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無鉄砲さは母譲りだった(エッセイ)
二月も終わりに近づき、ふと思い出したことがある。
娘の大学受験の記憶だ。もう四年前になるのかと当時を懐かしむ自分がいた。
あまりにも無鉄砲な娘は中学受験の際に都内では自分の気に入った学校、一校のみを受験したのである。
さすがに大学ともなれば志望校が増えると考えていたが、中学受験時と同じく娘が臨むのはひとつの大学だけだった。
こうと決めたら譲らない頑固さは父親譲りだと思う。では無鉄砲さは?
今さらながら最近になって自分に似ているのだと気付いた。
無鉄砲で電光石火、思い立ったら即行動は紛れもなく私の遺伝子を引き継いだ証しだ。
私自身、作家になりたいと再認識してから目に留まる文学賞はひとつのみ。
あまりにも浅はかな考えに自分でも呆れてしまう。
しかし元の性格は簡単に変わらないもので気がつくとその文学賞の募集要項を何度も確認する自分がいた。
そう思うなら突き進むのみ。
娘も同じ思いだったのだろうか(笑)
娘がICHIBIKOでアールグレイの苺ケーキを買ってきてくれた。
口に含むとシフォンケーキのような食感でほのかにアールグレイの上品な味が広がり、とても美味しい。
期間限定というのが残念である。
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