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アートとかきょういくとか

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2022年7月の記事一覧

成長曲線

勉学などの能力の成長曲線って、それに時間をかけた分だけ比例していくグラフを思い浮かべる人が多いと思うんだけど、横道にそれてもある日突然爆発する時にもある。または、上昇が止まってしまったり下がったりしても10年後に上がり始めたりとか。人間の身体や脳の成熟と関わりもある気がする。

よく二流の塾講師とかが、女の子は最初は要領よくても伸びが止まる時があり、男の子は最初はだめでも後から女の子を追い越す、的

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画材メーカーさんの話はほんとに勉強なる。絵画の世界は作家神話根強いけど実際作品作ってるの、半分は画材屋さんだと思う。

人文学教育は漢方薬みたいなものかも。症状が出てから「嫌われる勇気」とか「ニーチェの言葉」とか付け焼き刃で読むのも効かないことはないが、対処療法としては科学と医療に頼った方がよいし、人文学は素養から積み上げておいたほうが人生のあらゆる精神的局面での「予防」になる。

人物を描くって、

どのスペースにおさめるか、全体のバランス、身体の重心がどこにあるか、動きと角度はどうか、関節同士の繋がり、身体の真ん中のラインはずれていないか、筋肉と骨のつき方は合っているか、適切な陰影と肉感をつけれているか、絵全体として美術的な陰影がつけれているか、それともあえて平面的な描き方をするか、他の表現法にするか、それをふまえた上で、顔の表情、醸し出す雰囲気、線それ自体で表される立体感、色彩表現。
他の

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子ども相手の仕事

母が、「子どもの絵画教室は地位が低い、低い」とよく言うので、なぜなのかずっと不思議だった。
私の個人的感覚では、アートや絵画に理解も敬意も示さない人の方が地位が低いのではと思ってしまうからだ。
芸術やアートは外来語であり日本ではまだまだ文化的に浸透してないので、たとえばスポーツやお勉強などの習い事と比べて地位が低く扱われてしまうのも現状仕方ないのかという諦観もある。
あとは、「子ども」にまつわるこ

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看護師さんや施術師さんと話してると、「一般の人」がアートに対して抱いてる感覚が知れて勉強なる。鬱屈した状況からの成功ストーリーがみんな大好き。例えば「ハラミちゃん」が流行っていることなんかが知れたり。

脳にダイレクトに響く音楽でテンションをあげるのはそれなりに容易いが、絵を見て感動できたり創作できたりするには脳の余剰が相当必要なきがする。それだけ絵画というのは情報量が多いのかも。個人的にはモノクロよりも色があるとよりメモリーを食う

病による才能

絵の具で描かれた何かに敏感に意味を見出したり感じたりしやすいのは精神を病んでいる時におこりがちだし意味もなく描くことに集中したがるのも病や発達障害由来で派生することも多いってこと、無視して語れないな。描いてるうちに病んでくるのは良くも悪くも「素質」があったということ。
自分もそう。
人はハンディキャップに特別ななにかを見出したいものだし、病や障害は才能と引き換えと言われたりもするが、病による才能に

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