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最近の異世界転生系に新しい潮流!?なのか?
もう10年以上前から日本では異世界転生系作品が流行っていて、ラノベはこの系統の作品ばかりですよね。「カクヨム」や「小説家になろう」に投稿される作品は本当にこのタイプばかりです。
異世界系はゴブリンのような魔物がいたり魔法を使うのが当たり前のファンタジーものになることがほとんど。それゆえSFの知識や現実の法的知識がなくても作る側は設定もりもりにできる独自の魅力的な世界観を簡単に構築できちゃいます。消費する側も、誰も自分のことを知らないような全く新しい環境で何でもできる完全な人間として活躍したいという願望を持つ人が多いのか圧倒的人気を誇るジャンルでもあります。
しかし、この数年、異世界転生系に新しい潮流が巻き起こるのではないかと、なんとなぁく思っています。
まず第一に言っておかなければならないのは、僕はあまり世界転生系作品は追っていません。なので、ここに書いている内容が異世界ものに詳しい人にとっては微妙に感じることがあるかもしれませんが、それは皆様の寛大なお心でお許しください。
僕が異世界転生系があまり追わない理由は、何と言うか、能力がなかった人間がいきなり異世界でチートできるとか全くモテてない人間が異世界ではモテてハーレムだとか、なんか正直微妙っていう気持ちがあるからなんですよ。いや、それがいいんだろ!と言われたらそれまでなんだけどさ。
そういう作品がそんなに多くなかったらいいのですが、今はそればっかりになって「あぁ、またか」って思ってしまうんですよ。
もちろん、異世界の中でも努力して修行して成長していく展開があることは分かります。というのも、僕も異世界系は全く見てないわけではなく、一部の作品はそれなりに視聴しています。
そうですね、「Re:ゼロ」「転スラ」「無職転生」「幼女戦記」あたりは観たことがあります。そうそう「ソードアート・オンライン」シリーズも異世界転生ですね。
確かに、 いきなり 完全のチートっていうのは 有名な作品では少ないように思います。みんな何かしら苦労しています。「Re:ゼロ」のスバルなんか、異世界に行ってもなかなか大きな力を得るわけでもなく、むしろ死に戻りという痛々しいタイムリープをしなければならないのは見ていて本当につらかった。あと関係ないけどめちゃくちゃレムが可愛かった。レムぅ!
青髪ヒロインとして一時代を築いたほどの人気を誇るレムのフィギュアはたくさん存在しますが、特にこのフィギュアが一番可愛いと思います。
この記事を書いてる今現在放送中の冬アニメでは「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」を観ています。これはスーパー戦隊×異世界という異色の作品で今までと違うノリでハマりつつあります。
いかにも異世界ものらしいファンタジー展開ではありますが、戦隊ものの要素をがっつりと世界にも持ち込んでいるので思わず「クスッ」ときてしまいます(笑)
夏アニメでは「異世界スーサイドスクワッド」が放送開始されました。これはアメコミのDCコミックス作品に登場するヴィランたちが集結して異世界を舞台に大暴れする作品です。
主人公はバットマンの宿敵ジョーカーの恋人であるハーレイ・クインです。バットマン映画や『スーサイド・スクワッド』シリーズに出てくるハーレイ・クインとは雰囲気は違っていかにも日本アニメ的なデザインですが、 しっかりとハーレイです(笑)
ちょっと前には『刃牙』の烈海王が転生する漫画もありましたね。
「伝統的な」異世界転生系によくあるのは、なんの取り柄もない冴えない人間や引きこもりが事故によって転生をするみたいなパターンが多かったですが、最近は元の世界にいた時から特殊な力を持つ者が異世界転生していくものが少しずつ増えているように思います。
例えば、先ほど挙げた「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」では、異世界でヒーローになったのではなく元々が実力を備えたヒーローでした。変身アイテム、武器、ロボットもありますが、異世界で初めて与えられたものではありません。
「異世界スーサイド・スクワッド」にしても、特別な能力を持つ犯罪者たちをグループにして異世界に送り込んでいるので異端な設定です。
コテコテな異世界転生系は飽和状態だと思うので、何の才能もない人が全く新しい環境にいきなり転移して、そこで都合よく備わっているチート能力を使って最小限の努力で大活躍する王道的異世界転生系は(もしかしたら)今後少しずつ変わっていくのかもしれません。