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子どもが名前を読んでくれることの嬉しさ
子どもは、少しずつ言葉を話せるようになる。
最初は「ママ」から。そこから、「ぶーぶー」ちょっと進んで「きゅうきゅうしゃ」
自分の興味のあるものから、自分の周りの世界から、言葉を広げていく。
その子の世界にとって、保育者の自分はどのようにうつっているのかな?
顔を見つめてみるけど、そっぽを向かれてしまった。
うーん、まだまだかな。でも、遠くから自分を見つめる姿がある。
ちょっとずつかな。
そうやって、生活を一緒にしていく。
そうしてあるとき。
なにげなく、その子が自分の名前を呼んでくれる。
え、いま自分の名前を呼んでくれた?
もう一回その子を見つめてみるけど、もう別のところに興味があるみたい。
だけど、たしかに呼んでくれた。
そのことを感じると、だんだんと胸があたたかくなる。
その子の世界の中に、私が確かにいることに嬉しさを感じる。
その嬉しさがあるから、私は保育士を続けているのかもしれない。