福岡ソフトバンクホークス、後半戦がんばれ選手+α

 オールスターブレイク、みなさん楽しんでますか。僕は案外オールスターを楽しんでいます。
 さて、本記事では福岡ソフトバンクホークスの編成面について書いていきます。7月末に迫った支配下登録期限を前に、24日には一気に4人が2桁の背番号を勝ち取りました。69人の陣容となったホークスですが、当然来季も同じメンバーで戦うわけではありません。ドラフトで例年程度の5人指名、新外国人、FA補強などを加味しても、10人以上の戦力外通告が予想されます。本記事では、なんとか奮起してほしい選手をピックアップしその現状を改めて確認していこうと思います。

1.投手

1 風間球打

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP4 ERA6.75 K3 BB3 K/9 6.75 K/BB1.00 WHIP1.50
2021年のドラフト1位ですが、3年目の今季まで1軍登板は1度も無し。高卒選手の目安とされる年だけあって心配されています。2年ぶりの2軍登板は果たしていますが主戦場は今年も3・4軍。分離症を乗り越え球速は戻ってきていますが、痛打される場面が目立ちます。なんとか2軍級の成績を期待したいところです。

18 武田翔太

1・2軍成績:登板なし
トミージョン手術のため来年まで全休。ホークスではあまり前例がありませんが、復帰まで育成契約になる可能性があります。野球人生を賭けた決断と本人も話していますし、その行く先を見守るしかありません。

49 松本晴

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP3 ERA15.00 K1 BB3 K/9 3.00 K/BB0.33 WHIP2.67
昨季初先発を飾った2年目左腕は今季登板数が激減。A組離脱後に数試合投げた後足を故障し長らくリハビリ組に移管。3か月以上公式戦での登板がありません。ただ復帰後は自己最速を大幅に更新する150km/hの直球を披露しており、早期の2軍登板が待たれます。というか、1軍で投げて。

50 板東湧吾

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP26 ERA1.73 K14 BB3 K/9 4.85 K/BB4.67 WHIP1.00
ホークスきって二枚目は、キャリア最大の苦難を強いられています。シーズン当初はローテ争いもしていましたが、突如故障で離脱。現在は二軍ローテに復帰していますが、球速がなかなか戻ってきません。三振も奪えておらず、良化した防御率も信じきれない状況。今シーズンを終えると29歳。明確な結果が求められます。

56 田浦文丸

1・2軍成績:登板なし
肩のコンディション不良でここまで2軍戦登板すらゼロという状態。実績があるとはいえ、長引いた怪我に不安が残ります。オールスター直前に3軍戦で登板しており、ようやく復帰に向けて動き出した形。長谷川・ヘルナンデスに疲れも見えてきているので、万全の状態での復帰に期待したい所です。

58 木村大成

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP1 ERA0.00 K1 BB1 K/9 9.00 K/BB1.00 WHIP2.00
未完の大器・たいみょんは今季も2軍登板が少な目。というより、怪我でリハビリ組帯同が続いています。田浦同様7月に入って3軍戦でようやく投げている姿が確認できたので一安心です。風間と同じく高卒3年目。素材型の投手なだけにまだまだこれからだと思いますが、まずは怪我無く後半戦を送ってほしいです。できれば2軍で。

67 笠谷俊介

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP57 ERA2.37 K49 BB25 K/9 7.74 K/BB1.96 WHIP1.32
期待の「中堅」サウスポー、笠谷。ここまで先発を中心に二軍で安定的な成績を残し、イニングイーターとして運用を支えています。ただ好投を続けていた時期も一向に上に呼ばれる気配がなく、ついに先日の登板で大炎上してしまいました。トレードもささやかれていましたが今のところ動きなし。左の先発は足りていないものの前田純・三浦の優先度が高いことから厳しい位置。出番を待つしかない状況です。

68 木村光

1軍成績:登板なし
2軍成績:IP21.1 ERA5.06 K13 BB7 K/9 5.48 K/BB1.86 WHIP1.50
昨年唯一の支配下昇格選手は、今季絶不調。昨年のような安定感を欠き、ここ数か月はリハビリ組から帰ってきていません。昨年1軍デビューを果たせておらず、かなり厳しい立ち位置。焦る気持ちも大きいとは思いますが、まずはしっかり治すことから。

