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アートとかきょういくとか

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2021年5月の記事一覧

絵に説得力がある、構成に必然性がある、美術の世界で使われる言い回し。自然の定理かのような言い方、強すぎる言葉のような気もするがどうなんだろう

美術史とか、歴史的文脈なんぞ知ったこっちゃねえよ、私は描きたいものを描くし、魂で描いてんだ!とかいうアーティストさんいるけど、それって病気治療するとき今までの医学の進歩無視して、私は古来からの呪術で治すんだ!って言ってるくらい愚かなことだと思う… これが日本の美術教育の結果かと…

写実的な絵…

SNSでたまにバズってる、めちゃくちゃリアルなポテチとかグミとかネコとかのイラスト描く人。
すごいなぁと思うと同時に、極限まで「絵画」の意味合いを無効化するアンチテーゼかな?と思うこともある。

彼らにとって何にを思って何を描くかなんてことは問題ではなく、「リアルに描く」ことで支配的、身体的快楽が満たされることが重要なのかなと。
もちろんバズるためにあえてやっている場合もあるだろう。
決して軽蔑し

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私の作品を見てくれて、「ありがとう」?

私の作品を見てくれて、「ありがとう」?

創作者と鑑賞者のヒエラルキーについてよく考える。

創作者は好きなことをしていて、みんなに見てほしいと思っている。だからみんなに見てもらえるだけでありがたいと思うべき、という空気感が苦手だ。

鑑賞者は、いつか将来的に購入者になるかもしれないという理由で、立場が上なような感じがするのが嫌だ。
無料でコンテンツを享受しておいて、創作者にビタ一文お金を払わない人、すごく多い。

とはいえ、創作者のキャ

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