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僕が地域おこし協力隊を辞めたわけ②

はじめに

この記事は、北海道が好きすぎて移住し、道内のとある自治体で地域おこし協力隊として採用されたものの、たった半年で辞めた僕の体験や考えたことを書いていきます。

この記事を通して、現役協力隊の方これから応募を検討している方、また、募集する自治体地域の方にとって少しでも参考になれば幸いです。

前回は、地域おこし協力隊の制度や任期後の本当の定住率について書きました。

↓ うーん、総務省の言う定住率ってなんか違くない?な前回記事

年々隊員数が増加している協力隊ですが、調べていく中で、平均するとほとんどの自治体一年未満で辞めている隊員がいることが分かりました。

地域おこし協力隊の離職理由にはよく「ミスマッチ」という言葉が使われます。この「ミスマッチ」とは何なのでしょうか。

ということで今回からはいよいよ自治体との「ミスマッチ」で離職した僕の体験談を書いていきたいと思います。果たしてその正体がつかめるでしょうか。

地域おこし協力隊に応募した経緯

コロナ禍で無職となった僕は道内で新しい仕事先を探していました。そして見つけたのが、道東にある自治体の地域おこし協力隊だったのです。

自然風景や野生動物の写真を撮るのが趣味だった僕は、以前から道東に住みたいと思っていたこともあり、応募することにしました。

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その自治体での業務内容は、「SNSを使った情報発信業務」。地域おこし協力隊の募集を見たことがある方は、よく目にする内容だと思います。

写真とSNSは親和性が高いため、僕にはぴったりな募集だと思いました。

役場で行われた面接では、その自治体が道東エリアを代表する観光地に囲まれていながら宿泊施設が少ないことを挙げ、将来的に写真や旅好きな方向けのゲストハウスの運営をしたいことや地域の魅力をPRする写真展をしたいことなどを話しました。

実際、地域おこし協力隊が業務としてゲストハウスを運営していたり、任期後に経営を委託されている自治体も多く、面接の感触は良好で、将来的に起業を目指す地域おこし協力隊として採用して頂くことになりました。

しかしこの面接でもっと根本的な質問をして、業務の実態待遇についてしっかり確認しておけば良かったと、後悔することになるのです。

というのも、前回書いたように地域おこし協力隊の給与や条件は自治体によって様々です。ただ、ほとんどの自治体において以下の条件が共通していました。

・交付額を等分した16.6万円~17.7万円が多いが、20万円以上の募集もある
・通信費や車両費、燃料費など業務によって様々な助成がある
住む家を自治体が用意する場合も多く、任期中は家賃がかからない

僕の場合は多くの自治体と同じように月17.7万円。給与は基本的に上がらないので高給とは言えませんが、その代わりに他の手当て家賃分、贅沢をしなければ少しづつ貯金も出来そうです。

しかしこれは、「あくまでも自治体による」ということを僕は失念していました。役場のことだから何処も足並みを揃えているだろうと高を括っていたのです。

え!?私の家賃、高すぎ!?

さて、道東の自治体に採用が決定し、役場の方に引越し先の住宅を案内して頂く日になりました。

案内されたのは役場からほど近い元教員住宅(2キロ圏内のため通勤手当は出ない)で、協力隊用にとっておいたという町営の長屋住宅でした。

間取りはなんと4LDK!
家具・家電はなく、ネット設備もついていませんが、家賃4.9万円。

え?高!というか家賃かかるの!?

協力隊は家賃が安いと思っていた僕は大いに驚きました。

北海道に住んだことがある方ならご存知かと思いますが、田舎で家賃5万はかなり高額。北の大都会札幌にだってもっと安い部屋はたくさんあります。

一人暮らしには広すぎるし、家賃補助は最大2.4万円とのこと。

それならばもっともっと小さくて良いので、安い部屋はないか。

そう聞いてみると町で用意しているのはこの部屋だけであり、民間で空室があったとしても一人部屋で最低5万円するとの回答。

唖然としました。

基幹産業が農業であるこの町のアパートに入居するのは、役場職員農協職員がほとんど。そのため家賃が多少高くても問題ないのでしょう。

他所から来る僕には他に選択肢などあるはずも無く、この平屋への入居を決めました。

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↑月々の支払額に毎回震える

このときにキチンと算盤を叩いて計算していれば、内定を辞退するという選択肢が生まれたのかもしれません。しかし、他の助成で何とかなるだろうという淡い期待と、何よりコロナ渦での失業による不安と焦りもあった僕は、もはや論理的思考が出来なくなっていました。

その自治体には引越し手当がなかったため、引っ越す前の町のリサイクルショップで家具や家電を購入し、レンタカーのトラックを使って運搬を行いました。

引越し期間中も家賃は日割りで発生しましたが、任期前とのことで助成や家賃補助は出ません。水も電気も通してませんが5日間で8千円ほどでした。

結局、引越しまでで10万円ほどかかってしまいました。これは痛い。

そしていよいよ、怒涛の出勤初日を迎えます。

今回のまとめと次回予告

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は僕自身の確認不足によって家賃の落とし穴にハマったお話でした。

今回の内容をまとめると

・地域おこし協力隊の給与や条件は自治体によって千差万別
田舎だから家賃が安いという方程式は成り立たない
・ちなみに役場の職員住宅は月6000円(地域おこし協力隊は利用不可)

さて、次回はいよいよ勤務初日

初日から波乱の展開!!!足元から崩れていく想定外の事態。

それでいいのか地方自治体!話が全然違うじゃない!!

乞うご期待!

↓僕が地域おこし協力隊を辞めたわけ③ あれれー?業務内容が違うゾお〜?


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