【財務分析 Vol.57】 フィル・カンパニーの「スカイピア・ユートピア」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

従来の"当たりまえ"を破壊し、新しい"当たりまえ"を作った会社を、メインモデルとして取り上げていきたいと思います。(すべてでない)
テーマは"Think Different"です。(Apple)

今後は三部構成にて、内容展開していきます。

①ビジネスモデルを見て、その会社の裏側を理解する。

②結果の数字はどのような形になっているかを把握する。

③未来はどのようになっていくだろう、と予測してみる。


Vol.57 『フィルカンパニー』
理念:「フィル(=Phil) 全ての人々と共感できる感覚」
ビジネスカテゴリー:建物

①コンセプチュアルの創出

固定資産ビジネスがリスクを持つことは、このブログ内でも少しだけ扱ってきました。ユニバーサルエンターテインメントや極楽湯やオリエンタルランドなどがそうです。

扱ってないところで言えば、いま航空会社が苦しんでいるところを見ると想像がつきやすいかと思います。

要するに固定資産の投資とその回収までのビジョンをしっかり持てないと、ビジネスとしては難しいということになります。

▶土地活用の”当たり前”

土地を持っておこなうビジネス(お金儲け)としては、私が一番に想像するのは、マンション建てて貸して、、。という大家の”不労所得”のようなものです。(安直。笑)

でもこれも一部間違ってなく、一般的には「居住用不動産の建設」「事業用不動産の建設」「コインパーキングにしてしまう」というのが”当たり前”の共通認識としてあります。

▶メリット・デメリット

「不動産の建設」

メリット・・・収益性がある

デメリット・・・初期投資と回収リスク/建設後のデザイン変更が難しい

「コインパーキング」

メリット・・・初期投資が低い/後々から建設などの柔軟性

デメリット・・・収益性が低い

裏表ですね!!失礼しました。笑

▶発想の転換

”当たり前”が潜む罠は、『どっちか』という概念の固定性です。

ここでその”当たり前”を疑い、「×」を使って新たな価値を創造したのがフィルカンパニーです。

簡単に言えば、『どっちか』じゃなくて『どっちも』やってしまえ。ってことです。

コインパーキングしながらその上に建設することで、どっちの可能性も活かすための仕組を創り上げました。

さらに建設する際のデメリットととして挙げた回収リスクを下げることが、”不安”を取り除くためサービスの本質にあたる。そこをトータルサポートすることで付加価値をつけている。

「空中店舗」名前もかっこいい。。。

頭いいですよね。。。

②フィルカンパニーの財務分析

画像1


収益性 ★★★★
安全性 ★★★★★
生産性 ★★★★★
成長性 ★★★★★

すごい成長率ですね。伴っての財務体質、利益率、回転率の上昇が著しく、向かうところ敵なし状態になってます。

現預金も半年分近くあり、CCCのマイナスへと改善していることから安全性は全くもって問題ないと言えそうです。

画像2

そんな中でも借入を増し、財務体質を高めながら将来へのさらなる投資ビジョンを立てていると見受けられる。

コンセプトが面白い分、またお客様が本当に求めているところまでのサービスサポートは、今後成長性を止めることなく、創造を生んでいくと想像できる。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考えみると、その企業や経営者の意思が垣間見れます。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


Twitter:@Life_is_UpToYou


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?