セカオワのFUKASEさん。
ゲイドルのぽたろうです。
実は私、社会人になりたての頃(何年前かはヒミツ)、セカオワにはまり深瀬きゅん沼だった時期があります。旧称の世界の終わりだった頃のはなし。
当時は「EARTH」と「ENTERTAINMENT」というアルバムをヘビロテしていて、久しぶりに懐かしくなって「LIP」というアルバムを聴いてみたよ。
ドラゲナイで大ブレークを果たし、「RPG」がドラえもん映画の主題歌になっているのを遠目にぼんやりと見ていたのを思い出した。
幻想音楽一座を思わせる「Hey Ho」
カントリー調(アイリッシュというかブルーグラス)の耳心地の良い音から高度経済成長期に国民的ヒットをとばした水前寺清子や坂本九あたりを思わせるオープニングで心をつかまれた。
音が詰まっていて隙がない。世界観の構築が見事すぎて白旗。
プロデューサーとかアレンジャーの力が大きいのかなと思って調べてみると、アレンジとプロデュースがSEKAI NO OWARIとなっていて驚愕した。
大多数の観客を味方につけたようなコーラス(掛け声)が、「RPG」のときよりも厚みが倍増している。説得力が半端ない。
多分これは私の思い込みなのだが、ドラゲナイのときの間奏でNakajinがバンジョーを楽しそうに弾くみたいな謳歌的な成分が抑えられているような気がした。曲として完成されすぎている、というかファンが求めるパブリックイメージ(本当にそんなもんあるのか?)に近づけているというか。
完全にプロフェッショナルの仕事なのである。
個人的には初期の斜に構えた哲学的で繊細な深瀬きゅんも好きなんだけどなー。
若者に支持されるという意味では、私が中学の頃に流行したポルノグラフィティに近いような気もしないでもない。ファンタジー路線でなければ、そういった立ち位置のバンドになったかもしれないなんて思いながら。
夢のために道化を演じているという、身勝手すぎる想像をしてしまう。
「スターライドパレード」のときの高音のなかの儚さが懐かしい。
セカオワは深瀬きゅんの綺麗な高音とファンタジーな世界観が双璧。
国民的アニメの映画主題歌もやっていることもあり、「レイトン教授」シリーズなどを手がけるレベル5と相性が凄く良さそうと前から思っている。
メディアミックスしてくれないかな。
他にも「RAIN」という曲が小田和正さんぽかったり大変素敵なアルバムでした。