線をなぞる 2024.09.21
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日記屋 月日さんのワークショップ「線をなぞる」に参加をしてきた。そこでまず、参加者で散歩をしてから朝から今までの日記を書くことになった。せっかくなので、この日の前半の日記はワークショップで書いたものを掲載する。
散歩中の風景。
ワークショップでは、手書きで描いた日記を反転させたものをプロジェクターで布に投影し、映し出された線をクレヨンでなぞる、というもの。
アーティストの高田マルさんが自身で行なっている手法をレクチャーしてくださった。
僕は悪筆の類いに入ると思うので、反転させた文字はもはや文字としての意味を失っている。それを一心不乱になぞっていく。途中で何をなぞっているのか分からなくなり、それが妙に孤独な気持ちにさせた。しかし日記とは孤独な作業ではなかったか。普段書いている日記というものを、手段を変えて見つめ直すことは、日記とは一体なんなのかという問いをつきつけてくる。反転させてしまえば線の集積でしかないものだが、そこに確かな意味を見出しながら日記を書いている。
しかし僕はトップバッターだったので気づかなかったが、他の人が文字をなぞっているのを見ているのは飽きない。書く順番も、構図も人それぞれで、時に立ち止まりながらも布にクレヨンを走らせる。そうか、これも書くという行為なんだなと気がつく。ただなぞってるのではなく、書いてるんだなと思う。
なぞる前に自己紹介があり、なぞりながらも会話が生まれる。そこに流れる空気は濱口竜介の映画の中のシーンのようだった。
書いた文字にアイロンを当てて定着させる。自分の書いた文字にアイロンを当てるのは初めてかもしれませんね、と参加者の誰かが言って確かにと思う。布に定着させたらそれをアトリエに自由に飾って、感想を言い合って、17時半にはワークショップが終わった。
終了後に日記屋月日の久木さんと栗本さんとお話をした。それぞれインターネットでは比較的近くにいたのに面と向かってお会いするのは初めてだった。日記本の話をする。
一人になって、バスに乗って西大路御池へ。「あまから手帖」濃い酒場特集号の表紙を飾った、高木与三右衛門商店へ。痛飲する。常連の方にすごく親しく話して頂いて割とヘロヘロになるまで飲んでしまった。ミドリは相変わらず美味しいし、カツオのなめろうがめちゃくちゃ良かった。
隣で飲んでいた方が、雑誌の表紙に写っているお兄さんだったのには驚いた。
ここで終わりにすればいいのに、西院まで出て「才」でハイボールと玉子サラダ、辛つくねに焼き餅を食べてしまった。
かなり酔って電車の中で寝てしまったが奇跡的に乗り換えのタイミングで目が覚めて結果的に真っ直ぐ家に帰ることができた。
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