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「つばきファクトリーファンの皆様へお願い」を読んで陰謀論に思いを馳せる

NHKドキュメンタリー「なぜ人は陰謀論にハマるのか? 〜イルミナティからQアノンまで250年〜」を観た。時代ごとに流行する陰謀論について、とても丁寧なアプローチで解説していて面白かった。

人は不安に襲われたり、抱えきれないほどの不満が溜まるとストレスの捌け口として分かりやすい“敵”を求めたがる。目に見えない不安が人間は怖くて仕方がない。そんな時に陰謀論というのは麻薬、媚薬のように不安や不満を簡単に和らげてくれたりする。

「知りたい」という欲求は人間の三大欲求である「食欲」「睡眠欲」「性欲」に勝るとも劣らない生理的な欲なのかもしれない。

つばきファクトリーの公式からアップフロント社長の西口さんによってこんな声明文がアップされた。

昨年、つばきファクトリーの元メンバー小片リサが所謂「裏垢」で愚痴っていた内容が流出してしまい、それによって小片リサはグループから脱退することとなってしまった。

当時の事は、以前noteでも書いた。

あれから小片リサは数ヶ月の謹慎期間を経てハロプロOGメンバーとしてM-lineに所属し、ソロ活動を再開させた。本当によかったと思う。

いろいろあったけど、それぞれが再出発して、つばきファクトリーは新メンバーが加入し、単独の武道館公演も決まった。人間だから全てのわだかまりが解消されたかどうかは分からない。だが、それでも彼女たちは心機一転、活動を再開させて進んでいる。

それなのに一部のヲタクはずっと過去に捕らわれている。

彼らは知りたくて堪らないのだろう。つばきは過去にも何度かモヤが晴れないまま有耶無耶になった出来事がある。そんな時に小片リサの愚痴は、それらのモヤを晴らす格好のエサになってしまった。

「ほら!やっぱり思ってたとおりだ!」

そう一部のヲタクは思ってしまった。まさに陰謀論にハマるのと同じような経路で彼らはそれぞれの“敵”を見つけてしまった。彼らからしたら「正義」による追及なのだろう。メンバーに対して「俺は知っているんだぞ」「はやく自分の口から白状しろ」とマウントを取ることに歪んだ快感を覚えてしまったのだろう。

最初は彼らも彼らなりにつばきファクトリーに対する愛ゆえに義憤に駆られていたのだとは思う。だが、結局は行き過ぎた正義感が暴走してブレーキを踏むことすら忘れて、ただただ自分にとって気持ちいい“答え”の為に見境なく攻撃を繰り返すようになってしまった。

最近、こういう出来事が多い。みんな本当に鬱屈としている。自分ではどうにもできない事が多すぎて悶々と生活している状況で、気晴らしがしたくて仕方ないのだ。そして同時にその気晴らしによって、どれくらい相手が苦しむのかなんて想像もできないのだろう。

つばきメンバー個人個人のDMへ誹謗中傷をしたり、面と向かって暴言を吐いたりすることもあるらしい。ということは、つばきが(少なくともハロプロが)好きだからそこまで行動するんだと思う。興味が無ければ、そもそもそんなカロリーもお金もかかることをするわけがない。

だからこそ、質が悪い。

陰謀論に背中を押され、正義感に酔ってしまった人間は自分の行為が「つばきをより良くする崇高な行いだ」と疑うこともないだろう。そして、この記事も「決めつけだ」と突っぱねるかもしれない。

浅倉樹々ちゃんは今日が誕生日だ。本当なら沢山のお祝いのメッセージに溢れる幸せなブログがアップされたはずなのに、こんな味気ない切ないブログになってしまっている。

つばきに加入した新メンバーのことも考えてほしい。

彼女たちはオーディションだったり、研修生からの昇格によって明るい未来を夢見て活動をはじめたばかりだ。なのに、いまだに過去の出来事にヲタクが捕らわれたままでいるせいで、全く関係ないのに気まずい思いをしなければいけないなんて馬鹿げている。

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