泉州音頭に 弟子入り 初稽古
盆が過ぎ、秋祭りも終わり 年が変わって 音頭入れてくださいと先輩にお願いした。
快く入れてくださった。その時から師匠と弟子という立場になった。でも、当時は何となくしか解っていなかった。
今現在は、泉州音頭 飛翔会 ですが、当時は、泉州音頭 葉月会。後に葉月会から、ほとんどの会員が飛翔会へと師匠について行く事件が起こるが それは、3年後の話。
話を戻して
稽古の場所と時間を聞き、録音できる物を持ってくるように言われた。
始めて稽古に行った場所は、建設会社の資材置場の中にある事務所の応接室?社長室?みたいな感じの所だった。 フローリングの部屋で 和太鼓が置いてあった。
稽古に来ていたのは 会長(師匠←当時は会員が皆、会長と呼んでいたので。)ともう一人 同い年のS本君だった。S本君は、ギターが上手くて元々音頭のギター弾きとして弟子入りしていた。でも、音頭も好きで泉州音頭の中の 和泉江州 と呼ばれる音頭を勉強していた。
始めて 間近で太鼓のリズムに合わせて音頭を取っているのを聞いた。凄い迫力だった。
でも。。。。
何を言っているのか解らない。
僕は 全然 言葉を聞き取れずにいた。盆踊りを見に行っている時から、よー考えたら何を語っているとか聞き取れていなかった。あまり気にして無かった。只々 雰囲気がすきだったからかな?
焦った。。。こんなに聞き取れない耳で出来るんやろか?
そして、会長が 僕の 稽古用に 基本中の基本 三節と 和泉江州の基本的なメロディーの音頭を取って頂いた。
録音できる機械は、家中探して、ラジカセ無かったので オカンが詩吟をしていたので カセットを録音できる 初期型のSONYウォークマンのような カセットデッキがあったので 持っていった。
三節(みーふし)とは、
イーヤー ドーッコーォイショォー
エーエエッミーナーァアサァーアマ ターノーォッミィィマーァァスゥー
サァッ シーイバラァーァァクゥハ ヨーイヤッセーェェノッコノ カーァッケェゴーォォエーェェジャァァァ
中々 文字にすると 訳が解らないと思うが、書いてても訳が解らんくなる。
YouTubeで泉州音頭で検索すると 音頭の最初にほぼ皆さんが言っています。見てみてください。枕と呼ばれる節のなかでも、1番最初にこえを出すのが三節です。その三節でギターとの音程を自分なりに模索したり、リズムを調節したりします。
音頭通の人は、最初の三節を聞いて、上手い下手を判断して、聴くか聴かんか判断するそうです。
実際、僕自身 音頭が上手い下手は置いといて、上手い人の音頭をいっぱい聴いてきて、耳だけは肥えてきました。耳だけはね(*_*)
話を戻して、
僕の為に 稽古用に音頭を取ってくださっているのに、必死で聞きとらなあかん とか、どないしょ 出来るんか?とか、雑念が頭を回り、見よう見まねでお囃子を無茶苦茶に入れたりして、少々パニックぎみ。。。 聞き取れる訳がない。。。
録音をし終わってから 会長に
「これが基本や! 最初は、三節だけ とにかく一生懸命やれ! えーなっ!?」
僕 「はい。」
どないしょ。。。
勇気を出して聞いてみよ
「あのー。。。会長。。。 何を言っていたか 言葉を教えてください。。。」
「あぁ? 」
ヤバい 怒ってる。。。
その後、優しく 言葉を教えて頂いた。
僕は本当にパニクっていて 本当に聞き取れなかったのです。
もー皆さん 気付きましたか?
僕は 音痴なんです!
つづく