バビロンシステムとBabylon
聖書では度々「バビロン」が登場します。
旧約聖書創世記では、「バベル」と記されていました。
バベルの塔というのを聞いたことがあるかも知れません。
タロットカードの塔として描かれているのが、バベルの塔で、タロットカードにはバベルの塔の崩壊として描かれています。
(しかし、伝統的な解釈だとタロットカードの塔とはバベルの塔ではなく、「神の家」とされるキリスト教の教会をさしている。)
洋楽(ヒップホップやレゲエや、古いところではロックでも)で使われる「バビロン」とは主に不条理な権力を表します。
理不尽な世の中に反発するような意味合いで使われる言葉のようです。
アーティストが描いていた自由を奪う力との対立した構造がみてとれます。
例えば、レゲエとされるボブ・マーリーの曲で『バビロンシステム』という曲があります。
バビロンの都市には、奴隷制度や資本主義といった強者が弱者から搾取するような仕組みがあったそうですが、
『バビロンシステム』は、その歴史と重ねて紡ぎ出された楽曲でしょう。
こんなに長く僕らは束縛されてきた
こんなに長く
まるで当然のことのように
(ボブ・マーリー Bob Marley)
ボブ・マーリーのようにはいかないが、
僕たちもまた
一歩、何かを進めるべきなのかも知れません