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アラサー女子の私には人前で歌えない歌がある

最近とても悩んでいる。

仕事も恋愛も家族も将来も。

生きているだけで悩みが増えて、もうこれ以上は年をとりたくないよと思ってしまった。

「アラサー」という言葉、
ただ年齢を表しているだけではなくて、それぞれが抱える悩みやモヤモヤも孕んでいるみたいでとても重苦しい。

もっと楽しいアラサーを見せてよメディア。

たぶんこのニュアンスは高校生くらいから植え付けられていた。

安室奈美恵の「Love Story」という曲が大好きで、一人でカラオケに行くとよく歌うけど、この年齢で歌うにはちょっと生々しい気がして人前では歌えない。

因みに人生で仕事か恋愛かで悩んで大好きな人と別れた経験なんて一度も無い。

それなのにこの曲は、私たち世代の悩みを代弁しているようでなんだか小恥ずかしい。

歌うだけで、経験があるのだなと周りから思われる気がする。

しかし、生き苦しさに共感して悩めるアラサー主人公気取りで勝手に歌えなくなっているだけである。

アラサーってなんて悲観的なんだ。

実は、私が悲観的なだけかもしれないけど。

そしたら、私は「アラサー」という言葉にかこつけてネガティブを正当化しているだけじゃないか。

そもそも「アラサー」という言葉、最近あまり聞かなくなった。

「女子」をつける風潮も年齢を悲観する文化も消えつつあるのに、私はまだこの言葉にしばらくしがみついていないと、どうもやりきれない気がする。




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