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バンアル以外でも先攻5妨害を!2022年7月制限のドライトロンの展開について
※ 2022/06/21 追記: 新たにバンエル初動について追記しました
こんにちは。potato4dです。
ドライトロンを使い続けて早いもので年半が経ったようです。何度もCSで優勝や入賞をさせてもらったデッキでしたが、前期は POTE 発売日の土日にスプライトのメインドロールで心が折れて以降、スプライトに浮気する日々が続いていました。
(過去の戦績はドライトロン日記にて一部紹介しています)
それから日が経ち、後手のカードが誘発から捲り札により、サンボルライストを物ともしないドライトロンの風向きが少し変わります。これならいけるかもっ……!と思って前期最後にRAM杯に持っていたのもつかの間、ドライトロンにこれまでにない逆風が訪れました。
そう、イーバの制限です。
![](https://assets.st-note.com/img/1655645238519-yTNGMbBFs9.jpg)
ドライトロンというデッキは、後攻の手数は勿論、1~2誘発を喰らいながらもギミックでゴリ押し、相手の減った3~5枚のハンドに対して安定して4妨害を構えることで勝利するデッキです。そしてその根幹となっていた「相手ターンベアトからのイーバ」が望めなくなったということです。
つまりはこのままではドライトロンは「ただ事故るし誘発を重く食らう上、Gとアトラクターを投げられたら先攻を落とす、後攻の手数くらいしか誇れるもののない謎のデッキ」となってしまいます。
このままでは使い続ける意味がないため、新たなルートを開拓す必要が出てきました。そして制限改訂の発表からしばらく経ち、一人回しや調整を経て、ひとまず前期と劣らないパワーを得られたため、展開ルートだけかんたんに紹介しようと思ってブログ記事として残すに至りました。
土日にRAMと太陽(2on)に出ていて、結果準決→3決で事故ハンで負けという結果となってしまいましたが、イーバ制限による影響での敗北はなかったので前期までと同程度の出力は担保されたと言えると思います。
第118回太陽CS(2on)、【ドライトロン】で4位でした。
— potato4d/Takuma HANATANI (@potato4d) June 19, 2022
ギャグナLL(🎲○)○×○
エクソ(🎲×)○○
ペルセ様(🎲×)×○×
60ティアラ(🎲○)×○-
-
60ティアラ(🎲○)○×-
ペルセ様(🎲×)××
LL(🎲×)××
リペアの結果先攻強くて後攻パワー落ちてないデッキになったからやれそう。事故とアトラクター裂け目が天敵。 pic.twitter.com/CrYkfIFVTz
《天空神騎士ロードパーシアス》ギミックの採用
ドライトロンの代替ルートは元々大量にあり、弁天制限やイーバ制限のルートは日々考案されてきました。
その中で結論として《天空神騎士ロードパーシアス》(以下パーシアス)と《天空の歌声》(以下歌声)のギミックをメインに、この土日は PoC も兼ねて、サブとして《セイクリッド・トレミスM7》(以下トレミス)を添える形をとることにしました。
パーシアスのギミックはドライトロン規制先進国である TCG 環境で使われていたギミックです。TCGでは 2021/10~2022/02 までの間イーバ&弁天が両制限。弁天に至っては 2021/3 から制限指定を受けており、その点でも注目されていたものとなります。
ギミックの内容は至って簡単。天使族モンスター2体以上でリンク召喚できるパーシアスをリンク召喚し、以下の効果を使用。
![](https://assets.st-note.com/img/1655646156556-T51olusEqd.png)
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
「天空の聖域」またはそのカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。
フィールドに「天空の聖域」が存在する場合、手札に加えるカードを天使族モンスター1体にできる。
コストで弁天でサーチしたイーバ、あるいはユニオンキャリアーから到達した場合は適当な手札を切って歌声をサーチ。
![](https://assets.st-note.com/img/1655646222556-40MzzYb7Mx.png)
このときコストでイーバを切った場合はイーバの効果で天使2枚を手札に。ラヴァゴやラー玉がきそうな対面だと、パーシアスをコストにしてどかしてサーチまで行います。
その後歌声を発動。ライフを1000払い、対象をイーバとして以下の効果を適用します。
![](https://assets.st-note.com/img/1655646336916-0xJn2u4yRV.png)
①:1000LPを払い、自分の墓地の天使族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、フィールドまたは墓地に「天空の聖域」が存在する場合、除外されている自分のカードの中から、「天空の聖域」またはそのカード名が記されたカード1枚を選んで手札に加える事ができる。
