当たり前すぎがいまさらすぎ
なんでそんなにWiFiにしたがるのかわからない、と
とあるじいさま経営者が言う。その方未だにガラケーで。
同世代の個人事業主集団がラインの使い方だとかWeb申し込みなど
あーだこーだ試行錯誤しているのを鼻で笑い、
「俺、そんなの使わなくても十分」と得意げに言ってのけたらしい。
そんな人に
「ご飯食べなきゃぶったおれます」ってぐらい
当たり前の話をどう伝えましょ??
ケーブルなくPC関連を快適に接続できますよ、ってところで
「ほぉ、それだけ?(ようし、もうわかった)」
あ、やっぱり。
「その先で」どんな作業が世の中で行われているかを
ご存じない。
「その先を」見てみようとは思ってない。
ご自身の事業を円滑に進めるための作業の何割かは
従業員がネットでやっているはずだけどね。
「はい、社長さんはそれだけ覚えていらっしゃれば十分です」
話が長くならずにすんである意味助かったわ。
「それだけのこと」を大仰に説明する人、と私をバカにして聞いているのが
まるわかりだった。
まぁ一事が万事この方ってこんな。
実際に目に見える「物」とは違う「データ」という膨大な物量があって、
そのやり取りを日々の業務にする、ということが当たり前になっている。
この人には「仮想の実体」をイメージできないんだろうな。
「線でつなぐかつながないか」
ただお手軽になっただけじゃねーか、と全てを知った気でいるんだろう。
そしてWiFiってすげぇな、と得意になって周囲に言うんだろう。
言うね、あぁ、目に浮かぶ。
手に取るようにわかるよ。
でも、ふと思った。
ネット社会、ネットそのものを相手にする人
従来の仕事を生業とする人
両者では物の見方、世の中の見え方、仕事とお金との結びつけ方が
まるっきり違うんだろうなって。
私はネットを
便利な「ツール」としか見ていない。
でもそのネットを「世界」として構築する概念はきっとあると想像する。
その上でこの現実社会「世の中」をどうするかって
考えている人がいると思う。
追いつけねぇどころじゃない別次元のところを
見ている人がいるんだな、って思うことがある。
世界線が違うとしか言いようがないぐらいかけ離れている。
そういう括りで言えば私もあのじいさまと同じ「側」だ。
小さくネットの片隅に存在している自分は
漠然とそう感じる。
感じるだけで
わかった気になっている。
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