ハトメのキレイな取り付け方法(丸潰し)手順
提灯アームの軸孔や、ピボットの軸孔に施す孔摩耗保護のハトメの取り付け方法です。
提灯の普及と共に広まった一般的な方法です。
①背面の面取りをしておく(Φ2.5㎜くらい)
キリで拡張する場合、キリの先が貫通する際に背面側のカーボンプレートの表層が割れて剥がれることを防止できます。
②孔をΦ2.5㎜に拡張する
キリを使う場合は表面側(背面側は面取り)から拡張していきます。
コツは少しずつ削り進めるイメージで。
Φ2.3㎜等の中間くらいの径を使用し、2回に分けると力も要りませんし、割れを防げます。
③ハトメをセットします。
裏面はこんな感じです。
拡張後に残っている面取り部分が少なければ再度良い感じに面取りします。
④背面側から皿ビスをセットし、面取り=すり鉢形状に沿ってハトメが拡がるように締め込みます。
コツは3つ
1つ目は背面側ドライバー(ビス)は回さず、表面側のナットを回して締め込むこと。
ハトメが裂けて失敗の原因になります。
2つ目はハトメのツバをプレート表面にしっかりと密着させた状態で締め込むこと。
ツバが浮いた状態だとしっかりとカシメられません。
ボックスドライバー使う場合だとナットがボックス部分の奥に逃げるので2つ重ねて使ったり、六角マウントを使う等して、ボックスドライバーを押し付けた時にしっかりとナット及びハトメがプレートに押し当てられるようにします。
3つ目は力強く締め込みすぎない事。
締め込みすぎるとやはりハトメが裂ける原因になります。
恐る恐るやって、ハトメが上手く拡がり変形してるかを確認しながらやるほうが良いですね。
⑤皿ビスを外してハトメを確認します。
この段階で締め込み足らずだとハトメがスコスコ動きます。
ハトメがしっかりと固定されているか見てください。
⑥今度はトラスビスで締め込みます。
要領、注意点は前工程の皿ビスと同じです。
これで拡がったハトメの縁を丸く整形しながら面取り部分に収めて完全にカシメます。
今度はある程度力強く締め込んで構いません。
⑦トラスビスを外してキレイに整形できているか確認します。
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