70 田上奏大

1・2軍戦:登板なし
開幕当初からリハビリが続く「超・素材型」。先週ようやく復帰報道が出始め、3・4軍戦での登板が近そうです。次の右腕エースになりうる逸材なのでじっくり育ててほしい所ですが、支配下枠は有限。2軍で存在意義を証明できるところまで戻れればベストでしょう。

2.野手

7 中村晃 

1軍成績:AVG.195 OBP.277 SLG.220 RBI12 HR0
語られつくされているためあまり言うことがありませんが、頑張ってほしい選手です。代打・スタメンの併用により難しい立場であることは重々理解したうえで、長打3本、長打率2割2分はあまりにもさみしい数字。外野フライが開幕当初に比べ増えてきましたが、それでも本調子とはいえません。本人が納得する形で、結果を出せることを願うばかりです。

28 アダム・ウォーカー

1軍成績:AVG.169 OBP.182 SLG.262 RBI3 HR1
2軍成績:AVG.203 OBP.226 SLG.398 RBI15 HR5 K27
恐らく、チームの調子がもう少し悪ければ明らかにやり玉に挙げられていたでしょう。2軍調整を食らった高橋礼はまだしも、1軍で主戦リリーフを張っている泉との交換トレードで獲得した選手としては余りにも頼りない数字です。2軍でも三振が多すぎてスタッツ改善は一向に見られず。落ちる球をひたすら振り続け、高めの甘いボールをスタンドへ運んでいます。復調に期待はしますが、あまり大きなものではありません。

37 生海

1・2軍成績:出場無し
今年初めに打球が頭部を襲い、脳挫傷に。来年秋まで競技復帰は難しく、今季末に育成契約に変更されることが予想されます。ポテンシャルは誰もが認めるところ。まずは日常生活をしっかりと固めて、野球に戻ってきてくれると嬉しいです。

45 谷川原健太

1軍成績:出場無し
2軍成績:AVG.262 OBP.316 SLG.320 RBI12 HR0
今年から捕手一本で挑んでいますが、結果は出ていません。特に打撃は開幕から1割台で推移。最近ようやく上がってきましたが、手放しで喜べる水準ではありません。長打もさほど多くなく、1軍にいる海野、2軍でマスクを争う渡邉陸との差別化もできていない状況。生き残りを賭け、明確な突き抜けが求められます。

46 川原田純平

1・2軍成績:出場無し
昨季1軍初出場を果たしましたが目立った爪痕は残せず。今季は二遊間に離脱が相次いだにも関わらず、伊藤・勝連ら育成組に先を越される形で2軍出場も叶っていません。今季4年目、イヒネという巨大な壁をどう乗り越えるでしょうか。

79 渡邉陸

1軍成績:出場無し
2軍成績:AVG.219 OBP.275 SLG.356 RBI5 HR2
"打てる捕手"としては寂しいスタッツ。谷川原同様1割台の期間が続きました。そもそも大増量でむかえたシーズンで早速疲労骨折という憂き目を見ているのであまり責められませんが、もう支配下登録から4年目です。後半戦は3割を超える勢いを見せてほしいと思います。

99 野村勇(2024/07/30追記)

1軍成績:AVG.115 OBP.258 SLG.115 RBI1 HR0
2軍成績:AVG.242 OBP.342 SLG.394 RBI6 HR1
内野のデプス的に補強次第、と考え除外していましたが、ここに来て自らとほぼ同年代の元プロスペクト助っ人が加入して状況が大きく変わってきました。手術などもありキャリアハイは1年目のまま。怪我人が多発した影響で二軍での調整も満足にできていません。ポテンシャルは随一なだけに、きがかりです。

3.終わりに

今回は支配下組のみですが、育成だと鍬原、渡邉佑、古川、小林、井崎、勝連、山本、重松あたりが該当しそうです。ただ、育成選手はは今年中に何とか!!!というフェーズから、来年に向けた生き残りにシフトしていきます。いかに伸びしろを見せられるか、という点に着目して、後半戦も応援していきたいと思います。

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