眼鏡屋が激安メガネを買ってみた。 #3
どうもポテト山本です。
以前、こちらで書いていた眼鏡屋が激安メガネを買ってみた。シリーズの第三弾になります。
購入してからかれこれ半年以上使用したので、その後の経過を報告します。
#1 #2 にも記載しているとおり購入直後は家メガネとしてはとても優秀な印象でした。
が、、、3ヶ月くらい経ったあたりから雲行きが怪しくなっていきました。
何かというと変形です。。。
今回は検証というのもあって、あえてルーズな使い方をしてみました。例えば「お風呂もメガネをかけて入る(3歳以下の子を2人入れるので犠牲になるメガネが必要)」「寝るときに子供の手の届くところに置いておく」「掛けたまま寝る」
こうして文章にすると「そりゃ変形するわ!」と思いますよねw
でも、これわかっててもやっちゃう方多いんですよ。特に寝かしつけ必須の子育て世代は絶対って言ってもいいくらい寝落ちしますからね。
ワンオペママで上記絶対ないという人がいたらその人はもう神ですw
そのくらいみんなやらかします。
で、話を戻すと、今回僕のメガネがダメになった一番の原因としては「掛けたまま寝る」です。掛けたまま寝て目覚めた時には体の下敷きになっており、トランスフォーマー並みの超変形を遂げました。
はい、眼鏡屋にあるまじき行為というのは重々承知です。そして検証と言いながらも正直元の人間性もあると思います。
でもね、長男の寝相がスペシャルなので、一緒に寝てたはずがどっか行ってて、戻ってきたら僕の体を押しのけたり、なぜか僕の顔の上に寝ようとしたりするんです。我が子ながら本当に謎です。それを一晩のうちに何度も繰り返すので僕の体勢も色々と巻き込まれるんですよ。毎晩、バスケのゴール下かっていうくらいポジション争いしてます。
でも、そんな過酷な状況下でも今までのメガネは変形することはなかったんです。
ではなぜ今回そんなに変形したのか?その謎を解くには変形した箇所がポイントになってきます。
今回変形した箇所は蝶番(ちょうばん)です。そう、わかる人はここでピンときてるかもしれませんが、蝶番が3枚蝶番だったんです。金属自体も柔らかめの。
で、今まで使ってたのは5枚もしくは7枚蝶番だったんです。そこを家メガネであまり意識したことなかったんですが、かなり重要だったんです。今回改めて実感しました。
ここで「蝶番?なにそれ?」という方に簡単に説明すると、蝶番(ちょうばん)とはメガネの開閉を司るパーツでフロントとテンプルの接合部に使用されています。ドアの蝶番(ちょうつがい)と同じ役割です。
これの噛み合わせが「3枚蝶番」「5枚蝶番」「7枚蝶番」と大きく分けて3種類あって、この枚数が多い方が丈夫とされています。
↑5枚蝶番
↑7枚蝶番
それがどうなって変形したのかや、対処法の詳しくは文章よりも動画で映像と共にご覧頂くと分かりやすいのでリンク貼っておきます。(下リンクだと蝶番の説明からスタートするのですぐに内容確認頂けます。)
ここまで聞くとそう言うとこが安さの理由なのか。とお考えになると思いますが、そうでもないんです。。。
この3枚蝶番は安さで選ばれていると言うよりも、デザインの都合で選ばれていることが多いです。
基本的にはテンプルよりも幅のある蝶番は使用されないのがセオリーなので、細いデザインのフレームにはこの3枚蝶番が使われます。残念ながらこれは高額メガネでも同じです。3枚蝶番でも金属の硬さや厚みに幾つか種類があるので全く同じではないですが、強度に極端な違いはないと思います。むしろある程度負荷が掛かったら壊れるのが良いメガネという考え方もありますから。一概にどっちが良いとは言えないのが実際のところです。もちろんポテト店頭にも良いブランドで3枚蝶番のものもあります。
まあ、そもそも荒い使い方をしないことが前提で作られてますからね。高額メガネを家メガネにして寝相の悪い子と一緒に寝ることはないでしょうしw
ただ3枚蝶番の高額メガネをお持ちの方はなんか残念な気持ちになっちゃいますよね。でも、あんまり気にされない方が良いと思います。インスタントメガネでも5枚蝶番はありますし、5枚・7枚蝶番=高額でもないです。
壊れにくさに値段がついてるわけではないので。
職人さん曰く、メガネが壊れなかったからそれで顔に怪我をしたというクレームもあったそうですからw
1/100がSNSでフィーチャー拡大されて、なにやってもクレームになっちゃう時代ですから、全員に好かれるには無理がありますよね。各ジャンルで特化型が増えるのも当然です。
話がそれちゃいましたが以下まとめです。
「問題提議」
今回は蝶番が3枚蝶番だったことで負荷によって変形が生じてしまった。
「解決策」
変形を回避するためには5枚もしくは7枚蝶番のものを選ぶと良い。(それらが100%変形しないわけではない)
今回はあくまでも今回の事象に特化した解決策なので、他箇所の変形やレンズ関係など他ケースに対しての解決策として有効ではありませんので予め。。。また機会があれば他ケースも記事にしてみますね。
その他、詳しい内容は動画でご覧ください。きっと理解が深まると思います。
因みに、激安メガネは今はもう家メガネとして使っておらず封印されています。そして家メガネは以前使っていたBJクラシックのP-551に戻ってますw
これだと7枚蝶番はもちろん、生地がセルロイドということもあって変形も殆どないので365日連続出場でも問題ないです。(もちろん予備は必ずもっておかれてくださいね。)
まぁ、僕の場合は眼鏡のプロなんで家メガネと言えどこのぐらいはかけておかないとなというのもありますが。
ともあれ、身をもって良い経験ができました。今までは物理的な説明でしたが、これからは実体験を踏まえてご提案が出来そうです。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
皆さんのメガネライフが豊かになりますように。