【財務分析 Vol.25】メルカリの「”攻め型”CF」
すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。
このブログでは、"当たりまえ"を破壊して
新しい"当たりまえ"を作った会社を、主なモデルとして取り上げています。
テーマは"Think Different"です。(Apple)
読んでいただいた方が少しでも、ビジネスモデルのおもしろさとか、
会社の基盤であり結果を表す数字を、楽しいものと思ってもらえたら嬉しいです。
財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.25 『メルカリ』
理念:新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る
ビジネスカテゴリー:情報・通信業
▶メルカリの財務分析
収益性 ★
安全性 ★★★
生産性 ★★★
成長性 ★★★★
スタートアップ特有の”攻め型”を体現していますね!!今はバンバン広告売って、認知広げて、サービスを使ってもらって、という段階なのがよくわかります。その効果もあって、増収率は二年連続1.6倍を決めています。
また販管費の項目については、約半分が引当金項目と現金の支出を伴わない項目となっています。簡単に言ってしまえば、”備え”です。
将来発生する可能性が高いものについて、予め費用計上するものとも言えるため、ある種未来投資とも捉えられるでしょう!
もう半分は、まさに広告宣伝費と給与手当、また支払手数料であり、会社を動かすパワーとなっている。
業種柄資産を大量保有することもないため、安全性についてもとりあえずは問題なさそうです。(預り金問題はあるようですが)
将来への期待も込められて銀行融資を闊達に行われているため、今後このキャッシュフローが上向いてくるタイミングでさらなる成長が期待できそうです!(営業CF⇓ 投資CF⇓ 財務CF⇑ はスタートアップなどでよくみられる攻めの型)
▶フリーマーケット
私が幼少期のときはフリマといえば公園などで、有志にて集まった方々が出店して、家族連れであったり地域活性化のような使われ方をしていました。
出展者は自分の趣味であったり、強みの部分を使って、自ら好きなものを人にアピールすることで販売する。これってすごい素敵なことだし、みんなこういうような好きな事でお金を稼げるようだったら、楽しいに決まっていると今振り返ってみると感じます。
▶メルカリの到来
そんな素敵な場所をプラットフォームとして、ネットの世界で展開しているのが”メルカリ”といえるでしょう。いまでは誰もが一度は利用したことがあるんじゃないかと思います。
使わないけど棄てるにはもったいない、、、。という人々がずっと思っていた”不”用の部分に目をつけ、新しい”当たりまえ”を創出しています。子育てなどで「もう使わない、着れないからあげるね」という感覚に似ているように思いました。(同時に飛行機の中で見たトイストーリーも思い出しました)
価値を循環する仕組みを作り上げたメルカリの今後の動向に目が離せない。
~まとめ~
C2Cビジネスはこれからも増えてくる可能性がある。ただし、モノを”所有”することから”利用”ことへのシフトも同時に起こってきている。
そんな中、転売や不当な売買がおこなわれていることもある。
人々の想いがのった届け物が価値を紡ぎ、人々の幸せにつながることを期待する。
過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。
一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!
参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。
財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
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