これでイーバを回収でき、
盤面にアルデク
手札に
イーバからサーチできる天使(主に朱光と神巫女)
次のターン用のイーバ
まで成立させることができます。天使族2体以上のリンク3ということでなかなかハードルが高いように見えますが、ドライトロンの展開において主要となる以下のパターンにおいて、5妨害を成立可能です。
バン&アル
バン&弁天
アル&弁天
アル&神巫
バン&エル(要トレミス)
![](https://assets.st-note.com/img/1655647190711-8Pjtsfc2PZ.png?width=1200)
いくつかひいてはいけないパターン(バン+おろかな埋葬)や神巫で動けるパターンを含めて厳密な計算はまたCS優勝時にでも公開予定ですが、バン/アル/弁天が絡む動きだけでおおよそ 83% の再現性をもって動けるテーマなので、加えて神巫まで入ることによって、実践ではより高い再現性を持って望むことができます。
他のパターンや3枚初動になるパターンはまだ網羅しきれていないため、後日まとめます。エルルタのファフ2枚のルートは前期以前から切っていますが、まだエルアルあたりを展開を練りきれていないので、情報は随時お待ちしています。
展開ルート(バンアルの場合)
あくまで一例として。実際のルートは朱光や墓穴があるか、環境的に泡が流行っているか、ニビルが流行っているかで柔軟に選択してください。
アル切ってバンで弁天→弁天切ってアルでメテオニス→弁天で神巫→ファフXS→ファフでエル落とし→メテオニスでファフの素材切って弁天→メテオニス回収→弁天切ってエル効果で素材含めて蘇生→弁天でアルデク→神巫NS→神巫でアーデク→アーデクでメテオニス→メテオニスで素材切って弁天→弁天と神巫でベアト→ベアトでルタ→アルデク切ってルタでメテオニス見せて1ドロー→ファフと下級でキャリアー→キャリアーでイーバ→メテオニスでキャリアーでアルデク→イーバで2枚回収
ここまでで盤面がベアト(素材1)+ドライトロン下級2体+アルデクになります。ここでこれまでならマスカレーナを作っていましたが、追加で……
下級2体でダグザ(天使供給)→ダグザとベアトでパーシアス→パーシアスでいらないカード(手札つかっていてもルタの1ドローで補充済み)を歌声→歌声対象イーバ
と展開することで、最終盤面がパーシアス+アルデクに、手札が天使2枚+イーバとなります。
展開ルート(アル弁天&アル神巫)の場合
もうひとつの頻出ルートも紹介します。アルの相方がどっちでもベアトに行く頃には同じ展開になっているので、わかりやすいアル弁天で紹介します。理屈は一緒です。
弁天切ってアルでメテオニス→弁天で神巫→神巫NS→神巫でアーデク→アーデクで弁天→メテオニスでアル切って弁天→2体でベアト→ベアトでエル→弁天切ってエル効果でアル蘇生→弁天で弁天→メテオニス回収→2体でファフXS→ファフでバン落とし→弁天切ってバンでアルデク→弁天でイーバ→メテオニスでファフの素材切ってアルデク→ファフと下級でダグザ→ダグザとベアトでパーシアスLS→イーバ切ってパーシアスで歌声→イーバで2枚サーチ→歌声でイーバ回収
と展開すると、先程と同じように最終盤面がパーシアス+アルデクに、手札が天使2枚+イーバとなります。
展開ルート(バン&エル)の場合
エル切ってバンで弁天→弁天切ってエル→弁天で弁天→バンエルでファフXS→ファフでアル落とし→弁天切ってアルでメテオニス→弁天で神巫→神巫NS→神巫でアーデク→アーデクでアルデク→メテオニスでファフの素材切って弁天→メテオニス回収→ファフとアルでキャリアー→キャリアー自身でイーバ→メテオニスでアルデク→イーバでアーデクと弁天切って2枚サーチ→神巫と弁天でトレミス→トレミスでイーバ回収
展開ルート動画版の掲載について
勝ったor気が向いたら上げます。
トレミスの採用について
これだけ見ているとパーシアスで十分に見えますが、トレミスはトレミスで仕事があります。→バンエルで必須でした
隙がある(無効にできない)状態でベアトの効果を打つ必要がなくなるので、ハゥフニスを重く受けない
単純に6エクシーズとして攻める性能がある
機械族
あたりですね。試合展開の中で必要となることもありますが今後《スプライト・エルフ》の採用などによっては抜ける可能性が大きくある自由枠気味のカードという認識です。
今期の立ち位置
ざっくり
誘発の枚数が減っているのは追い風で、ダイス勝てるなら勝てる
アトラクターと裂け目というゲームエンド級のカードが環境に存在し、ふわんエクソ相剣とマッチしたときがキツい
展開型デッキに対しての後攻は前期のG回収から変わらず、深淵などターンを縛るカードが多いため、依然として拮抗勝負や月女神の鏃を中心としたゲームプランが求められる
おわりに
ドライトロンを真面目に考えて CS まで持っていこうという人が観測範囲内からほぼ死滅してしまったので、復興を祈ってひとまず展開ルートを記事にしてみました。
どこかで結果出してより詳細を伝えられればと思います。
余談ですが、去年のうちから海外のドライトロンの展開ルート把握していたのが役に立ったので、規制が進んでいる環境の構築をウォッチしておくのは重要ですね……