館山旅その3「カピちゃん...」
いきなりで申し訳ないのだが、結局のところ “愛嬌” が一番の武器かもしれない。
※前回までのあらすじ
千葉県館山市にある「アロハガーデンたてやま」を訪れたぽてとと友人たち。
偶然にもフラショーを観覧できて、千葉にいるのに最早ハワイ観光気分。
お次は動植物園エリアの散策へ。いったいどんな動物たちが待ち構えているのだろうか...
千葉のハワイを満喫した僕らは、一旦出入口の方に戻って、改めて順路にしたがって見ていくことにした。
まずは植物園ゾーン。
デカいビニールハウスが5,6個あって、その中をずっと突き進んでいく。
いやあ、すげえけどまだよくわからん!植物の見どころ!
バナナとかマンゴーとかカカオとか、知ってる南国の果物ゾーンでは
「ええ、こんな感じなの!」
「思ってたよりも木だね!」
とか、まあ多少の盛り上がりはあったものの
他の植物に関しては、なんかどう見たらいいかよくわかんなくて
かなりのスピードでスイスイ進んじゃった。
花や木を生業にしてる方々には申し訳ないと思う。
んでそのビニールハウス地帯を抜けるといよいよ動物ゾーン。
待ってましたあ!
さっそく大きめのヤギがお出迎え。
歓迎ムードだったから喜んで近づいたけど、目を見て気づいた。ダメだ、違う。
こいつら完全に僕のことをメシだと思ってやがる!
おい!食おうとすんな!可食部を探すな!
いやらしい目で僕を舐め回すように見てくる。
若い女性が街中で浴びるオスのいやらしい視線ってこんな感じなんだろなぁ。嫌ぁねぇ。
勝手に共感して納得した。
ケっ!ヘンタイっ!ついてくんなっ!ペッペッ!
盛大に悪態をついて気味の悪いヤギのもとを離れると、次に待っていたのはカピバラ!
ここも触れ合い可能ということで、柵の中に入ってみたところ
トコトコトコトコトコトコっ
そこそこ大きめの体をユッサユッサ揺らしながら、おぼつかない足取りで駆け寄ってくるカピバラたち。
な、なんだこの愛らしさは...!
んで僕の足元まで来ると、スリスリ
おぉ!
スリスリスリスリ
おぉ!!
ゴロ〜ンっ
おおおぉ!!!
ゴロンっ、ピタっ、スリスリスリスリ
おぉぉぉい!!かわいすぎんだろぉ!!!
なんなのこの人懐っこい愛おしい存在!
友好的どころの話じゃない!キュンキュンしちゃう!
ご覧のとおり、見目麗しい生き物では決してない。
でもグッと心を掴まれた。みんなカピちゃんにメロメロ!
人間も一緒だ。
たとえどれだけかわいくても美しくても、冷たかったり取っ付きにくかったりしたら台無し。
やっぱり “愛嬌” こそが武器だと、それが一番大事だと、僕はカピちゃんにそう気付かされた。
カピちゃん大好き!ありがとうカピちゃん!