターという埋もれやすいポジションだったが、赤髪にすることでさりげなく自己アピール
(「purple」のイメージにも合致。)
衣装の考案も、楽曲の世界観を理解するという意味で課題に含まれていた。(ananより)
明らかに彼自身の采配で行ったとわかるところだけでもセンスが光っていて、このチームの衣装はSNSを中心に大絶賛だった。
また、揃えるところは揃える。ことについてのこだわりがちゃんとしている。
・合宿初日から、(大まかな振りは頭に入っているのに)夜中の4:30まで仲間を巻き込みながら振りの動画を一つ一つ確認
・バミリや振りを揃えるところに関して、チームの仲間向けの詳細な資料を作る
・振り付けが変更になった点を、その日にいなかったメンバーに動画で送る
※timelesz project公式Youtube Behind the Audition07より。
彼の濃やかな優しさについてはいずれ別の記事で語りたい。
補足:チームが褒められたと書いたが、これは彼一人の成果ではない。他のチームメンバーも優等生的であり、事務所所属の経験豊富な先輩(原嘉孝くん)もいてこそのパフォーマンスだった。
結果としては、両課題曲ともに選曲のねらいを完璧にクリアしていた。
Purple Rainではシティポップな世界観を、革命のDancin'nightでは事務所の伝統とショーの空気感を表現。
《Purple Rain》動画
《革命のDancin'night》動画
特に革命〜はプロデューサー役を務めた勝利くんや、高め合える仲間に出会ったことで元々の才能が覚醒した候補生・路己くん、ショーの世界で実力が既に認められている上で表現にしなやかさまでプラスされた候補生・原ちゃん、持ち前の明るさとたゆまぬ努力とアドバイスを素直に飲み込む姿で仲間を鼓舞した候補生・周杜くんの功績も大きかった。
中間発表の時点での優等生チームで、審査のねらいを全員がほとんどクリアしていた。そのため
・ヘッドセット→ハンドマイクへと持ち替え
・技術的に会得していないメンバーもいる中、残り4日でダブルターンを仕上げる
という追加課題が出された。
また、スペシャルゲストで見学しに来てくれた堂本光一さんにはチーム全体が褒められた上で
「オーディションに来た子として指摘することは何もなく、プロに通じる究極のアドバイス」をされる。
「しいて言うなら、ナチュラルでいた方がいい」「究極って抜くことだから」。それは神に通じる道なのではないだろうか。
講評が肌感テンション高めだったのも多分気のせいではない。このプロジェクトで厳しさの役割を担っていたダンスコーチ、NOSUKEさんがニコニコの笑顔で頭の上で拍手をしていたくらいだった。
YouTubeのコメント欄は、オーディションのお約束としては考えにくいチーム全員通過を期待する声でトレンド入りを果たした。
何度も言うが西山くんは5次審査で落ちてしまった……タイプロは新メンバーが仲間に選ばれるまでの過程を描いたドキュメンタリー(NOT視聴者投票型のサバイバルオーディション番組)なので、
5次審査の編集では西山くんの魅力的な姿はガッッツリカットされてしまっている。
それでも西山くん推しの私が隅々まで動画をチェックすると
・他のメンバーのアイディアにすぐに反応する姿
・参考にすべき少年隊のパフォーマンスの鑑賞会を実行に移す姿
・一つ一つのポーズを写真に納めチェックする姿
・(他のチームのメンバーであるアメリカ育ちの男の子に対して)慮る気持ちから英語で日常会話をする姿
は見受けることができて、とても「仕事が出来る男」に映った。
timeleszからはどの選考段階においても仲間のフォローを期待され、直々にチームリーダーに指名されもした。より経験値の多い候補生(原ちゃん)が途中合流した際は、彼がまとめる構図へと柔軟に移行できた。
やはり西山くんというのは、リーダーシップの人なのである。
そして作品を作り上げる準備過程において欠かせない演出家……もう少し言葉の照準を彼に合わせるなら何だろう。
言うならば、クリエイティブディレクター的な才能を持ったパフォーマーなんじゃないだろうか。
3.名プロデューサー風磨くんと、名クリエイティブディレクター西山くん
※箸休め
