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味園ユニバースでkanekoayanoを見るのは最後になる 2025.02.14
朝5時半起床。仕事へ。忙しいが超スピードでタスクを処理して17時過ぎに退勤。難波へ。味園ユニバースでkanekoayanoのライブ。
このライブだけは是が非でも行きたかったので当たってくれて本当によかった。コインロッカーに荷物を預けて味園に行くとすでに整理券番号の600番代まで呼ばれていた。僕が700番代なのでなかなかいいタイミングだった。
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入場してすぐにドリンクチケットを使ってビールを引き換えて一気に飲み干した。なるべく前の方に行きたかったので、ビールがあると邪魔になると思ったのだ。しかしこの日のサッポロ黒ラベルは極限までキンキンに冷やされていて、かき氷を食べたときのようにこめかみに響いた。前方ステージの後方で立つ。後ろの方ならもっとゆったりと見れるだろうが、今日はなるべく前で味わいたかった。味園は電波が悪いので開演まで30分ほど立ったまま手持ち無沙汰で待つ。
この日のkanekoayanoはパーカッションを加えた5人編成。パーカッションを含めたセッションを見るのは初めてかもしれない。
一曲目は「わたしたちへ」で、最近のライブではかなり激しいアレンジをするイメージの曲だったが、この日はどちらかというと発表音源に近い感じで歌詞の一つ一つを丁寧に歌っているイメージで久しぶりにじっくりとこの曲の良さを味わえて良かった。
二曲目にいきなりの新曲。この日はもう一曲新曲の披露があったが、どちらも軽やかなバンドサウンドで次のアルバムは「タオルケットは穏やかな」よりもかなりバンドとしての音楽性を押し出してくるのかなとか思った。二曲目はどうやらこの日が初披露だったらしく、「難しい」という言葉を印象的にリフレインする曲になっていた。
パーカッションが入って印象が変わった曲は「やさしい生活」と「月明かり」で、「やさしい生活」はポップさを強調して歌われている生活の印象が変わるようなアレンジ、「月明かり」はややボサノヴァ的な解釈とも受け止められるアレンジでkanekoayanoのサウンドとしてはかなり新しさを感じた。
この日は落ち着いた感じでいくのかな、と思っていたら「ラッキー」のイントロで思い切りギターを歪ませながらダウナーなメロディを目一杯奏でていてめちゃくちゃ心地よかった。いつまでも噛み締めていたくなるようなサウンド。
そこからは一気呵成にラストへと走り抜けていって、「さびしくない」「気分」で泣き、「タオルケットは穏やかな」を挟んで、「アーケード」では味園ユニバースのネオンが一気に灯って会場のボルテージは最高潮に。そしてそのままラストの「カーステレオから」まで走り抜けた。林さんのギターが最高にかっこよかった。
僕にとって聴きたかった曲をほとんど聴くことができたので大満足(あとでセットリストを見たら1日目よりも2日目の方が好きな曲が多くてそういう意味でもよかった)。バンドとしての新しい面とこれまで積み重ねてきたパフォーマンスの両方を見ることができて嬉しかった。
味園は折坂悠太と中村佳穂のライブが控えているのでまだお別れではないが、カネコアヤノを見れるのは最後の機会だろう。名残惜しいけれどここで見られたことは忘れないでおこうと思った。
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帰りにトートバッグと、「ラッキー/さびしくない」のLPを買って、ライブの余韻に浸りながら味園ユニバースから歩いて帰った。