【財務分析 Vol.38】 ラウンドワンの「+青春付加価値」
すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。
従来の"当たりまえ"を破壊し、新しい"当たりまえ"を作った会社を、メインモデルとして取り上げていきたいと思います。(すべてでない)
テーマは"Think Different"です。(Apple)
今後は三部構成にて、内容展開していきます。
①ビジネスモデルを見て、その会社の裏側を理解する。
②結果の数字はどのような形になっているかを把握する。
③未来はどのようになっていくだろう、と予測してみる。
Vol.38 『ラウンドワン』
理念:「挑戦し、創造し続けることがラウンドワンの使命 大切な友だちや恋人、家族とともに過ごす何気ないひととき。そこから自然に生まれてくる笑顔。私たちラウンドワンは、その一端を担える存在でありたいと考えています」
ビジネスカテゴリー:サービス業
①ラウンドワンの戦略
なんというか「学生たちの青春の場」という印象を抱いてる方は少なくないんじゃないでしょうか。かくいう私も、学生時代幾度となくお世話になりました。(めっちゃボーリングが下手だったんですが、何回もオールで闘ってたら多少うまくなりました。笑)
そして「思い出の場」とか「青春の場」という言葉を連想させている時点で、もはや「ラウンドワンの術中」と言えるでしょう。
ボーリング場がうまくいっていない世の中、ラウンドワンが広がりを見せている理由は下記であると考えます。
▶一体感を作る施策
ボーリングにフォーカスすれば、あの有名な「ムーンライトストライク」ですね。男性ならストライク、女性なら9本以上倒せば、写真を撮ってもらえる、というチャレンジです。
普通にボーリングを楽しんでいる中で突然場内が暗くなり、次投げる人がそのチャレンジャーとなるわけです。チャレンジを入れ込むことで、もしスコアで争っていた場合でも、思い出作りの写真を目指して一体感を生むことができます。
▶いろいろな体験
「スポッチャ」に代表されるよう、たくさんの体験ができます。ここが単なるボーリング場と異なる総合アミューズメント施設としての強みでしょう。特に他のアミューズメントパークの中でもダーツやメダルゲームは”当たり前”にあっても、主要スポーツ全般でというのは考えられてきてませんでした。
見えているのに見えていない。このひょんな施策がいつも新しい”当たり前”を作り、世界をおもしろくしています。
そんなスポーツ体験は人々に活気をつけ、一緒に汗を流すことに「青春」を感じ、それは素敵な時間として心に刻むのだろう。
②ラウンドワンの財務分析
収益性 ★★★★
安全性 ★★★
生産性 ★★
成長性 ★★★
▶ざっくり二期比較で分かるポイント
・自らの力で稼ぐ力が備わってきている(利益剰余金の増加)
・同時に他人資本への依存度を減らす傾向(有利子負債減少)
・その理由をもあり現預金減少、事業成長に向け流動資産が増える
・事業の中核である固定資産への投資
・増収増益達成、回転率の改善
・特に固定資産の回転率が1.06 → 1.14 となってるのはいい傾向。
③未来の数字を作ってみる
今の成長率と利益構造をキープできた場合、現預金に更なる余裕を持たすことできます。さらなる投資による店舗拡大や、サービス向上にむけた施策や挑戦ができます。
店舗の幅が広がれば、サブスクリプションモデルを導入して、固定収益性にしてもおもしろいかもしれませんし、「ボーリング×○○」のような新たな価値の創造につながる可能性もあると思います。(バブルサッカーのような)
また健康志向を取り入れた、フィットネスジムなどの要素を組み合わせてもおもしろいと思いました。
現時点においても、投資活動への力を入れていることがわかるため、その成果がいい方向にでており、財務体質を整えながら、次の一手をどうでるか。といったところでしょう。
~まとめ~
スポーツがもたらす良い効果はたくさんあると、私は感じています。
時に楽しく、時に熱く、時に甘酸っぱい体験を共有できる場所は、他にありません。
あなたのラウンドワンは、ここから始まるかもしれない。。
過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考えみると、その企業や経営者の意思が垣間見れます。
一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!
参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。
財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz
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