Micro TESE
2年前、
NOTEを最後に更新した少し後に
夫はMicro TESEを受けました。
とにかく健康!みたいな人なので
手術着を来て、
点滴を受ける夫の姿は
手術内容よりもよほど私に動揺を与えました。
私は個室で待っていて
その時、病院から渡されたアンケートを書きながら待っていました。
はっきりは覚えていないけど
・不妊だとわかったことで、今後の夫婦関係(相手への気持ち?)に影響はありますか
・婚姻関係を継続しますか
・カウンセリングを希望しますか
の3つの質問は覚えています。
その時は緊張もしていたし、あまり深く受けとめていなかったけど
今思えばすんごい質問だな…。
手術室に呼ばれて、
個室から出て行く夫に対して
行ってらっしゃい、と言って
お互いなんとも言えない笑顔で別れた後、
手術で精子が見つかる確率、
精子細胞が見つかる確率が書いてある説明文を読みながら
確率は低いだろうな、
きっと見つからないだろうな、
と思いながら1人で涙が止まらなかったです。
そう思いながら、
どうせ見つからないのに、
高いお金を払って、身体に傷をつけて手術を受ける必要って本当にあるのかな、
とずっと考えていました。
そもそも、
ここに書いてる確率って本当なの?
この状態で見つかりました、って人
ネットでも全然いなかったけど。
確率が少しでもあると書いておけば手術してお金取れるからじゃないの?
とかそんなことも思ったりもしました。
すみません、私個人のひねくれた感情ですので聞き流してくださいね。
夫が手術を受けたいと言って
自ら手術を受けるんだから、
私にとやかく言う資格はない。
だけど、この手術で
我々夫婦に子供が出来ないことが決定的事実になってしまうんだ、と思うと
このまま不確定のまま、ぼやっとさせておきたいな、と思う気持ちもありました。
その時の記憶には少し蓋をしている部分もあるのではっきりとは覚えていませんが
手術が終わった後、夫が戻って来て
先生も一緒にやってきました。
その時に、私と夫に対して
どちらの精巣も確認したけど精子は見つからなかった、
精子になる細胞も見つからなかった、
ということを告げられました。
先生が出て行った後、
夫にごめんねと言われて、2人とも泣いた記憶がありますが
この辺もあまり思い出さないようにしていたのでぼやっとしています。
あの日私は
病院で渡されたアンケートに
関係は変わらないし、
婚姻関係も継続する、と力強く回答しました。
2年経っても仲良く暮らしていることがその証明だと思います。
だけど2年前、
まだ夫は26歳で、私も28歳でした。
よく受け止められたな、と30歳になった今つくづく思います。
30歳になった今の方が、多分受け止められなかっただろうな、とも思います。
歳を重ねていけば行くほど
本当に子供を産まない人生で後悔しないのか、
一生2人で仲良く暮らしていける保障はどこにもないのに大丈夫なのか、
私はいつか一人ぼっちになってしまうんじゃないか、と
不安や恐れが出てきます。
デリケートな話題だし、
まだ30歳という年齢柄、こんなトピックで話せる友人も周りにおらず。
でも話してみれば、みんなそれぞれ色々な事情を抱えていたりするのかな…。
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