シャニ5th_day1に対する非常に穿った見方
はじめに
先日、アイドルマスターシャイニーカラーズ5thライブ『If I_wings』が開催された。私は現地チケットを1日目だけご用意されたという、側から見たら一番割を食った人間であったが、今回についてはそこはあまり言及しない。
本記事ではライブを純粋に楽しむ、楽しんだ人が不快になる要素が含まれている可能性がある。逆張りオタクの妄言は嫌いという方はブラウザバックを推奨する。
day1って結局何?
今回私が言及したいのは、day2の内容を踏まえて、じゃあday1はなんだったの?ということである。
day1でも驚くべき演出は多々あった。不穏なモノローグだとかは各所で言及されているのでいうまでもないが、やはりサプライズでの生和楽器演奏、ダンサー、ノクチルの制服などが挙げられるだろう。実際、これらの演出は非常に斬新なもので、個人的にはこれを見れたことには非常に満足している。
day1はどのようなifか?
一方で、day2を正史とする(これも諸説あると思うが)としたら、day1はifの世界線であるということは今回のライブのテーマとしても明らかだろう。モノローグ各所では明日は来ないだの来るだの解散だの離れ離れだの最後だのと散々であったため、シャニマスがなくなる世界線の物語であると考えられる。
また、day1が終わってからのTwitter各所では『プロデューサー(シャニP)がいない世界線ではないか』という意見を散見したが、モノローグでもプロデューサーへの言及が随所にあり、最初からいなかったということは考えにくいだろう。
私はここで、day1とは『プロデューサー(ユーザー)の減少をシャニPの喪失として表現した』という仮説を立てる。『プロデューサー』という言葉は、日々シャニマスをプレイしている身としてはどうしてもシャニPではないかと感じてしまいがちだが、アイドルマスターというコンテンツにおける『プロデューサー』とはすなわちユーザーを表すのだ。だから、過去のコミュではいたシャニPもいなくなってしまったというような表現を各所にしたと考えることができるだろう。
day1の演出面について
day1では、前述したように生和楽器演奏など多くのサプライズ要素があった。これに対して非常に穿った見方をするのなら、生楽器やダンサーといった演出は、アイドルマスターシンデレラガールズの十八番であるとも考えることができる。
アイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)は近年では(全盛期に比べての)ユーザー数の減少やユーザーの高齢化が如実に現れていると個人的には感じており、つい最近、モバゲー版もサービス終了が決定した。ゲームとしても、デレステでは音ゲーを主軸としており、1人のキャラを徹底的に掘り下げるということはあまりないし、コンテンツの都合上かなりばらつきがある。
デレマスは特にライブコンテンツに力を入れているとは感じられる。4th以来ずっと、周年ライブではツアーまたは2会場以上の公演を行なっており、7th名古屋day2でのDJ KOOさんや7th大阪の生バンド、最近のライブでも生弦楽演奏やももクロや広瀬香美さんのサプライズ出演などが記憶に新しい。
現状、アイドルマスターコンテンツで最も勢いがあるものはシャイニーカラーズとは感じるが、それはちょうどコロナが境目くらいで、それ以前はシンデレラガールズであっただろう。この原因についてはあまり深く分析しないが、コロナ禍におけるライブ需要の大幅な減少、ノクチルのバズり、Vtuberを起用したシャニマスのプロデュース戦略などによるものであることが想定される。
非常に回りくどい言い方をしたが、つまるところ、シャニ5thday1は『シャニがシンデレラと同じマーケティングをしたif』ではないか、そしてその結果は前述したような、『ユーザーが減少してゲームがサービス終了する』というものであったのではないかというCygamesに対する痛烈な皮肉を1公演使って行った、と考えることが可能かもしれない。