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20世紀末に世界を掻き回したノストラダムスの大予言とオカルトブーム
2024年がもうすぐ終わり、2025年を迎えますね。21世紀に入り四半世紀近くが経つわけです。バスケの試合でいうと第1クォーターがもうすぐ終わるぞ!という感じですが、これを早く感じたか遅く感じたのかは人次第でしょう。
2000年問題
懐かしい話ですが、21世紀になる前は2000年問題(ミレニアムバグ)が騒がれていましたね。僕がまだ小学生の頃です。21世紀になった途端、コンピューターが誤作動を起こし、電力が利用できなくなったり、最悪の場合、核ミサイルが発射されて核戦争になるとか、なにかと物騒なことがおこる(かもね)と言われていました。
結局、2000年問題という点では世界で戦争になるようなことは何も起こらずに済んだのですが、2001年9月11日はニューヨークで同時多発テロが発生し、その結果としてアメリカと有志によるアフガニスタン侵攻が起こりました。すぐにアメリカの掲げるテロとの戦いが激化していきました。その2年後にはイラク戦争が始まり、戦乱は拡大し、多くの人が苦しむことになりました。
ノストラダムスの大予言で世界が終わる
あと、90年代末期はノストラダムスの大予言が話題になりました。16世紀フランスの占星術師ノストラダムスが1999年7月に人類が滅亡するという内容です。予言の詳細は忘れちゃいましたけど、とにかく恐怖の大王?根源的破滅招来体?がやってきて地球が終了するんだと言われていました。
日本では五島勉が1973年に『ノストラダムスの大予言』を書き、大ヒットしました。そして2000年が迫ってきた99年代後半になるとテレビでノストラダムスを取り上げる番組が増え、その名がよく聞かれるようになりました。
ビビリの僕は「そんなことないよなぁ…… ないよね?」ってな感じでちょっと怖がっていましたw
しかし、2025年も人類は滅亡するようです……
世紀末の空気感
2000年問題が騒がれた20世紀末、「核戦争によって世界が破滅するかもしれない」なんていう終末論的与太話が出てきたのも、それ以前から話題になっていたノストラダムスの大予言の影響があったのだろうと思います。
そして、人類はどこに向かっているのかという疑問も少なからずあの時代にはあったのかと思います。90年代後半は少しずつ家庭でもネットが普及し始めました。当時、小学生だった僕も5年、6年の頃にはコンピューターの授業ではネットを使っていました。インターネットという急速に身の回りに浸透してきた超テクノロジーで人類の生活はどこに向かうのかという不安感があったんだと思います。
そんな不安をリセットするのが地球滅亡という概念なんでしょうね。もっとも、90年代末にそんなことを微塵も考えておらず、ガンプラとゲームに忙しかった僕がオトナになって勝手に推測しているだけに過ぎませんが。
日本に蔓延していたオカルトブーム
80年代から90年代頃は現代の都市伝説ブームを凌ぐ勢いでオカルトブームが広がっていたという話を聞きます。その象徴と言えるのが「な・・・・なんだってー」「話は聞かせてもらった!人類は滅亡する」のセリフが有名な石垣ゆうきの漫画『MMR マガジンミステリー調査班』でしょうか。オカルト好きの心をくすぐる名作といっても過言ではないです。
また、テレビでは心霊やオカルト系の番組が今よりずっとたくさん放送されていて、一般の人がそういうネタに触れる機会が多かったといえます。
このようなオカルトブームも90年代にノストラダムスの予言が再注目され、五島勉を知らない世代にも広がる下地となり、さらにノストラダムスが社会に与えた影響で2000年問題が終末論的に語られたのかもしれません。
さて、これから2025年がスタートするのであって、まだ21世紀になってからの四半世紀が経ったわけではないです。各々が最良の2025年にすることで世界全体もいい方向で第1クォーターが終了できるようにしましょう。