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【DB原作】ベジータ対フリーザ【小話】

皆さんこんにちは。明日から土日で休みだぞ!と思うと金曜日も半分休みみたいな気持ちになれるお得な心の持ち主のぽてんです。
最近記事を書くぞ!ってなるとかなりのボリュームで短くとも半日近くを費やして書くことが多かったので、今回は試験的に短編コーナーというか、オレの考察を元に原作の小話をしてみようかと。
オレが原作を読み解いてみて、この話には実はこれこれこういう理由があったんだよ、というような主観的な解釈を読んで皆さんが面白い!と思えたり、納得するわ~と思えたりすれば大成功というわけです。
あとは勢いでバッと書いてみてなるべく短時間で書ききれるかというのも今回の小話の趣旨の一つです。うまくいけばシリーズ化するかもしれねえ。って感じでやっていきます。

ベジータ対フリーザ第一形態

今回のテーマはこちら!ベジータ対フリーザの特に第一形態時の戦闘について語らせていただきます。
この闘い、フリーザ様の怒りが大爆発すると思いきや、意外といい勝負をしてすんなりと変身してしまうといった短い内容なのですが、実はこの闘いにはスカウターを通して当時のベジータの実力やフリーザの心境を読み取れる余地があるのです。

ベジータの謎の自信

ベジータはそれまであれほど直接対決を恐れていたといってもいいフリーザの闘いについて根拠のないセリフを述べます。

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はて、この根拠のない自信は一体どこから来るのか。原作のあまりに上手すぎる絵やセリフのピースを拾って解釈していきましょう。
実はここでベジータはこの無謀とも言える自信の根拠を喋っています。
このチビどもは結構使えるし、悟飯の方は自分でもよくわかってない底力を秘めているし、なんとも自分は超サイヤ人になりつつあると。
読者もいや~さすがに無理じゃね?と思う場面なので、当然フリーザ様はお怒りになってベジータに襲い掛かります。ここのフリーザの台詞回しめちゃくちゃかっけーんでそのまま乗せときますね。

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ああかっこいい、カリスマ、つか絵うますぎる、とそんな感想を持ちつつ次の場面にいってみましょう。

ベジータ快進撃

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フリーザの想定を上回り、読者の予想を裏切り?なんとここでベジータはフリーザと互角の勝負を演じます。

―ピピピピピピピ・・・ピ―――――――ッ― ―なに!?― ―ボン!―

ここの演出めっちゃかっこいいですよね。そして意外な善戦をしたベジータに対し、一瞬で冷静を取り戻すフリーザ様。

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ああかっけえ、半信半疑だった悟飯もこの心の声。
にしてもここのフリーザ様、なんだか潔すぎると思いませんか?いくらベジータがこちらの攻撃を受け止めたとはいえ、やられたわけでもないしベジータは息切れをしている。
さて今回はこの演出から読み取れることについてが本題ですよ~。

スカウターが壊れる演出っていいよね

ところで今回の取っ組み合いでフリーザ様のスカウターは壊れてしまったわけですが、実はこのスカウター、作中でしょっちゅう壊れます。
なのでこの演出を見ても読者はああまた壊れたのか、と思いながら簡単に読み飛ばしてしまったりしますよね?実際戦闘力が上がりすぎてスカウターが壊れるという演出はかっこいいので、おお!と思いながら読みつつもその本当のすごさまでは考えないのじゃないでしょうか?そこでオレは考えてみましたって話なんですよ。

