物質と虚構と絵画と
絵画は、自分にとって3.5次元のような存在。
バーチャルでありながら、人の手を如実に感じさせる物質感と、人の手で描かれた、という虚構。
私の描く同性愛の絵は、自分の理想郷を宝箱の中に存在させている異次元空間のような、リアルな物質感もあり。
そこが自身の恋愛経験にも近いかもしれない。
自分の創り出すものを外側から観察していたい、という二重構造。
どれだけ予防線はってるんだという感じだが、私にとっての本当の美の世界。
自分のグロテスクな欲望を美しい絵の具でラッピングして美に昇華させました。
現実と虚構と物質と。
生身の人間同士の恋愛は、自分にとっては過酷すぎる。
すべてをラッピングし、美しい物質にしよう。