テイタートッツとL.L.Bean
たんすの畑では、まもなくジャガイモの植え付け。数あるポテト料理の中でもやっぱり「テイタートッツ」と「ハッシュポテト」が好きだな。テイタートッツは、大雑把に言うとハッシュポテトのミニサイズ版みたいなもので、ジャガイモを細かく砕いて一口サイズの楕円形にして揚げたもの。
アメリカの冷凍ポテトを販売するオレアイダ社の商標登録商品で、フライドポテトの製造過程で余るポテトの切り落とし部分の有効活用のために生まれたアイデア。1950年代に開発されて以降、徐々にアメリカの子供たちのランチタイムの定番になっていったようだ。
そういえば子どものころテレビCMで「オ・レ・ア・イ・ダ♪」のメロディ流れていたっけ。ちなみに名前の由来を調べてみると、商品の研究員たちが考案したそうで、「テイター」はポテトのスラング、「トッツ」は子どもの意味。この二つの言葉を組み合わせた造語。
「ある日のこと」
2年くらい前にL.L.Beanのナイロンジャケットを古着屋さんで購入した。グリーンが鮮やかなヴィンテージジャケットのポケットの中から、何やら紙切れが出てきた。
アメリカのどこぞのカフェの伝票がクシャクシャに丸まって入っているではないか。広げてみると、その伝票には「Tater tots」と「Iced tea」の文字が書かれていてびっくりした。
想像するに、L.L.Beanの前オーナーは、どこぞのカフェでテイタートッツとアイスティーを注文して、伝票をポッケにクシュクシュっと詰め込んで、そのまま気づかずにジャケットごと売りさばいちゃった、というわけだ。
僕のところに来てくれてありがとう!って感じ。そのころ丁度テイタートッツの動画ばっかり見ていたので、もしかしたら以心伝心なのかもしれない!?なんて思ったんだ。
今は記念に事務所の棚に飾ってあるのだけど、奇跡の出来事をいつか物語に変換してみたらもっと面白いだろうな。
さ、今日はジャガイモの植え付けだ。美味しく育った暁には、真っ先にテイタートッツを作るぞ。