ちょっとここでtimeleszのコンサート演出を務め、新メンバー増員を思い付き、timelesz projectの企画を通すところまでやった風磨くんとの比較で話をしてみたい。
(timeleszを昔から推しているのではないのだが、「We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode 0」Live DVDは視聴済みである。)
風磨くんは演出家…の中でも、多分言語センスがずば抜けている方である。企画プロデュース的なところの才能が凄い。興味深い、面白い、グッとくるものが意図的に演出できる。
そして爪痕を残そうという強い意思の力に心が持っていかれる。一歩前に出て存在を主張しようとする思いは、野心でもあるけれどどこか一途なひたむきさを感じる。彼の創るものは後から友達と熱く語りたくなる。他のデビュー組を推していた際も、タイプロにハマっている今も、timelesz(SexyZone)の演出の話はよくSNSで回ってきた。
それに比べると西山くんはクリエイティブディレクター的なものが似合う、気がなんとなくしている。
クリエイティブディレクターは工事現場でいうところの現場責任者だ。職人的な物の見方をし、専門的なアプローチでコンテンツの質を担保する。時には効率や利益を捨て、下手すると誰も気付かないかもしれない細かい修正のために何十時間も腐心することもある。
とにかく泥臭くめんどくさいが、えもいわれぬ感動を生むためにはクリエイティブディレクターが持つセンサーと技術と情熱が欠かせない。
「繊細」とも言われることがある西山くんが創るパフォーマンスは、無言で何度も何度も見返してしまうようなスルメ力が高い。
4.タイプロ後の話
※余談だけどすごいよね〜
西山くんのタイプロ終了後の動向についても補足的に書きたい。
落選してしまったのが12月末。Netflix本編にてその落選結果が放送されたのが1月31日。
そこから4日後に応援に対するお礼のメッセージを投稿。さらに翌日、彼のサブアカウントへと音楽のついたデジタルアートを投稿。
→2月8日にVocals/Composed/Records and Mixed/Artwork Design by:RooT(Tomoki Nishiyama)
……の文字が書かれた、つまり彼がトータルプロデュースした自作楽曲が(メインの方に)投稿された。
その曲名は雪解け。
この曲を作っていたのは1月頭らしい。落選から一週間経つかどうかくらいに書き始めた楽曲ということになる。きっと私には到底計り知ることができない様々な気持ちがあったと思うけれど、
行動面での切り替えの早さと出力されたものの質の高さに、舌を巻いた。
あと自己プロデュース力、鬼高い。
5.クリエイティブディレクター、そして何てったってアイドル!
※まとめ
(ここから5次の脱落理由を私なりに理解しようと頑張った話になるので苦手な方は回れ右です。)
ここまで彼の魅力を語ってきて、なぜ彼がtimelesz projectの5次審査で落ちてしまったか?という疑問が戻ってくる。
タイプロは仲間探しである。その観点で探ると……アイドルを末長く続ける覚悟はあっただろう。馬が合っていたかはわからない。でも出会って半年、ましてや立場に上下差がある状態で「仲良しランキング」など付けられるわけがない気もする。
となれば方向性の違いでしかないのだが、その答えでもまだ解像度が低い。
私が思うに、どこかでtimeleszの方向性と西山くんが持つ才能がぶつかると予期されたんじゃないだろうか。
もう少し具体的に推測をしてみる。
私は彼が落ちる理由はないと強く思っているが、手放したほうがいいのかもしれない理由を一つだけ思いついてしまった。
それはタイプロを通してクリエイティブディレクターとしての才能が覚醒したことだ。
彼が居るチームのパフォーマンスはなぜか個だけではなくチームを「箱」で愛したくなるような感動をもたらした。特に4次と5次は完成度がとてつもなく高かった。
しかしtimeleszはまだ当分のところ「完成」を売りにしていかない、個性がアンバランスである面白さを売りにしたいグループなのだと私は5次の審査ではっきりと思ったのだ。
