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トレイルがつなぐ魚沼の未来その2~「魚沼新幹線トレイル構想」
こんばんは。
トレイルをつなぐことで魚沼を元気していくプロジェクト、実はいくつか同時並行で進んでいます。
前回は100マイル構想をご紹介しましたが、今回はもう少し関係人口増加に直接寄与しそうな計画をご紹介します。
その名も「魚沼新幹線トレイル構想」。上越新幹線の越後湯沢駅と浦佐駅を結ぶことからつけられたタイトルですが、この案も、私の発案ではありません。こちらも縁あって起案者の木村和也さんという方とつながることができ、個人的にぜひ応援したいということで、取り上げさせていただきます。
魚沼新幹線トレイルの特徴
このトレイルの特徴は、以下6点です。
〇ハイカー・登山ビギナー向けのトレイル
八海山や巻機山など2000メートル級の本格登山ではなく、アップダウンの少ない西側の里山エリアになります。
〇日帰りか1泊で走破できる設計
越後湯沢~浦佐間は約40キロ。トレランなら一日でひとっとびですね。小出駅までつなげても60キロ程度です。
〇雲海や越後三山などの絶景が楽しめる
これはタイトル写真をご覧ください。一番左の八海山から、中ノ岳、右の巻機山まで眺望が抜群です。
〇トレイル近くには里山集落があり、温泉・食・歴史文化も楽しめる導線
南魚沼市側の集落はもちろん、大地の芸術祭で有名な妻有(十日町側)にも降りられる尾根沿いです。
〇魚沼スカイラインなど車道も近くてエスケープしやすい、安心・安全なコース
東の南魚沼市側に降りれば、5キロおきに駅があり、脱出は容易です。
〇駅から駅へ。都会から電車によるINとOUTが容易
まさに新幹線トレイル。トレイルヘッドまでと、帰りの導線も、アプローチとアクセスをしっかり考えてあります。
まさに、来る人も受け入れる側もハッピーになる、魚沼活性の起爆剤になりそうな構想ですね。個人的には、実家のある浦佐駅まわりがもっと活気を帯びてくるとうれしい。
※地図をよく見ると、私の新居予定地にマークされています。生まれた実家は同じ南魚沼市浦佐なのですが、家を建てるのはこの越後湯沢に近い塩沢君沢地区になります。
※魚沼スカイラインからの雲海の模様は、新潟を代表するSNS&クラファンコンサルタント・ジンボラボの神保さんのブログに詳しいです。タイトル写真も許可を得てブログから拝借しました。
起案者木村和也さんのたぎる想い
この素敵な構想の発案者は、南魚沼市在住の木村和也さん。私の高校の先輩でもあります。
木村さんは面白い経歴の持ち主で、大学の博士課程を中退し、アウトドア系の出版社にはいり登山雑誌の編集を経験、登山ガイドの資格も持っています。その後、別のアウトドア雑誌社の編集長になったあと、地元南魚沼市にUターンして農業をしながら編集の仕事も続けています。
働き方・生き方としてもイマドキな感じで、いろいろ教わりたい大先輩でもありますね。
木村さんはこの計画を練るにあたり、レジャー白書などのデータを読み解きマーケティング視点で分析しています。いわく、アウトドア人口は今後も増えそうなこと。登山者といってもライトなハイカーが大半であること。そのようなビギナー層は、温泉と食をセットで楽しむこと。首都圏のハイカーは車を持たない、運転しない層が多いこと。そして、魚沼という都心から絶妙に近い距離に可能性を見出しています。
前例のない、道を切り拓く困難さ
このトレイル構想、実現した時の地域活性のイメージが容易に想像つくのですが、実現への道のりは、文字通り遠いと言わざるを得ません。
通常トレイルの整備というと、昔の生活道でいま使われなくなった古道を復活させるとか、災害で不通になったトレイルを通れるようにするとか、もともと「あった道」をベースにするパターンが圧倒的だからです。
今回は、まだまったく道がない山中にトレイルを開拓(開墾?)することになります。しかもその長さは現計画では14キロに及び、土地の権利問題は?だれがやるの?お金はどうするの?など、少し考えただけでできない理由は無限に出てきそうです。
木村さんはその困難さをよくわかったうえで、企画書を携えて市の観光課、地元議員や登山関係者、土木関係者などまわって説明と協力を求めて動いています。
「道さえつながればいい」
だれがやろうが、どんな形だろうが、このトレイルをつなぐことが魚沼の未来を切り開くことだと信じて疑わない木村さんは、ある種の使命感をもって取り組んでいます。想いのアツさに人は集まる。私も木村さんの指に、両足ジャンプでとまります。
ご協力いただける方、またアドバイスいただける方、ぜひご連絡ください。
トレイル構想はいいけど、お前の家はどうなったんだ?というお問い合わせもいただきます。春先着工に向け、もうすぐ施工してくれる工務店が決まりそうです。こちらもまたご報告しますね。