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チョコ×ミーアキャット

9/18(水)
天気:晴れ曇り雨曇り

カラオケ屋の常連で、毎回コンビニのピーナッツチョコを差し入れしてくれるお客さんがいらっしゃる。

しかもみんな食べられるようにと、いつも4袋ぐらいくれるのだ。

なんとお優しい。

バイトは基本5〜9時間、腹が減ってるけど節約したいときは、そのピーナッツチョコだけで長時間粘ることもしばしば。

常連さんによる施しは僕の“命綱”とも言える。

でも最近店長に言われて「なるほど」と思ったのが

それはただの優しさじゃなくて、戦略的な貢ぎ物かもしれないぞってこと。

カラオケのフリータイムって、実は制限時間内ならずっといられるわけじゃなくて

混雑時は「◯時間以上利用した場合、退室をお願いする場合がある」というルールがある。

店長いわく、このルールを適用されないように物品を渡してくる人もいるらしいのだ。

たしかに、いざ混雑したってときに、物をくれた方にそのルールは適用しづらい。

そうじゃない人を優先的に退室させてしまいそうだ。

もちろん、中には本当にただの優しさで、いつもありがとう!の意味をこめて渡してくださる方も、いるにはいるだろうけど

賄賂みたいな感覚の人も数多くいるみたい。

※お店によっては、すべてのお客さんに対して平等に接するために、そういうものを受け取ること自体を禁止してるとこもあるんだとか。


そこではじめて自分が、優しさを見せてくれる他人を疑わない性格なんだと理解した。

そんな下心、考えもしなかったもの。

そういう常連さんはみんな、ただただ僕らを労ってお菓子をくれる優しい人たちだと思ってたもん。

ああ、自分がいかに優しい環境で育ってきたのかと実感するのと同時に

サバンナで生き抜くことはできないなと自覚した。


サバンナでは、他人にチョコを渡すような人はヤバいやつだし

サバンナにあるチョコみたいな物は、だいたいヤバい植物か虫だ。

それを踏まえると、あんな過酷な環境で生活するミーアキャットはすごいよな、尊敬する。

まさかチョコくれる常連さんから、ミーアキャットへのリスペクトの話に至るとは。


とりあえず僕は今後も、貰ったチョコはしっかりいただきます。

いつもごちそうさまです!

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