【追記あり】yeeのトレンチコートを気の済むまで称賛させてほしい
杉﨑製作所の2025SS展示会に伺って、2024-25AWでオーダーしたトレンチコートの良さを讃えたい気持ちがついに抑えきれなくなったため、書きます!!
1. 表地の色が選べる
オーダーものの良さはなんと言ってもまずはコレ。
2023アウター試着旅の結果、気に入った形のものは毎度黒で。でも黒は気分じゃないんだよな…と思っていたので、好きな色を選べるのが本当に嬉しかった! 迷った結果、その辺ではまずお目にかかれない色(オリーブグリーン)を選択。結果、カーキともグリーンとも言い切れない複雑な色で、めちゃくちゃ気に入りました。
色のエキスパート・スギサキさんのご助言があるので、どう転んでも「似合う」色を選べるのも心強い。ただしラックにその色の実物が掛かっているわけではない。あるのは数センチ四方の色見本のみ。家の外壁選びと同じ(真顔)で、実物大になった時の見え方だけは想像するしかないけど、それにしても大外しはしないはず。
2. 裏地の柄が選べる
別料金にはなるけれど、普通の裏地の代わりにyeeで展開されている柄(ポリエステルサテン)を裏地にすることができるのです!! しかも隅から隅まで総裏地。袖筒の内側はもちろんのこと、襟の裏にポケットの内側(!)にまでバッチリ貼ってくださいます。ポケットは本当に心底驚いた。贅沢すぎません?
ただ、コートを着ている分には柄がチラ見えすることはほぼなく、襟を立てたり袖を捲ったりしない限り周りの人は柄の存在に気づかない感じ。なので、別の柄物のストールなんかとも全然喧嘩しません。もちろん、コートを脱いで預けたり掛けたりする時にはバッ!と見えるので、「おぉっ👀」(ウフフ☺️)てなります。
内に秘めたる私だけの柄。なんか良くない? これぞ粋じゃない?
3. ボタンが選べる
選べるのは生地だけじゃあございません。
杉﨑製作所に山と積まれた気が遠くなるほどのボタンストックの中から、これ! というものを選ばせていただけるのです。上質かつ珍しいボタンのお取り扱いが多いこと! しかも種類の指定だけじゃなくて、実際に縫い付ける個体を箱の中から一個一個選り分けるところまで一緒にやらせていただけるという。
私はボタンの色が生地から浮かないようにしたくて、なるべく表地に近い色のものを選ばせていただきました(逆の選択ももちろんアリ)。あまりにボタンの種類が多いので、スギサキさんが予め候補を絞り込んで下さって助かりました😂 2人して床に這いつくばって、ひぃふぅみぃってボタンを数えた(嘘)のも良き思い出。
4. 袖・裾・身幅等細かなサイズ変更に対応
オーダーの醍醐味ですわね🤗 私はショートブーツと足の境目が見えないように、裾をちょっと長めに出してもらいました。結果、印象としてはしっかりロングなんだけど階段では擦らない、という絶妙な長さのコートに仕上がって大満足。合わせたいボトムスや靴がある人はオーダー時に持っていくといいかも!
5. 軽い
1.で選んだ生地(ユニフォームにも使われるくらい軽くて丈夫なポリエステル)のおかげで、とにかく軽い。そして、生地自体に別に伸縮性があるわけじゃないんだけど、なぜかさりげなく体のフォルムに沿ってくれる。
そのおかげで、ベルトをギュッと締めたときにウエスト周りにゴワツキが出ない。それでいてハリもあるからフォルムは綺麗なXラインになってくれる(歓喜!)。いわゆる上質なコットンだとこうはならない気がする。そもそもウエストがキュッとしまったロングコートに憧れてのオーダーだったので、私としては大大大満足。
トラディショナルなトレンチにはもちろんその良さがあると思うのだけど、私は服でも鞄でも重いものをとにかく身につけたくない性分なので、このコートの軽さは本当にありがたい。しかも新品を下ろした瞬間から体に馴染んでくれたことで、まさしく「ライトなアウター」として、予想より気軽に手に取れたのも良かった!
秋口ってホラ、ちょっとだけ肌寒いけどアウターはなくてもいっかなぁ、でも何か着てもいいんだけどな〜…みたいな日、あるじゃないですか。そういう時に躊躇わずにサッと羽織れるの。これは物量としての軽さと質感としての軽さ、両方のなせる技だったなぁ、と思うわけです。
6. 体の動きについてきてくれる
2023試着旅で私が心酔したコートは、極限までウエストを絞ることで信じられないくらい美しいシルエットを実現していたのだけど、それは、動きやすさとか着心地とか防寒性といった実用面をある程度犠牲にすることで成り立つ美だった(手を上げられない・お腹ちょっと苦しい・下にほとんど着込めない)。
でもyeeのコートは、美しいフォルムと実用性を見事に両立していて。
肩周りやアームに身幅、全てに細かな工夫がされているおかげなのか、フォルムはあくまでスッキリ見えるんだけど中にはちゃんと着込めるし、手の上げ下げや体の動きにもしっかりついてきてくれる。着込んでも服の厚みの分コートが浮いて見えることがないし、ベルトもちゃんと締まるので、これは本当に…どういうこと…?
