【財務分析 Vol.20】 リンクバルの「コト消費モデル」
すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。
このブログでは、"当たりまえ"を破壊して
新しい"当たりまえ"を作った会社を、主なモデルとして取り上げています。
テーマは"Think Different"です。(Apple)
読んでいただいた方が少しでも、ビジネスモデルのおもしろさとか、
会社の基盤であり結果を表す数字を、楽しいものと思ってもらえたら嬉しいです。
財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.20 『リンクバル』
理念(Misson):世界をつなぐ
ビジネスカテゴリー:サービス業
▶コト消費時代
「モノ」が溢れる今の時代、注目されているのがこの『コト消費』です。
モノ消費とコト消費ってなんやねんって感じだと思いますので、簡単に定義づけします。
・コト消費「商品・サービスによって得られる体験・経験に価値を見出す」
・モノ消費「商品・サービスの機能・所有に価値を見出す」
所有から使用の時代へ変わっていくという言い方もされているように、人々がモノを所有することで価値を見出すという”当たり前”は書き換えられ始めています。
タイムズにてカーシェアしたり、ブランド品をレンタルしたり、レンタル彼女なんてサービスもありますね。笑
その背景には、インターネットの普及によるつながりの早さや情報の流れの早さが生み出しているといえるでしょう。
また、ディズニーランドの夢の空間の”体験”
CDを買う時代からSpotifyで無料で何万の曲を”体験”
機械の力が強まる一方、人間特有の『心』をいかに豊かにすることができるか、感動を提供できるか、思い出に残すことができるか。。。そういったコトが価値を生み出す世界となっている。
▶リンクバルのサービス
その『コト』時代において、さらに「人」にフォーカスしているのが、リンクバルのサービスです。私も昔リンクバルによる【街コンジャパン】のイベントに参加したことがあります。(当時は運営会社は知らなかった)
また最近日本に帰って友人などに会って、よく感じることは「男女とか恋とかの話多いな、、。」です。モノが溢れ、ある程度の収入を得ていると、暇を持て余し、刺激を欲するんだと思います。そしてその矛先にあるのが、そういったジャンルへと人をいざなっているように感じました。
ただ出会いがないとか、いい人がいないなどの人々の「不」に注目しビジネスとしてなりたたせています。
それ以外にも友達作りやコミュニティ作りなどの機会を提供する、という結局は人と人の中にしか生まれない可能性というのを信じている私としては、今後さらなる価値を生み続けるであろうと思っている。
▶リンクバルの財務分析
収益性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
生産性 ★★★★★
成長性 ★★★★
出ましたね、高収益モデル。
高収益モデルが実現可能なビジネスはなんだったでしょうか???
【Vol.18】を参照。https://note.com/potatocat7/n/n8faf26c9c76d
にしても、このグラフは素晴らしく綺麗ですね。。。
ここで「いや売上落ちてるやん」と思った方がいらっしゃるかと思います。会社にいたり、営業担当だったりするとどうしても、この『売上』に目を奪られがちです。。
ですが、実は一番大事なのは『利益』なんですね。どれだけ効率よく会社にお金を残すことができるかが、次の投資であったり、さらに大きくなるためには重要なんです。(そもそもの母数をおおきくするためにも、営業活動によって売上をあげるのも当然重要です!)
ネットビジネスはこの売上原価がかからないこと、無形資産による減価償却費がかからないことから、利益を残しやすいというのが利点の大きさです。
そしてプラットフォーム化による仕組み作りによって、従業員による生産性が爆上がりしています。
労働分配率=14%(人件費÷粗利益)
労働生産性=34,040,250円(粗利益÷従業員数)
労働分配率は40%程で良いとされていますし、労働生産性が指す意味は、一人当たりが生み出す価値を表します。
有価証券報告書を読むと、業務委託費も削減しているため、より内部にて一貫したサービス展開が可能になっているように感じる。
資産がほぼ現預金で構成させれていたりと、安全性も高いので今後の使いどころが、経営に色濃く出るため動向を見逃せない。(M&A投資などで一気に拡大してくればおもしろい)
~まとめ~
『コト』が生み出す価値はより一層需要が高まるだろう。
そしてこの高収益のビジネス領域で、人々の「不」を解消し続けることが重要となる。ただ他のビジネスより流れが早いこともあり、どうサービスを与えていくのかの工夫を続ける必要がある。
【サブスク×コト】モデルによって体験を生活のちょっとした”当たり前”と特別な”当たりまえ”が共存していくだろう世の中で、オンとオフどちらにおいてもその需要が沈むことはなさそうに感じる。
過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。
一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!
参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。
財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
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