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芸術「作品」が残るのか、「芸術」が残るのか

「芸術」は、殺伐とした社会に一定の重みを与えて繋ぎ止める、錨のようなものだ。
という言葉を見かけた。

完全には同意しかねるものの、考えさせられた。

美術、アート、音楽、演劇、など、あらゆる表現活動による創作物に、あまり大きな役割を負わせるのはアーティストの思い上がりではないかな、と思っていた。

しかし「創作物」自体はある意味過去のものだが、「表現」しようとする、「アート思考」的なものこそは、この世界に人間が存在している意味なのかもしれないと思う。

人間という存在を「現存在」と呼んだハイデガーの考え方に近いかもしれない。

「創作物」や「芸術作品」「パフォーマンス」も、ある意味それ自体独立して生きているもので、描き加えたり、新たな表現様式にアップデートしたりと、「現存在」とともに変化していくものだ。

漫画家が、書いていくうちに思わぬキャラクターが意外な動きをし始めた。というようなことを言ったりする。
自分から生まれた作品なのに客体化されているのが面白い。

人間の知覚、認識、感情、直感、論理的思考。
それによって生み出される「作品」

全ての人間にとって、生きることそのものの基盤とも言えるかもしれない。

なんて

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