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ペット同行避難について陳情草案

昨年の台風19号では、広範囲に渡り大きな水害が出ました。

その際に私の暮らす地域では、一応避難所が開設はされましたが、区のサイトで「ペットは原則同行避難」とされていながらも、ペット避難の受け入れはされていない状況でした。

では、どれくらい被害が出たら、どの施設なら同行避難ができるのか。そうした情報も公的にどこからも発信されていませんでした。

そこで昨年は都議さんに改善のお願いのお話をし、同様の声はたくさん集まっていると伺ったのですが、(今はコロナ関係でお忙しいのもあるとは思いますが)特に改善されている様子がないので、今年はもう少し具体的な資料と提案を用意し、陳情したいと考えています。

以下はその草案、殴り書きです。

あと1カ月くらい仕事が立て込んでいてあまり動けないので、8月くらいまでに取りまとめ、アップデートして、防災に力を入れている方と動物福祉に力を入れている方何人かにご相談してみようと考えています。

他に「こんな配慮も必要!」「こんな事例があった!」「この議員さんがこんな対策をしてくれている!」など情報があれば教えていただけると嬉しいです。

事前にペット避難について取り決めをしておく重要性

現状では、「避難所でペットを飼っている人同志が集まり、運用方法をその場で決めていく」とされています。

ぺットの種類や大きさ、習性、性格、飼主の飼育に対する考え方はそれぞれです。年代や国籍など多様な住民の中で、ペットに関する考え方自体もかなり幅があります。

そうでなくても緊急時で人間が平常心でいづらい環境の中で、誰もが冷静に的確な判断ができる精神状態ではないかもしれません。そんな中で、何の指針もなく有事の現場に丸投げというのは、人間同志が揉める一因になりかねません。

いまはペットを我が子同然の感覚で暮らす人が多くなっています。避難所には安心してペットを連れて行けない、受け入れ体制がないという理由で適切に避難行動を取れない方も災害のたびに見かけます。ペット避難の受け入れ体制を予め整え、有事の際にどこへなら同行避難できるのかを明らかにしておくことで、こうした方々の命の危険を軽減することにもなります。

ペットの種類は多種多様

現状、おそらく犬と猫の想定でペット避難の指針がつくられているかと思いますが、多様なペットを飼っているいる人がいることを想定する必要があります。

他に鳥、ウサギ、ハムスター、ハリネズミetc.

※飼育されているぺットの種類のデータあったら入れたい

※爬虫類は避難所に連れてくるのが禁止とされているが、爬虫類を飼っている人はそれで問題ないのか(電源が確保できないところではそもそも飼育できない?)

避難スペースについて

アレルギーがあったり動物が苦手だったりする方々に配慮して、人間と別のスペースであることは理解できますが、現状の屋外に置くというのは現実的に難しいです。

なぜなら、台風や洪水の場合は、単純に屋外が危険。夏場は暑さで体調不良、最悪の場合は死んでしまう。冬場は寒さで体調不良、最悪の場合は死んでしまう。小動物の場合はカラスや野良猫に襲われるなどの危険がある。したがって屋内にペット専用スペースを設けるのが望ましいと考えます。

大型犬など外の方がストレスにならないペットであれば、屋外を選択できるようにすることも必要。

避難スペース内での決まり事


猫と小動物、猛禽類と小動物など、一口にペットといっても一緒にすると命を奪うかもしれない関係性になってしまう生き物もいます。

ぺットのために潤沢なスペースが用意できるとは、人口が多く敷地の狭い都内では考えづらいので、ペット専用スペース内で悲しい事故が起きないためには、どんな動物でもケージ入れの徹底が必要と考えます。

また、ケージに入れてペット同志の接触をさけることは、もし何らかの病気を持っているペットがその中にいたとしても、一番うつりやすい同種のペットへ感染してしまうリスクを軽減することにもなります。

避難時は動物病院へ行くことも困難になる可能性があるので、ペットを病気にさせない配慮も必要です。

普段ケージに入る経験のないペットを急に長時間ケージに入れると大きなストレスになります。日頃から有事に備えて慣らしておくことが大切です。それについても日頃からの啓蒙活動が必要になります。

避難が長期化する場合

家屋の損壊等によって避難が長期化する場合、環境が整っていない避難所での暮らしはペットにとってストレスになり、体調不良にもつながります。

また、飼主は周囲に鳴き声など気を遣って疲れてしまったり、動物が苦手な方は別室でもペットがいることがストレスになってしまったりと、人間側にとってもストレスの要因になりかねません。

避難が長期化する場合は、被害のない地域の動物関係NPOやボランティアにペットを一時的に預かってもらうのがペットと人間双方にとってのストレス軽減になると考えます。

※協力機関の選定・協力要請

※猫や犬、ウサギなど他の動物に強い方たちとの連携をとって取りまとめられるとよい

災害時のペット避難状況のアナウンス

ペット同行避難が、どの施設ならば、どの程度の被害が出た段階から可能なのかという情報を、都道府県や市区町村はどんな方法で(公式サイト、SNS、公式防災アプリなど)最新情報を周知し、運用していくのか取り決めし、それを事前に明示してほしい。

「ここを見れば最新情報がわかる」ということが周知されていれば、そのことについて電話などで問い合わせる人が減り、大変な中で働く役所の方々の負担軽減にもつながります。もちろん決めた通りきちんと情報発信・運用してもらえることが前提。

飼い主へのペット防災アナウンス

ペットと一口にいっても、種類によって食べるものは大きく違い、寒さに弱い、暑さに弱いなど適性環境も違ってきます。

そのため、基本的にペット同行避難で必要になるご飯や温度対策などは飼主それぞが備えておくべきです。

また、前述のように他のペットとのトラブルをおこなさないため、避難用のケージの用意、日頃からペットにケージに慣れてもらう訓練なども必要です。

人間の防災情報を載せたサイトやパンフレット、地域の掲示板や動物病院に掲示するポスターなどの形で、ペットを飼っている人に向けて防災の備えが必要であるという啓蒙活動をしていただけるとありがたいです。


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