特撮を見ない人も絶対観て!平成~令和ライダー25年の歴史の起点「仮面ライダークウガ」 という革命
石ノ森章太郎原作「仮面ライダー」シリーズは昭和から令和に至るまで膨大な数の作品が展開されてきました。
平成初期に新作が作られない時期が数年間ありましたが、平成ライダーの幕開けは2000年1月に放送開始された「仮面ライダークウガ」でした。
クウガを皮切りに平成ライダーシリーズが始まり、ゼロワンから令和ライダーに引き継がれ、もうすぐ25年が経ちます。現在のガブまでノンストップで令和ライダーまでその歴史は紡がれてきました。
以前もnoteで書きましたが、エビちゃん的に平成ライダーで一番好きな作品は「仮面ライダークウガ」です。平成初期の仮面ライダー不毛の時代を過ごしてきたので、クウガの登場はとてもインパクトがありました。
トヨタに変身するのはオダギリジョーが演じる冒険家の五大雄介。仮面ライダーの主人公は職業が怪しい人が多いと言われていますが、平成ライダー初の主人公は冒険家なんです。怪しいです。雄介は2000の技を持つ男を自称し、物事をプラスに捉える明るい性格をしています。
○クウガの特殊性
クウガはクワガタモチーフになっています。カブトに出てきたガタックほど直接的ではないですが、クワガタがモチーフです。また、古代の戦士という設定です。
クウガ以降、仮面ライダーのフォームチェンジが頻繁に行われるようになりますが、その走りはクウガでした。仮面ライダーのフォームチェンジ自体は初めてではないですがクウガは11ものフォームがありました。
クウガに2号ライダーは存在しませんが、色違いで武装もそれぞれ違うフォームが斬新なのでソフビの種類も多くなり、当時の玩具メーカーもにんまりだったはずw
○徹底したリアル
クウガはシーンが切り替わると、時刻と場所が 字幕で表示されます。 この演出が従来の仮面ライダーと違い、 物語の進行が非常にリアルに感じられました。また、クウガや敵が受けるダメージの描写が かなりリアルで時に痛々しく感じられることもありました。
○敵が魅力的
クウガの敵勢力にあたるグロンギは怪人態の造形が昭和ライダーのそれに比べて格段にかっこよく(エビちゃんの感想)、 ビジュアル系にも見えるファッションをした人間態のミステリアスな雰囲気や何を言ってるかわからないけれど意味深に聞こえるグロンギ語によって不気味さが際立ちました。
○主人公の優しさ
主人公の五代雄介はクウガに変身して人間を殺戮するグロンギと死闘を繰り広げるわけですが、優しい心を持ち暴力を嫌うので最強形態「アルティメットフォーム」のもたらす力に 飲み込まれてしまうことを恐れました。
それに対して、クロンギのトップでありラスボスのン・ダグバ・ゼバは圧倒的な力で破壊を楽しむ残虐な性格をしています。
対照的な2人の戦いは山奥の雪の中で繰り広げられました。雄介は泣きながら、ダグバは笑いながら究極の力を持つ者同士が拳を交えました。
この戦いはただただ殴り合う肉弾戦で、戦いのシーンそのものの尺も短かったのですが、変なCGがバンバン出てくるよりずっと良かったです。エビちゃん的に仮面ライダーの戦いの中で最も好きな戦いです。
ダグバとの戦いの直前、自分が恐ろしい存在になってしまうかもしれないので、相棒の刑事、一条薫にいざとなったら自分を撃つように頼んでいました。
クウガが放送された当時はまさか20年以上も仮面ライダーが放送され続けるとは思いませんでした。
平成ライダーから再び紡がれた仮面ライダーの歴史が25周年という節目を迎える2025年に大きなことはあるのでしょうか?