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手放したくないスキとどう向き合うか
前回、16パーソナルカラー診断を受けたお話の続きもの。
パーソナルカラー診断を受けて、自分をよく理解できたと思う。
しかしその反面、情報が増えた分、今度は大きな悩みが出てきた。
「今の自分に似合わない水色のお洋服たち、どうしよう…」
28年間、自分のベースカラーさえ知らなかった私。
でも、その28年の中で、「これは私に似合うはず」と信じて着てきたお気に入りの服たちがあった。
淡い水色で、私の心を優しくしてくれて、着ると自然に明るい気持ちにしてくれる、お守りのような色のお洋服だった。
しかし、私を引き立たせるのは原色そのままの色たち。
まさか、自分に似合う色とは真反対の色味を着ていたなんて、夢にも思わなかった。
だけれど、似合わないからといっていきなり手放すなんて、今まで似合うと信じてきた一軍の水色お洋服たちに失礼だ。
おそらく同じような悩みに直面した、迷子の子羊状態の女性は多いだろう。
結論から言うと、そんな悩ましい愛する服たちは、今もタンスの中で静かに眠っている。
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前回の記事を、友人たちにも見てもらおうとSNSで共有した。
結構長い記事だし、noteに興味のない人も多いだろうから、1人も見ていなくてもおかしくないと思ったが、意外にも私の気心知れた友人ズはnoteを開いてじっくり読んでくれていた。(この記事も読んでもらえているかもしれないので、いつもみんなありがとうの気持ち。)
美容に興味のある友人が周りに多く、そのきっかけもありパーソナルカラー診断を受けた。黙っていても美容情報がインプットされる環境なので、私が診断を受けたあと、美容好きの友人たちはこぞってコメントをくれた。
なかでも中学からの親友は、イメージコンサルタント全般に詳しく、パーソナルカラーのほかに、パーソナルデザイン等も面白いのでぜひやってみてほしいだとか、他にもさまざまなアドバイスをくれた。
親友もnoteを閲覧してくれ、わざわざLINEで連絡をくれたほど。
そこで、「大好きな水色を諦める必要はないと思うよ!」と言ってくれた。
『顔タイプのフェミニン要素とか、骨格は外さないようにしたりすれば絶対着られるし、これからも好きな色を楽しんでほしい!』
100%自分に似合うものは無理でも、どこかで自分の"好き"を取り入れながら楽しめばいい。
そう言われた時、肩の力がふっと抜けたような感じがした。
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私が直面しているのは、色が似合わない問題だけではなかった。
顔タイプがフェミニンで原色が似合うという特徴も、水と油のように、相反する二つを混ぜこぜにしたようで、私にはとても難しい。
自分を知るということはとても楽しいことだけれど、知れば知るほど新たな悩みも出てくるものだと感じた。
こういった悩みを持つ人は多くいて、知恵袋にはアンバランスな自分を改善するための悩みが、本日もたくさん投稿されているのだろう。
先日、パーソナルカラー診断の詳細なデータが届いたのだが、そこには「気にしすぎず、60%を目標にしよう」と書かれていた。
基本を知ればお買い物のしやすさが変わるのは間違いないが、気にしすぎるよりは好きなもの、似合うもの、トレンドを上手に組み合わせることが大切だ、とのこと。
白と黒のように、はっきりとさせなければいけないものでもないらしい。
「なんだ、曖昧でいいのか」
垢抜けを意識しすぎた結果、自分を見失うところだった。
私は水色が好き。
シンプルなその答えだけが、全てだと感じた。
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私はタンスを開いて、今日もお気に入りのお洋服たちを手にとる。
白のリブニット、白のスカート、そして水色の温かいセーター。
今日も私のお気に入りたちが、私の人生を鮮やかに彩るだろう。
手放したくない「スキ」と、これからも60%の距離でい続けるつもりだ。
もし、完璧な自分にこだわって世界を狭くしている人がいたら、ぜひ曖昧な自分も愛してあげてほしい。