スカウターで測れる戦闘力の限界

そもそもスカウターってどのくらいまでの戦闘力が測れるのか。作中のスカウターを見ながら考えてみましょう。

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こちらはザーボンのスカウターの破壊演出ですが、この旧型スカウターで測れる限界は戦闘力22,000程度となっています。
おそらく多くの惑星戦士に支給されているスカウターもこのタイプで、ラディッツが使っていたスカウターを修理したものも、悟空が3倍界王拳を使用し戦闘力を21,000くらいまで上げたときに壊れていました。
ただこれは旧型スカウターの話で、この後にドドリアが使っている新型スカウターではしっかり戦闘力24,000まで測れています。
そしてその後にギニュー特選隊が使用しているものとフリーザに届けるスカウターももちろん新型スカウターになります。
実は作中で壊れるスカウターの多くは旧型スカウターで、新型スカウターは物理的に殴って壊したり以外での、圧倒的戦闘力そのものでの破壊はベジータのこれが最初で最後となっています。
フリーザ様が急に納得し始めたのは、ベジータの説法が時間をかけたらそんな気がしてきたなあ、とかいう話ではもちろんなくて、実はこの新型スカウターの破壊にフリーザ様が頭を冷やすことになった本当の理由が隠されているのです。
旧型スカウターで測れる限界は22,000程度、ではベジータが壊した新型スカウターで測れる限界値は一体いくつなのか。

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ここも伏線といえば伏線。ジースが見たベジータの戦闘力は果たしていくつだったのか。ついでにここでは握りつぶす形でスカウターは壊されています。こんな便利な機器、スマホよりも高いだろうに・・・。

戦闘力53万ってどうやって測ったの?

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少し視点を変えて誰もが知っているあの戦闘力について話をしてみましょう。
戦闘力53万、いつ聞いてもしびれる響きですねえ。実は作中で明言及び明記されている戦闘力の最大数値はこの53万となっています。
あとの表現はフリーザ第2形態の「戦闘力にしたら100万以上は確実か」というセリフのみでそこから先の戦闘力は原作においては明記されていないので不明ということになります。(前の記事でも書きましたがその後の戦闘力が1億だの100億だの言い出しているファンの論争は正直辟易気味ですね)

この戦闘力53万の前に、フリーザ第2形態のセリフについて注目してみましょう。

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フリーザ様はどの形態もかっけえなあ。オレはこの第2形態はかなり好き。ピッコロさんも活躍するし。

この「戦闘力にしたら」という表現、とてもすばらしいと思います。そのまま読み解くと測っていないわけです。
つまりスカウターでは計測できない数値ということになります。
これは限界を超えると壊れてしまうスカウターの性質を考えればすぐにわかることで、フリーザ第2形態の戦闘力を測ろうとすると戦闘力が高すぎてスカウターが壊れてしまうのです。なので測れない、ゆえに「100万以上は確実」といった表現になるわけです。
すげー、フリーザ様かっけー、となるのはわかるのですがさらに話を進めてみましょう。

といいながら話は「戦闘力53万」に戻るわけなのですが、こっちのほうはどうでしょう。
フリーザ様がはっきりと「私の戦闘力は53万です」といいきっているのです。
つまりこの戦闘力は測っているのです。新型スカウターでは戦闘力53万は計測できるのです。

ここまでの情報をまとめてみましょう。
・戦闘力53万は新型スカウターで計測した数値
・旧型スカウターでは戦闘力22,000程度までしか計測できない
・新型スカウターでは戦闘力100万は計測できない
このような形になります。

旧型と新型

旧型スカウターでは22,000までしか測れないのに対して新型スカウターが53万も測れるのがそもそも次世代機とはいえ次元が違いすぎないか?との疑問がでてくるのですが、ここに軽くオレの考察を入れてみます。

