漫画 メダリストはいいぞ。アニメ化するぞ。

まあ、もう人類のみなさまはご承知おきのことかと存じますが…
おっと。米津玄師がOPをやることで強気になっちまったぜ。

メダリストがどういう話かと言うと、一話を読んでくれないか。

https://comic-days.com/episode/13933686331653168477

簡単にあらすじを説明すると、

物語は、スケート選手として結果を残せず新しく職を探している青年・明浦路司が、スケートをしたいけどやらせてもらえない小学5年生の少女・結束いのりと出会うところから始まる。
明浦路司は結束いのりのコーチとなり、二人はフィギュアスケートでメダリストを目指す。

なのですが、この漫画のアオリがまた最高で、
「人生ふたつぶん懸けて、叶えたい夢がある。」
で、これだけでギャーーーー!と卒倒してしまう。どういう意味かは本編で読んでもらうとして、個人的大好きポイントの一つを述べようと思う。

本編読んでないとマジで意味わかんないと思うから、是非本編を読んでください♡
読んでくれたらこんなnoteに戻ってくる暇はないでしょうから、米津との解釈バトルに備えましょう。



メダリストのいいところは、結束いのりが明浦路司に出会って救われる『だけ』ではないところだ。
いのりさんからは分からないだけで、明浦路司がどれだけ結束いのりに救われたか…。
泣いてしまう。

言わずもがなだが(言わずもがなですが)、明浦路司は1話でメチャ曇っている。
しかし後々判明するのだが、明浦路司は才能の塊かつ、アイスダンスの日本代表に選ばれた実績がある。

それで自信がないって何!!!?????と思うところだが気持ちはわかる気がする。1話や過去の明浦路司の心情は、もがいているとしか言いようがない。
「努力していいか分からない」「才能があるなら教えてくれ」「形を変えてスケートにしがみつきつづけてる」

メダリストに興味が出たフックの一つに明浦路司の心情はあった。『自信を持つ』ことに興味があったからだ。
多分明浦路司は何度も何度も「お前には才能がある」と聞かされてきた。それでも信じられなかった人なのだ。矛盾するようだが、自分には才能があると分かっているのにも関わらずである。

明浦路司は、自分を恥じている。過去を恥じるとは自分を恥じると同義だと私は思う。

だけどいのりさんと出会い、明浦路司は変わるーー人格がではなく、心情が。おそらく彼は「自分には努力する資格がないかもしれない」の疑いを断ち切ることは出来なかったが、「いのりさんに努力する資格がない」とは思わなかったのだ。
明浦路司がいのりさんに与えたものを反射するように、明浦路司もいのりさんに照らされていく。過去の後悔が拭われていき、そして二人ともモリモリ才能とモチベーションがあるため、驚異の選手とコーチになっていく。

いのりさんと明浦路司の会話の中で、途中までよく出てくる話題がある。「過去のできなかった自分」だ。そして「今できない自分」の話だ。

明浦路司は言う。
「俺はスケートを始める前のいのりさんもだめなんかじゃなかったと思うよ」

結束いのりの最大のライバルにして、突出した天才として描かれる狼嵜光はいう。結束いのりは自分のコーチである夜鷹純に似ているし、自分は結束いのりのコーチである明浦路司に似ている。

私はそれは、一面でしかないのではないかと思う。能力や性格においてはそうかもしれない。しかし根の部分でコーチ側が教え子に強烈なシンパシーを抱いてる節がある。

結束いのりと明浦路司はよく似ている。自分を恥じていたところ。どうしてもフィギュアスケートをやりたかったところ。
実は能力が似ている、性格が似ているより、重要なことではないかという気がする。
この部分が同じだからこそ、二人は互いに出会ってここまで人生を好転させることができたのだと思う。
(また夜鷹純も光を見て、自分と同じ人生を辿るだろうと考えている。教え子からはコーチの考えていることが見通せないのだ)

明るくなっていく二人の人生がまぶしい。いや幸せになってるよね!だけじゃなくて、すっごい上り詰めてくのでマジで眩しすぎ。
いつか自信とはなんなのか、メダリストの中で見つけられたら、と思う。



そんな訳で、明後日米津玄師と解釈バトルをしてきますわ♡
1話の最速上映を全国に中継してくれてありがとう♡♡♡
メダリストは主人公コンビだけじゃなくて、どの選手も魅力的で最高です。

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