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12人の怒れる人々

エアースタジオ、劇団空感演人 
『12人の怒れる人々』終演致しました。
劇場に足を運んでくださった方々、配信をご覧くださった皆様、作品に興味を持ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

原作は映画「12人の怒れる男」という作品。
1人の少年の有罪か無罪か死刑判決について1時間半密室で討論する陪審員達を描いた作品です。白黒ながら白熱した討論。とっても面白いので是非原作もご覧ください♪

私は陪審員8号を演じました。最初に少年の有罪に対して疑問を持ち、話し合おうとする人物です。台本を頂いて、原作を見た際「なんて正義感に溢れる人だ!」と思った記憶があります。
 小学生の時は自分が思った事、それは違うと思った事はすぐに言うタイプでしたが、色々丸くなって周りに合わせて空気を読む、自分の意見をなかなか言えなくなっている自分にとって懐かしく羨ましく感じてました笑笑まさか、その8号を演じるとは…。
 冷静で落ち着きがあり誰に対しても公平であろうとする8号。けれど蒸し暑い部屋、反論が多く、なかなか分かってもらえない。有罪、無罪の2択を決めなきゃいけない、無罪とも言い切れない…。疑問があるのに少年を死に追いやっていいのか?ずーっと葛藤しながら発言してました。誰かを責めたりする事なく真実に向き合って検討していく、堂々とした人物をイメージしながら演じてました。

 最初は初めてのセリフの多さに自分の事ばかり考えてしまっていたけど、そうすると言葉を届けられなくて…自分に響かなくて…。怖いけど相手の言葉を意識して聴くようにしました。そうするとその後の自分の意見が言いやすくなったり、周りの言葉もしっかり入ってくるようになりました。凄い…考え方、受け入れ方だけでこんなに違うんだ…気づきの連続でした。
 反論され続けてた8号ですがだんだん同じような疑問を持ち賛同してくれる人達も増えてきました。それを求めてる訳ではないけど8号にとっては嬉しかった。提示された証拠や証言の矛盾を実験や考えで伝えていくところも、ずーっと8号にある「?」を大切に演じてました。
 穏やかな8号も怒る事もあります。その時もどのくらいのボルテージなのか、ずーっとイライラしたものもあったはず。最後まで反論してた3号に投げかける言葉も気持ちが動くまで言いました。色んな事を考え8号を作っていって…楽しかった…😆

 短期間で沢山のセリフを覚えるのもキャラクターを作っていくのも難しかったし、もっとこうしたかったなと思う事もあるのですが、ここまで自分は出来るんだと気づけた機会にもなりました。
 課題は山積みです。それはそうです笑笑
課題だらけです。今回大きい役を頂いて皆んなを引っ張っていく、巻き込んでいく役の難しさも知りました。ワンマンショーではない。皆んなと作りたい。そう思って稽古、舞台に挑んでました。
それもできたのか…自分では分からないけど…。
共演した方から「一緒にお芝居していて楽しかった」とお言葉を頂き凄く嬉しかった。。

 演劇を始めて2年目…。登山に例えると、また少し高い所に行けた気がする⛰️まだまだ高い山は沢山あって、装備も揃ってない状態。でも、楽しいんだ💓色んな人に出会って演劇の話をして、自分とは違う自分になる感覚…。もっと広くて高い風景みたい…😌
 今回の経験を無駄にせず、満足せず精進していきます。また新たな私をお見せできるよう舞台に上がれるよう頑張ります。
いつも支えてくれる家族、いつでもどこでも応援してくれる私の大切な人達…。ありがとうございます。感謝を忘れずこれからも歩んでいきます。これからも宜しくお願い致します。

ありがとう8号。あなたの真っ直ぐさに強さに励まされ学びました。
                 小峰 千采


 

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