【財務分析Vol.9】 ジンズの「価格戦略」
すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。
財務諸表をみればその会社がわかる。
未来分析実践活用編
Vol.9『ジンズ!』
理念:Magnify Life
ビジネスカテゴリー:小売業
▶ジンズの戦略
ジンズがおこなった従来の”当たりまえ”への挑戦のひとつは、価格設定。眼鏡業界と言えば、だいたい5万円。。できあがるのは1週間後。。今思えば高すぎるし不便ですが、それが当時の”当たりまえ”だったんですね。
JINS は 5,000 円(+税)、8,000円(+税)、12,000 円(+税)のという『3 プライス』によるの価格設定。この安価を実現したのが【SPA方式】です。アパレル業などで多く見られる手法で、ユニクロなどが使用している。
このSPAによる一貫性によりコストカットの実現と、スピードアップを図り、さらにデザイン性という価値をも生み出した。いまではPC眼鏡に代表するような機能性の商品が多く並び、視力の悪い人だけのモノというイメージに対する”当たりまえ”も覆してきた。
▶ジンズの財務分析
収益性 ★★★★★
安全性 ★★★★
生産性 ★★★★★
成長性 ★★★★
売上原価率脅威の23%!!SPA方式の導入は、ここまでの安価を実現した。これは同業と比べても異次元と言えるだろう。。
また店舗を多く持たない戦略を取っていることで、店舗に対する固定費をさげている。そしてその分をスタッフ人数に割き、サービスの質を上げているんです。【人】に価値を置くことが売上にも貢献していることを証明している。
明確な人件費がわからないが、おそらく販管費の半分くらい、労働分配率35%ぐらいではないかと予測している。
驚くべきは、一店舗当たりの売上高1億5千万円近く売っているその生産性です。平均60本も売っていることとなる。恐ろしい生産性。。。
【単純計算ですが、1.5億円÷360日(営業日数)÷7,000円(平均単価)】
~まとめ~
眼鏡業界に新たな”当たりまえ”を持ちこみ、今後どうその幅を広げていけるかが一つのキーとなるだろう。海外展開と、新商品の機能性は消費者の心に衝動を掻き立てられるか。
そのレンズから覗く世界はどんな景色が待ち受けているのか。。。
過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考え、要因分析し将来の施策を考えると、その企業の動向をつかめるようになります。
一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。
財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
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