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まだ何者かになりたい、私。
大きな会社で大きな仕事をすれば、私が生きていることに意味がある。そう思おうとしていた。私は、会社に自分の生きがいを託していた。
会社で倒れて、休職して、自分の好きなことはなんだろうとうんうん考えて。七転八倒してみたら、どうやら私はありのままの自分には価値がないと思っていたようだと、そこで初めて気がついた。
娘が生まれて、思った。生まれたばかりでまだ何も自分ではできない娘には、価値がないの?
そんなわけないじゃない。
そこ、即答できるんだったら、娘じゃなくたって一緒だよね。私だって、たとえ何もしてなくたって、価値はあるよ。そうか。そうだ。
転職して、結婚して、娘を産んで、復職して。遠い昔、私は文章を書くのが好きだったなぁと思い出した。それで最近、noteやらアメブロやらをぽつぽつとつづり始めた。
そしたら、気づいちゃったのよ。
今度は文章を人に認めてほしいってどこかで思ってたことに。書いてみたら、たくさんの人に読んでもらえることを期待していたし、あわよくばバズったりしないかなとか思ってたわけ。
会社員としての仕事は適当に。でも、文章ではちょっとしたもの。みたいなのをね、心のどこかで期待してたわけです。
いやー。これが私の本心か。
もう、それならそれで、一回晒してみようかなと思った。まだ何者かになりたい、私。
私にとって書くことが何か、一周まわってよくわからない。だけど昨日、何気なく書いて出した私の言葉に救われたと言ってくれた友達が一人、いた。
意識して彼女を救おうと書いた言葉ではなかった。私は私の過去を振り返って呟いただけ。それでもそんな言葉が、漂流してたまたま必要な誰かに届くことがあるのか。
そんなことを考えていたら、どうにもまとまらなくて、書いたらまとまるかと思ったけどやっぱりまとまらなくて、それでも何か残しておきたいから、このまま上げてみる。
とりあえず、続ける。今はそれでいいんだと思う。