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僕が地域おこし協力隊を辞めたわけ③

はじめに

この記事は、北海道が好きすぎて移住し、道内のとある自治体で地域おこし協力隊として採用されたものの、たった半年で辞めた僕の体験や考えたことを書いていきます。

この記事を通して、現役協力隊の方これから応募を検討している方、また、募集する自治体地域の方にとって少しでも参考になれば幸いです。

前回からは、実際に地域おこし協力隊として採用された僕の体験談に入りました。前回は僕の確認不足による高額な田舎の家賃に翻弄されたお話でした。

↓ えっ!私の家賃高すぎ!?な前回の記事

今回は怒涛の初勤務編、地域おこし協力隊の活動がいよいよやっとこさ始まります。果たしてどうなってしまうのでしょうか?

本編に入る前に、自治体には僕自身に対する悪意等は一切ないということと、役場の方々も良い人ばかりであったこと。そして、あくまでもこれがこの地方自治体にとっての普通であるということを明記しておきます。
そして苦しい生活で心が病んでいたとき、町民の皆さんとフォローアップに来てくださったAさんには本当に助けていただきましたこの場で心からお礼申し上げます。

あれれー?業務内容が違うゾォー?

いよいよ勤務初日を迎えました。役場の大きな会議室で任命式が行われ、首長から辞令が手渡されました。

募集された業務内容は「SNSを使った情報発信業務」だったため、てっきり観光課あたりに配属されるものと思っていましたが、実際に配属されたのは全く異なる部署でした。

勤務条件通知書を確認してみると「ホームページ作成業務、移住定住対策」と書かれています。なにこれ混乱。全俺が混乱。

ホームページ作成なんてほとんどしたこともないし、移住定住対策なんて想像もつきません君たちどこからやってきた。

そして本来の業務であるはずの「SNSを使った情報発信業務」という言葉はどこにも書いてありません。なぜだ。

とはいえ僕は情報発信業務を行うために応募し、そのために雇用されたはずです。

まず手始めに現在役場が保有しているSNSアカウントについて調べてみたところ、

・ホームページのお知らせと同期されているだけのFacebook
10年前に一度投稿したきりのYouTube

という不良債権のようなアカウントが見つかりました。

とりあえずパソコンからFacebookを確認してみることにしました。

・・・開きません

あれ、おかしい。何度やってもFacebookが表示されません

それもそのはず、SNS役場のセキュリティに抵触するため、役場のパソコンでは閲覧も投稿も出来ないのでした。

ということは、10年間なにもしていないYoutubeだけでなく、Fecebookもアカウント作成後もしくは同期作業以降、何の管理もしていないということです。

ホームページのお知らせが更新された場合は、それがシェアされるようになってはいますが、その記事にコメントがあった場合スルーされ続けてきたわけです。

勤務初日から「作ったら作りっぱなし」と揶揄されるお役所仕事一端を見た気がしました。

しかしなるほど、それならば僕が採用されたのも頷けます
や、やりがいがあるなァ。

早速SNSが使えない旨を上司に相談したところ、

「いつかは分からないがそのうち新しい端末が来て、それならSNSも使用できるはず」という説明を頂きました。

とりあえずは町の情報を読み込んでおいて、とのこと。

SNS要員の雇用は僕の応募前から決まっていたのだから、SNS用の端末は事前に準備できたのではないか。というかするべきでは?

という疑問が湧きましたが、それをぐっと飲み込み、とりあえず指示されたように町のパンフレットや資料を読み込み、初日を終えました。

名刺の話

2日目と3日目には、上司に連れられ町内の関係先にご挨拶に伺いました。農協や商工会議所、はたまたその町のドンと呼ばれる人のところにも伺いました。

たくさんの方に名刺をいただきましたが、てっきり名刺は役場が準備してくれるもの勘違いしていた僕はまだ名刺を持っていませんでした。

どうやら業務で使用する名刺は自前で用意しないといけないようです。(どこの自治体もそうなのでしょうか?)

つくづく自分の確認不足が仇となります。採用にあたって、他の協力隊の体験記をたくさん読みましたが、そういえば名刺の話はなかったなあ、と。

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自分でデザインし、ネット印刷で発注。手元に届くまでに2週間ほどかかりました。結局この名刺には、部署の連絡先役場の住所が入っていなかったため作り直すことになりました。(フォーマットがあるなら最初に教えてよ〜)

とにかく、名刺に関して学んだことは、

・名刺は自前で用意する必要があるか事前に確認する
・フォーマットがあるか確認し、配属先も事前に確認する
・初勤務までに名刺を作成し、手元に用意しておく

ということでした。事前にここまで確認するのは大変ですね。

ただ、名刺が自費であることは置いといて、事前に準備する必要があるのなら、そのことを予め伝えるべきだと思うのは僕だけでしょうか。(というかそもそも業務で使うのに自費っておかしくない?

結果、名刺を手に入れたのは約1ヶ月後。だいぶ時間を無駄にしてしまいました。

今回のまとめと次回予告

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は勤務初日にして業務内容が募集時と全く異なっていた。というお話と、細かいですが名刺に関するお話でした。

今回の内容まとめ!

募集時の内容が実際の業務内容とは限らない(例:SNSで情報発信して!→HPつくって移住者増やして!)
募集された業務ができる環境があるとは限らない(例:SNSで情報発信して!→でもSNSは使えないよ!)
名刺は自前で事前に! 用意して貰えるとは限らないので確認を!

そこは大丈夫だろうと思うことまでしっかり確認することが大事だと気づかされた怒涛の数日間でした。

「募集で仕事内容はAと書かれていましたが、実際の仕事内容はAと異なりますか?」なんて面接で確認しておく必要があったとは眼から鱗でした。

「業務はAに限らない」というのはわかりますが「業務はAではなくBです」は意味がわかりませんよね。それなら初めから「仕事内容はBです」で募集しなさいよ。

完全に愚痴になってしまいました。大変申し訳ございません!笑

しかし負の感情は持ってはいけません!これは価値観や常識の違い、所謂「ミスマッチ」なのですから()

さて!次回は上司との直接対決!
家賃や情報発信について、え?おかしくない?と質問したところ返ってきた衝撃の答えとは!!

乞うご期待!!


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