2021年4月の記事一覧
マティスの切り絵「JAZZ」陽気な絵だと思っていたけど、実は憂鬱な絵なのでは?と父が。重い馬車を背負い鞭で叩かれ、首を垂れる馬。足は棒のように四角くぎこちない。この頃マティスは車椅子生活だったそうです。
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よく言われる、「芸術やアートは理解するものではなく感じるもの」だというのは、まぁそうだと思うけども、「感じれる」ようになるために知っておいた方が良い項目は美術史のほかいくつかあって… つまり「感じる」と「わかる」は切り離せない。
画家の父親が、ルノワールの風景画を「毛糸が絡まったような絵」と評していて笑った。どんな巨匠でも、得意分野と不得意分野がある。ルノワールは柔らかな色彩による人物画の名匠だが、風景画はそうでもないみたいで、確かに素人目にも上手とは思えない。風景画の巨匠・モネは逆に人物画がほぼない。
美しいもの、景色、美味しかったもの、楽しかったこと、何でも共有できるし、したくなる世の中だけど、自分しか知らない、孤独で美しいもの、景色、経験があってもいいのではないか。画家の描いた景色も、実際のところは誰も知りえない。ただ人が描いた何かが残るのみ。
形容詞として「絵画のような」と言われる時、多くは印象派絵画が想定されているのは面白いことだな。「芸術的」という、どこか揶揄の風味がある形容詞は、ピカソだろうか。形容詞のでき方と、人々の「芸術」に対する固定概念の在り方に興味がある。
子どもたちの感性はどんどん進化してる。ロジック抜きで抽象画の魅力を一目で感じられる子が増えてきているようだ。その一方、「美術」が好きな子はどんどん減ってきている。これは日本の美術教育の怠慢かもね。
鉱物ってほんとに面白い。同じ日光に当てるでも、日によって現れる色彩が全然違う。窓越しと、直接でも全然違う。こんなに魅力的な物質が地球上に他にあるだろうか。芸術家が絶望するほどの美しさ。
ここぞとばかりに、コロナ関連の社会情勢とかニュースを付け焼き刃で現代アートに仕立て上げる「アーティスト達」どうも好きじゃない、、、、もちろん社会と切っても切れないものなんだけども、、