【財務分析 Vol.15】 キリンビールの「健康シナジー」
すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。
財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.15 『キリンホールディングス』
理念:社会における永続的、長期的なキリンの存在意義
ビジネスカテゴリー:食品、医療
▶『黄金郷』を目指して
薬品事業について、Vol.2武田薬品「薬品事情の解剖」にて取り上げた。(https://note.com/potatocat7/n/n997bfd019068)
薬品事業は、当たりさえすれば当面の間超高収益を実現する分野です。そして、これからの時代を見据え健康と長生きというニーズは計り知れない。ならば薬品業界を取り込めば、当面の間利益を生み続けられるということになる。まさに『黄金郷』である。
当然そこを目指す会社少なくない。Vol.7「富士フィルム」もそうであった。(https://note.com/potatocat7/n/nd01208896608)
化学業にフィルム業、繊維業、化粧品業、機械メーカー、、、。
世はまさに【大薬品時代】。薬品王に、おれはなる!って感じですね。笑
▶キリンホールディングスのシナジー
そんな黄金を目指して多くの業種が目を向けている中、ビール業界からはKIRINが足を踏み入れました。富士フイルムがそうであったように、どこか別事業に足を踏み入れるという事はなにかしら理由があるんですね。
キリンの場合は、ビールや飲料などの競争性が高いことから、価格競争などの消耗戦になりやすい。また当たれば一気に消費者認知が広がり量産量販効果が大きいことから、新商品開発やマーケティング投資にどうしてもお金がかかる。
まとめると、儲かりにくい構造になってしまっているんです。
そこで、目を向けたのが新たなる価値 ”健康”
痩せたいけど食べたい。お酒飲みたいけど健康でいたい。一見相反する人間の欲求を一手に囲い込むことができれば、大きく市場を席巻できよう。
▶キリンホールディングスの財務分析
収益性 ★★
安全性 ★★★
生産性 ★★
成長性 ★★★
わずかながらの増収している様子を伺えるが、減益幅は凄まじい。この背景には国内市場を一時緩め、コンビニなど小売り棚取りに苦戦した時に広げた海外市場があるようです。
さらには、このライオンの市場価値の下落による減損損失によるダメージが大きく利益額圧迫している。
依然国内ビールと医療品については増収の色が見えるため課題は海外の戦略性となってくることが見て取れる。
あとは営業活動で得たお金をすべてつぎ込んだ、この投資効果(ファンケルとの資本提携)による結果如何であろう。
~まとめ~
医×食のシナジー効果はいかに、、。ブランド力は確かなものがある。
いまいち足がつき切らないこの状況にて、この二軸によりしっかりと立つことができるかどうか。そして不採算事業に対するアプローチをどのように処理するか。
経営の意思決定が問われる時でしょう。。。
過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。
一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!
▶参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。
財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
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