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"アート"っていうのがもう恥ずかしい

私は音楽が好き、本が好き、絵画などの「アート」が好き。
でもアートって言いかたにずっときな臭さを感じてしまっている。

両親は絵画教室を営みながら、職業「アーティスト」もしくは「画家」である。こどもながら、本当にいい絵を描いてるなぁと思う。

アートという表現にきな臭さを感じるのは、先端アートであればあるほど、ある種金持ちの投資物になってしまっているからだ。もちろん、金持ちに目をかけてもらえるのはごくごく一部の"アーティスト"だけだ。

はっきり言って日本はアート後進国で、日本の主要メディアで"アート"が一般的に話題になるのはバンクシーか、かつての村上隆か。
バンクシーの作品がオークションで競売にかけられた時、自らシュレッダーで切り裂かれるパフォーマンスが話題になった。
センセーショナルな行為かもだけど、そんなことがアートと呼ばれていいのか?

SNSの普及により、一般の人も気軽に表現活動ができるようになった。まさに表現の民主化。
日本国民全員アーティスト時代。

東日本大地震、その後の度重なる震災、いまのコロナ禍、人類の危機的状況下において、果たして"アート"が何ができるか、良心あるアーティストなら無力感に苛まれたことだろう。

人命を物理的に救助できるのは、医療でありレスキュー隊であり政治であり金である。
でも人の心を救えるのは、人でありアートであってほしいと思う。

私の病気を治療してくれたのは紛れもなくお医者さんであり看護師さん。それは揺るぎないけれど、入院中一人で絵を描いたり、音楽をきいたり、家に戻っても絵を描いたり音楽をきいたり、それがなければ生きていられないと思う。

何が言いたいのかよく分からなくなってきたけれど、その実、私はアーティストになりたくて、なりたくないのだ。
君はアーティストだねって人から言われるのはいいけど、自らアーティストですって名乗るのって、なんかハードル上げすぎじゃない?

私のいまの肩書きは会社員、営業職、休職中。
イキって自称すれば大手マスコミ企業在籍、新たなメディアビジネスを開拓しています。(ちょっと前まで)

治療が終わってもとの部署に今までと同様に復帰する気はない。
金をどうするか問題は一旦おいておいて、人生のいっときくらい、自分の知的好奇心の赴くままに行動してもいいだろう。

何が言いたかったんだっけ。
とりあえず"アート"の世界の独特の内輪感が苦手です。幼少期は両親の画家仲間に混じってたくさんあそんでもらったし、内輪でつるむ快感もわかるけど、アーティストを自称する人たちがそうなっちゃダメだろ。
作品を作る人同士で作品を評論しあって満足してちゃもったいない。

アートには素晴らしい力がある。アートは学べば学ぶほど、世界が豊かになる、楽しくなる。
素人だけど、それだけはわかる。

そんな素晴らしい遊び道具を内輪にとどめておいて、アートでござい、とお高くとまってちゃ意味ない。炎上商法みたいなのだけじゃyoutuberとアーティストの違いってなに?

そんなくだらないことを考えてしまうくらい、アートは好きです。


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