Spotifyがチャプター機能に対応
以前に「週刊ポッドキャスト生活」に寄稿しているが、ポッドキャストには目次機能となる「チャプター機能」というものがある。視聴するアプリ側で対応している必要があるため、利用できない場合もあるが便利な機能だ。
短いポッドキャストには不要かもしれないが、再生時間の長いポッドキャスト番組では特に重宝する。
Apple Podcastsでは、機能を利用してる番組の場合、再生プレイヤーの「エピソードメモ」の下に「チャプタ」というものが表示され、タップするとその箇所から再生される。
このチャプタ機能に未対応だったSpotifyがアプリでのみ対応するようになったというニュースがあった。
Spotify enhances chapter support for podcasters(英語)
Spotifyには、ポッドキャストの途中部分をシェアする機能があるので、対応できないはずがないと以前から言っていたが、ようやく対応してくれたので、早速試してみた。
Spotify独自のチャプター記述方法
チャプター機能を利用している「…My cup of tea…」を確認してみたが、チャプターが機能しない。
「週刊ポッドキャスト生活」に書いたようにGoogle Podcasts(アプリのみ)では、YouTubeのチャプター記述方法が採用され、エピソード説明欄に下記のように記述する。
というように、「時間+空白+チャプターのタイトル」を記述し、改行しながら1行に1つのチャプターを書いていくとチャプターとして認識される。タイムスタンプやタイムコードと呼ばれる時間の部分をタップすると、その箇所から再生される。
下記はYouTubeのチャプター表示。
Spotifyのタイムスタンプの仕様を確認してみたところ、YouTubeと似ているが、下記のように時間の表記を括弧で括る必要があるようだ。
括弧で括る書き方でもYouTubeではチャプターとして認識してくれたので、早速RSSを書き換えてみた。
ちなみに (00:57) と書くと「分と秒」、(1:00:57) と書くと「時間と分と秒」となる。
エピソードの説明欄に記述
タイムスタンプを記述するのは、エピソードの説明欄だ。1行に1エピソード毎書いていく。
…My cup of tea…では、ポッドキャストの仕様に沿ってチャプター機能を記述したMP3ファイルを作成しているが、配信するサイト上でもチャプタを記述して、クリックしたらその箇所から聴けるようにしている。
MP3のチャプター仕様に対応しているApple Podcastsでは正式なチャプター機能を利用できるようにし、Google PodcastsやYouTubeなどには、サイトのこの部分をRSSに出力するようにして、チャプター機能を利用できるようにしているが、RSSで括弧を付けるようにしてSpotifyでも対応するようにしてみた。
アプリ内に変更が反映されるとタイムスタンプがタップできるようになり、タップするとその時間の箇所から再生された。
紹介された英語記事には、iOSとAndroidアプリのみの対応であると書いてあったが、Mac用のアプリやWebブラウザでもタイムスタンプが機能した。Google PodcastsはWebブラウザでは機能しないので、Spotifyの方が優秀だ。
他のアプリでの動作確認
Apple Podcastsでもタイムスタンプの記述は表示されるが、この部分はタップできず、MP3に埋め込まれたチャプタ機能のみ利用できる。
アートワークがチャプター毎に切り替わるのがApple Podcastsの良いところだ。Spotifyではアートワークの切り替えはできない。
括弧が追加されてもYouTubeではちゃんとチャプターとして機能する。YouTubeではチャプターのサムネイルも自動生成される。(ポッドキャストの動画化なので画が変わりませんが)
AndroidアプリのCastboxもこのタイムスタンプの記述がチャプター機能として働いた。
自分の愛用しているPocket Castsでは、以前からMP3に埋め込んだチャプター機能が利用でき、アートワークも切り替わるが、タイムスタンプのタップも利用できる。
両方の機能がフルに利用できて便利だ。
今回はシステム側で括弧を付けるようにしたため、更新方法を変えることなくSpotifyのチャプター機能に対応できた。
他の配信プラットフォームでもエピソード説明欄に括弧付きのタイムコードとチャプターのタイトルを記述していくことで対応できるが、Anchorのスマホアプリの場合はエピソード説明欄が改行しにくいので、パソコンから更新するほうが良さそうだ。
とはいえ、エピソード説明文に時間を記述するだけなので、長いポッドキャスト番組の方は試してみてはいかがだろうか。
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