Cosmoprof ASIA(コスモプロフアジア)2022 16 - 18 NOVEMBER SINGAPORE EXPOSINGAPORE yfos視察報告
2022年11月16日からシンガポールで開催されたコスモプロフアジア(美容の展示会)に営業視察に行ってまいりました。アジアのコスメカンパニーが集まる1967 年からイタリア・ボローニャで開催されている歴史ある展示会で「Cosmoprof Worldwide Bologna」のアジア版として1996 年に香港でスタート、2022年で25周年を迎えます。ラスベガスで開催されている「Cosmoprof North America」、2018年から開催されている「Cosmoprof India」、2021年に初開催を迎える「Cosmoprof Bangkok」を含め、美容業界を代表する5大展示会の一つとして世界中から注目されています。
①コロナも明け、世界は通常運転に
関西空港からシンガポールチャンギ空港まで約5時間半のフライトで到着は深夜1時半でした。今回は弾丸出張であったので現地に到着してからホテルを探そうと安易に考えていましたが大きな間違いでした。空港の入国時点で深夜便にもかかわらずかなりの人であふれかえっていました。
コロナ真っただ中に海外に行ったこともありますが、全く様子が変わっていました。税関を抜けるのに1時間以上かかってしまいました。空港をでてこれからホテルを取ろうとbooking.comやエクスペディアを見るとなんとシンガポールのホテルが完売しています。
空室があるのは一部のホテルで1泊50万円ほどしました。ドミトリーやバックパッカーの宿など色々調べましたが、以下の判断をしました。
多くの人達がホテルが取れずに空港内で仮眠を取っていました!映画(ターミナル)の主人公気分でした。朝早くには移動なのでコスモプロフに向けて休息が必要でしたので仮眠しました。
朝9時半にはコスモプロフ会場であるシンガポールエキスポに到着。早めに到着出来たのでまだそれほど人が多くありませんでしたが会場が広いのでどの様に回るかの戦略を立てました。
ホールによってそれぞれ特色がありました。
ホール2
梱包素材,原料、パッケージ、印刷、美容機器、ビューティーテックなどコンパクトに色々見やすかったです。
ホール3.4
国別のブースが出ており、韓国、中国、ドイツ、フランス、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、アフリカなど日本の展示会では見ることの出来ない国々が出店していました。
ホール5
オーガニック関連や香水のブースが多く フランスやヨーロッパが香水は強い印象を受けました。
ホール6
理美容関連やネイル、アイラッシュなどでした。が出展しており東京BWのようなイメージでしょうか。
今回はシンガポール滞在時間が1日だけだったので目的を絞り弊社のサービスであるyfosの海外提携先OEM工場を探す事、その他珍しいもの、新しいプロダクトを探す事に絞りました。
国によって考え方や今の流行などクリエイティブにおけるパッケージデザインなども様々で色々なブースを見て感じたのはデザイン性やクリエイティブ力は海外と日本で方向性が大きく違うと感じました。どちらが良い悪いでは無く、海外はシンプルに訴えかけているデザインが多い。日本は機能や利便性を訴えかけるデザインを施していると感じました。
②yfosのグローバル化に向け出展事業者に企画説明から交渉、90%以上の企業様に興味があると答えて頂きました。
今回の視察では、海外のサプライヤー周りの提携先、OEM工場などの取引先へのアプローチ、海外ブランドの新商品開発にyfosのテクノロジーを導入しないか?という内容で商談してまいりました。
海外でもスモールスタートというのは浸透してきており、前回の記事でも書かせて頂きましたが、アジャイル開発という物がにわかに盛んになってきています。その代表ともいえるのが「SHEIN(シーイン)」です。
SHEINは中国発のグローバルブランドでアパレル業界に激震を走らせている。創業1年間で公式ECサイトのユーザー登録数は25万人に達したという。
SHEINは2015年から成長が加速しており、翌年には売上高が10億元(約198億円)に到達した。コロナ下で利用者が急増し、2020年の売上高は100億ドル(約1兆4,000億円)近くまで達した。Forbesによると、2022年の売上高は240億ドル(約3兆3,400億円)と見込まれている。また、SHEINの評価額は、1,000億ドル(約13兆9,000億円)に達し、ZARAやユニクロに迫る勢いだ。
③SHEINのビジネスモデル
洋服の初回生産は100点程度。消費者の反応をビッグデータ化し分析したAIが“売れる”と判断した場合のみ量産するシステムをとる。この手法はTikTokのレコメンド機能にも採用されている。SHEINは毎週3,000を超える新商品をリリース。リアルタイムの顧客追跡データをサプライヤーと共有し、設計と生産を管理しているとされる。このため過剰在庫をせず大量廃棄のリスクを軽減している、この点では循環型社会、サステナブルな体制をとっているといえる。
この考え方はyfosの「小さく始めて大きく育てる」と共通している。この考え方を念頭に各社商談していく。
多くの企業と、商談したが9割のOEM企業が興味を持ってくれた。「yfos cloud」のローンチはまだだが楽しみにしていると言っていただけた。
5ヶ国以上の国の企業様とOEMについて商談させて頂き、今後の展開が楽しみになりました。
韓国企業のトレンド察知能力や独自原料の開発などの学びもあり、今回のコスモプロフでは多くの収穫がありました。
2023年にはベトナムを起点に「タイ、カンボジア、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア」と活動の幅を広げていきます。今後の動向も是非チェックしていただきたいです。