【財務分析 Vol.58】 アスクルの「四次元配達」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

従来の"当たりまえ"を破壊し、新しい"当たりまえ"を作った会社を、メインモデルとして取り上げていきたいと思います。(すべてでない)
テーマは"Think Different"です。(Apple)

今後は三部構成にて、内容展開していきます。

①ビジネスモデルを見て、その会社の裏側を理解する。

②結果の数字はどのような形になっているかを把握する。

③未来はどのようになっていくだろう、と予測してみる。


Vol.58 『アスクル』
理念:「お客様のために進化する」
ビジネスカテゴリー:小売業

明日来るアスクル

私が日本で総務部をしているとき、同部署の庶務担当が愛用しているいたのが、このアスクルです。なんといっても、注文してから届くまでの早さが記憶に残っています。

「アスクルしといたから明日来るよ」なんて言ってたら、その日のうちに届いたり、何時ごろお届けしますとの連絡から1分でも送れそうになったら遅れる旨の連絡をくれて、律儀だなーと思いました。(当たりまえなのかもしれませんが、、。笑)

▶事務の不生産性

いままでの”当たり前”は、「なくなれば、買いに行く」でした。東京のオフィスには世界堂が近くにありましたし、お得に買うには適してました。

しかし、なんといっても『めんどくさい』リソース的な目線でいるなら『時間の無駄』です。

そうです。ここに”不”があったわけですね。

▶営業マンの不可能

文房具店などの消耗品を売る側の営業マンは営業マンで、定期的に訪問の上、必要数などをヒヤリングし販売していた。。。

大企業なら大きな売上につながるからやれるが、中小企業には回ってられない。コストもかかりすぎる。。。

ここに営業サイドの”不”も発見しました。

しかも、日本の会社の8割以上は中小企業である現実。

ん?マーケットはそっちの方がデカいんでは?

▶アスクル誕生

両者の”不”を解消する仕組みを作るだけですね。

売り物を変えるのでなく、売り方を変えるだけで、生き残ることができる。ビジネスモデル創出の模範のようですね!!

すぐに届けてくれるその早さは「どこでもドア」でも使って四次元を通過しているかのようです。


ここからさらにデータを算出して、足りなくなる時期に定期的に必要数をサブスクモデルでデリバリーされる仕組みなどを作ってもおもしろいような気がします!!


②アスクルの財務分析

キャプチャ

収益性 ★★★
安全性 ★★★★
生産性 ★★★★
成長性 ★★★★

流動資産が多いから、在庫の過多の可能性もあるかと思いましたが、現金と売上債権が80%以上を占めてました。債権額も売上額の一ヵ月以下であることから滞留しているものはないのではと判断できます。

上記からも安全性については問題ないと言えるでしょう。

順調に増収している分今後の課題としては増益幅をいかに上げていくかというところに移っていくと思います。

また財務体質が強いことから、PERも35倍と高水準となっており期待値が高いことがわかる。


今後については、ビジネスモデルを見直すなど更なる付加価値を構築できるかどうかなど、財務CFにて調達している資金の使い方にも注目がいく。




過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考えみると、その企業や経営者の意思が垣間見れます。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


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