7. シワにならない
これは再び生地の優秀さ。座りジワも畳みジワも袖捲りジワも一切できない。スチーマーをかける必要すらない。すごい。先述の通り、軽くて嵩張らない生地でもあるので、暖かい室内で脱いで手持ちしたり、飲食店で椅子にバサッと置いても全く邪魔にならない。これ、地味にものすごいストレス軽減だと思う。
8. 風を通さない
オーダー時には予想してなかった嬉しい驚き!
さっきから激賞してるユニフォーム生地も織りがしっかりしているのだけど、それ以上に柄生地のポリエステルサテンがめちゃくちゃ高密度。この2枚の生地が重なることで予想以上に全く風を通さない仕上がりになっていて、なんとこの1月も【インナーダウンなしで】トレンチを着られている👀
まあ、言うてモンベルのジオライン中厚地を愛用していたり、トップスにもう1枚同じ高密度サテンのシャツを着ていたり、首にはカシミヤシルクのストールを巻いていたり、手袋を嵌めてたり…っていうのはある。でも展示会にトレンチ着てったら他ならぬスギサキさんにめちゃくちゃびっくりされたし、私自身も驚いてる。
着ようと思えばインナーダウンも全然仕込めそうなことを考えたら、もはや冬コートっていらないのでは? …と思いつつ、25-26AWは綺麗な色のウールのロングコートが欲しいなぁ…とか思っちゃってるものだから、こいつぁ春から業が深い😜
9. 襟が3通り楽しめる
これは言葉じゃ全然説明できない。開衿・普通襟・襟立ての3種類が楽しめちゃうものすごいデザイン!
10. 余計な装飾がない
伝統的なトレンチにあるエポレット・ガンフラップ・スリーブストラップ・ヨーク(外部リンク参照)…といったパーツは一切なし。
これは完全に個人の好みなんだけど、私の場合はリュックを背負ったりトートを腕にかけたりすることを考えると、少なくともエポレットとスリーブストラップはない方が嬉しい。他のディテールもつけばつくほど重量が増えることを考えると、この究極シンプルなデザインで良かった。
11. ベルト落ちちゃうかも問題がない
これは多分めっちゃ企業秘密だと思うので、気になる方は杉﨑製作所へGO!
コートをハンガーにかける時、トレンチのベルトが金具の重みで滑り落ちるのってめちゃくちゃ煩わしくないですか? 邪魔になるからって後ろで結んでても、結び目がいつの間にか解けてベルトの端がダラ〜って垂れ下がってきたり。私はそれが本当に嫌で、ウールコートですらベルトなしのものを探したくらいなんだけど。
yeeのコートはこのストレスからあなたを完全に解放します。
脱ぎ着の時にベルトの所在を気にするのって実はかなりのストレスだったんだな…って、このコートのおかげで改めて気がつきました。クリーニングで別料金を取られることもないし、ベルトをなくす心配もないし、マジで天才だと思う。
12. 洗える
極め付けがこれですよ。信じられます? トレンチコートが、まさかの家で洗えるの(クリーニングで別料金取られないって書いたばっかだけど)。
さすがにちゃんと畳んでネットに入れて、手洗いモードで洗ってね! という但し書きはつくのだけど、そんなの私からすれば何の手間でもありません。だって、トレンチコートのクリーニング代が複数回分浮くって考えたらさぁ…もうそれだけでお釣り来ちゃわない?
実際に洗ったことはまだないので、洗い上がりのシワがどうなるかはこれから要検証なんだけど、でも言うてスチーマーあれば十分じゃない? という気がしている。
…どうですか。こんな話聞いたことある? 私はない。
【2025年1月28日追記】
ついに自宅で洗ってみました。結果、なんと、スチーマーすら要らなかった。
他の服に使うついでにほんのちょびっっとだけスチーマーをかけてはみたけれど、別にかけなくても全く問題なさそうだった。裏地の貼られていない襟の部分だけ、畳んでネットに入れた際のシワがうっっすらできてたけど(でもほぼ気にならないレベル)、それ以外の部分は干している間に自重でシワが伸びてしまうのだ。
何よりも、水洗いできるって思った以上にものすごく気持ちがいい。そして、シーズン終わりを待たずにケアできてしまうのもかなり気持ちが楽。ねぇ…これってもしかして、花粉の季節に最適なアウターじゃございませんこと?! これに気づいた私、ちょっとすごくない?!(もはや全く意味のわからない自画自賛)
参考までに、洗った後の写真も有料パートに追加しときますんで! ぜひご検討を!
***
yeeのトレンチコートの魅力、伝わりましたでしょうか? はー、やっと書けて満足(私が)。ここからは実物の写真を載せられる範囲でお見せしたいと思います。どどん。
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制服化の記録(2024)
2024年から、有料マガジンとして制服化の記録をつけていきます。と言っても有料なのは写真部分のみで、文章自体はすべて無料でお楽しみいただけ…
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