そもそも新型スカウターとは、フリーザ様が自分の戦闘力を測りたくて作らせた特注品だったのではないでしょうか。
よくよく考えてみれば、戦闘力22,000までしか測れない旧型スカウターでほとんどの場合は事足りるのです。惑星戦士や地上げしていく星の民族にそんな強い戦闘力を持っている戦士が存在していないからです。
事実、戦闘力22,000を越えているであろう戦士はフリーザ軍ではドドリアと変身後のザーボン、ギニュー特選隊のみです。
なのでこの新型スカウターが作られた事情として、そもそもの開発用件がフリーザ第一形態の戦闘力が測れるように改良する、といったものだったと考えるのが自然じゃないでしょうか。
そのような特注内容でもなければ、特にいまさら需要がない戦闘力数値をさらに測れるようにするよりは便利機能に走りそうなものです。
なので新型スカウターで測れる戦闘力限界数値は、フリーザ第一形態の戦闘力数値にだいたいの上限をあわせるということで、55万程度だとオレは考えています。
ちなみにこの55万という数字はZENKAIバトルロイヤルというゲームでの戦闘力の初期カンスト数値だったりもします。

とここまでで本題は終わりですが余談として、フリーザ軍で新型スカウターを装備していた面子を思い出してみてください。
実はドドリアさんとギニュー特選隊だけなのです。ザーボンは旧型。
これはおそらく自身の戦闘力でスカウターが破壊されることを防ぐために支給されたと考えるのがよさそうです。ドドリアやギニュー特選隊は戦闘力のコントロールができるタイプでもなかったみたいなので、旧型ではちょっとした弾みでスカウターが壊れる恐れがあったので新型の支給となっていたのでしょう。
さらにザーボンは変身しない限りは旧型スカウターで測れる程度の戦闘力だったと考えられるので旧型を装備していたというわけです。
新型スカウターは開発したてであり、なお戦闘力の測れる上限値を大幅に引き上げたこともありコストがかかったんでしょう。限られた戦士しか使えないところからフリーザ軍の台所事情までなんとなく見えてきますね。

まんざらでたらめばかりではなさそうですね

さてようやくベジータ対フリーザの話に戻ってきました。
フリーザ様のこの冷静な一言が出た理由、皆さんにも見えてきたんじゃないでしょうか。

―ピピピピピピピ・・・ピ―――――――ッ― ―なに!?―

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そう、この瞬間、この「なに!?」のところで一瞬ではありますが、ベジータの戦闘力は53万を超えていたわけです。
フリーザ自身の戦闘力でも壊れない新型スカウターを破壊する戦闘力をたたき出したということですね。
この後のベジータは確かに息切れもしてますし、おそらく瞬間的に高まった戦闘力が一瞬だけその値を示しただけで、普通に戦闘力を上げているような状態では50万にいくかいかないかくらいかもしれません。

しかし一瞬だけでも確かにフリーザの戦闘力を超えた

この事実こそがフリーザを一気に冷静にさせた本当の理由だったということですね。そしてベジータはフリーザに変身を促し、フリーザもそれに応じるわけですが、このときにフリーザが素直に応じたのは第一形態のままでは苦戦が必死、というよりベジータの戦闘力が第一形態の自分を超えたことによって、フリーザのプライドが変身を選択したと考えられる気がします。

さらにベジータはこのフリーザの変身も見越して「勝てる!」といっていたわけなので、もしかすると第一形態だけなら普通にタイマンでやっても勝てる自信があったのかもしれません。
なのでそれもまたこのオレの持論の裏づけの一つとなるわけで。
まあその考えはそうとうに甘かったようなのはこの後の闘いで明らかになるわけですが。

小話を書いてみて

とまあこんなところで今回の小話はおしまいです。
ベジータ対フリーザ第一形態について楽しんでいただけたでしょうか。
好評ならまたサクッと小話を投稿したいところですね。

そして検証の内の一つの結果が既に出ました。
この小話、文字数でも4,500文字を突破し、画像を探したりもしていると、普通に書き上げるのに半日かかりました。
結局書き始めるとあれも書きたいこれも書きたいとなり、画像もこれはいるでしょ、みたいのが延々と出てくるので、サクッと投稿は不可能だとわかりました。
書くのめんどくせーなあ、の気持ちが勝つようになる前に何とか改善したいところですね。
といったところで今回は締めときますかね。センキュービューティフルティーチャー!

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