個人的に新生timeleszの仲間を一番明確に欲しているように見えるのが風磨くんなので、風磨くんのプロデューサーとしてのあり方から推測してみる。(風磨くんのビジョンが一番分かりやすいのと、今後のキーになりそうだと考えているだけで、彼の独断場だとは一切思っていない。)
新生timeleszに求めているのは以下のような「アンバランス」なんじゃないかと思う。
・SexyZoneとは明確に変わったね、という新しい雰囲気。
・Anthemからも浮かぶ乱れる、殻を破る、力強いというワード。
・少しずつ絆を作っていこうと歩み寄る既存メンバーの姿。
・一時は精神的に落ち込みかけもしたメンバーや、ダンス歴が浅いメンバーをあえて残したこと。
極めて良い意味でのカオスだと思う。新生timeleszデビュー直後から爆発的に売れる気はある。人気Gの要素の一つである仲の良さはちゃんと目指してるはず。
しかしグループの完成は急がない。むしろ急いで良いものを作ろうとすると伸びが止まってしまう。
ダンス未経験の篠塚くんに最もダンスが難しい課題曲を与えていたのはなぜなのかたまに考えていた。
憶測だが、経験量が足りていない中で即席で表現の型を作ってしまうことを危険視した気がする。
高難易度曲になると、ダンス歴が長い他の候補生ほどの完璧を求めることは物理的により難しくなる。その状況によって成功体験を得ることへの渇望感を作り、却って表現に対して欲を出させようとしていたんじゃないか。
そして仮に彼がデビューしたら、しばらくは彼が育つことと化学変化が起きることをゆっくり待つのかもしれない。
篠塚くんを例に挙げたが、「プロとしての完成を今求めていないな」と思う候補生は多い。
それは勿論期待の表れの一形態である。
(周杜くんには別のベクトルを感じるけど。)
その風磨プロデューサー達の方針が私の想像と合致していたとして、これからも成長期においてはグループと個人の可塑性を売りにしていくとして。
「突貫工事のチームでもプロの表現にまで持ち上げられるクリエイティブディレクター的才能」という西山くんの本質が洗われ輝き出したことによって、もしかしたらこのグループの始動時のコンセプトにおいては生かすタイミングが極端に少なく、忍びないと思われたのかもしれない。
※また、timeleszのクリエイティブディレクターは風磨くんや他2人が既に担っているという別の現実もある。
私は「成長枠」と言われている彼等のことも大好きなのだが、
西山くんの力は下手したら数年単位で宝の持ち腐れになってしまわないだろうか。と懸念された可能性がある。
timeleszに入りたくて全身全霊賭けて誰も文句をつけられないくらい頑張った西山くんの気持ちを思うと今もとても苦しい。オタクが何を書こうが夢を掴みかけてまた「ここではなかった」を突き付けられた事実は変わらない。
それでも一ファンとして私は西山くんの可能性を信じ続けている。信じているからこう思えるのか、こう思うから信じられるのかは分からないけれど。
まとめに入る。
結果は残念だったものの、私は順位なども含めてtimelesz→西山くんへの評価の高さを感じる瞬間はたくさんあった。
本編やananから窺えるさりげない愛情のサインをもし信じてもいいなら、
西山くんは"落ちた"んじゃなく"才能が覚醒した結果、timeleszとは道が分かれた"のだ。
想像力を働かせた時、私からはそんな風に捉えることができる。
私はファンとしてこれから西山くんがどんな道を歩んでも黙って着いていくだろう。
ミュージカル舞台やドラマの俳優、シンガーソングライター、歌手、作曲家(既にいくつも曲を作っている)、ダンサー、振付師(ASYで一部コレオ経験があるらしい)、グラフィックデザイナー、演出家など。
勉強も要るだろうけれど沢山の方向の仕事ができる方だと思うのだ。
その高い芸術的感性を生かして美しく咲けるはず。
そしてアイドル。ダンスや歌を通して「自分の魅力」と「ファンへの愛」を表現するプロ。
クリエイティブディレクター的な才能がある西山くんがアイドルになったら。
きっと純度の高いメッセージが届くし、そのステージが人々に与えるメッセージは本来の何倍も何十倍もの感動を生み出すだろう。
「timeleszになる」という西山くんの夢は途中で閉じてしまった。
でも西山くんの有り余る沢山の才能を思うとまだまだ夢の続きに思いを馳せてしまうし、これからも末長く追いかけ続けたい。