見出し画像

検証「川口市戸塚下ヶ戸公園」:石井孝明氏がクルド人の騒擾により「ボランティアでも掃除をしなくなった」と書く公園を現場検証しました(2024/01/12および2024/01/14撮影):随時情報更新

2024/01/20up2024/01/21更新


経済記者の石井孝明氏がX https://twitter.com/ishiitakaaki にて2024/1/12に、「クルド人が増えて日本人の住民が寄り付かず日本人がボランティアでも掃除をしなくなった川口市戸塚下ヶ戸公園の惨状」と投稿し、話題をよんでいます。同投稿は1/20時点ですでに190万ビュー以上を集めています。また、同投稿を評論家の山岡鉄秀氏 https://twitter.com/jcn92977110 が転載し、これもすでに16万ビュー以上を集めています。
この戸塚下ヶ戸公園(とつかさげどこうえん)の近くに行く機会がありましたので、現場を訪れてどのような様子か確かめてみました。2024/1/12 14:00~14:30 と 2024/1/14 13:30~14:00 の2回です。1/12は、石井氏の投稿から7時間後ということになります。また14日は日曜です。
同公園の現状は、「惨状」「ゴミだらけ」「タバコポイ捨て」「しかも子供がゴミ箱を蹴倒す」と石井氏が書いているのとは大きく異なっていました。また関連情報を調べていくと、石井氏の記述内容にいろいろ疑問点が浮かび上がってきました。追加情報は随時更新します。とりあえず現場の写真をご覧ください。

石井氏の投稿


山岡氏の投稿

転載されていく様子


戸塚下ヶ戸公園のマップ

JR東川口駅南口から戸塚下ヶ戸公園までの道のり。徒歩十分弱

JR東川口駅南口から戸塚下ヶ戸公園までの道のり。徒歩十分弱


2024/1/12 14:00~14:30の戸塚下ヶ戸公園の様子

石井氏の投稿から7時間ほど後の同公園の様子になります。
現地を訪れて驚いたのは、公園内にも公園周囲にも、ゴミが全く落ちていないことでした。石井氏の投稿内容と大きく異なります。また、周辺には高級そうな大型マンションもあり、一戸建てのきれいな住宅が並ぶ、まずまず高級住宅地といっていいところでした。さびれている様子はまったくありません。石井氏の投稿からは、さては荒廃が進んでいる、パリ郊外の「バンリウ」かフィラデルフィアの中心部か、との印象を受けてしまいますが、全然そういうことはありません。また平日の昼間でしたが、人通りは結構あります。ただしクルド人と思しき人にお目にかかることは全くありませんでした。蕨駅近辺ですと、平日昼間でも結構な割合でクルド人らしき人をお目にかかりますので、クルド人人口比率はそれほど高くないようにお見受けしました。
公園に30分ほどいましたが、人の出入りはほとんどない静かな公園でした。東京郊外によくある、防災公園的性格が強い小公園のようです。日本人の中年男性一人と中年女性一人が公園内を横切っていきました。また日本人の高齢男性一人がベンチに腰掛けてスマホで話をしていかれました。いずれも地元の方のようでした。










石井氏の投稿で印象的な、タバコの吸い殻がたくさん落ちている青いベンチは、二つありました。いずれも吸い殻はまったく落ちていませんでした。つまりきちんと清掃され、ごみは撤去されているということです。石井氏の写真をよく見ると、足元に雑草が生えています。当日は雑草は見られませんでしたので、石井写真は少し前の撮影ではないかと思われます。



石井氏の写真にある、3か国語で注意書きが書いてある看板や張り紙は、公園内にたくさんありました。少なくともこの種の注意書きを必要とする状況は、以前にはあったのではないかということを伺わせました。ただ現在は静かなものでした。


石井氏の写真と同じところと思しきところを撮影しましたが、背景の住宅の植生が少し違うように思います。これも、石井写真は少し前の撮影であることを伺わせます。

またこれも驚いたのですが(驚くことではないかもしれませんが)、私はこの公園内でゴミ箱というものを全く見つけることができませんでした。石井投稿の「しかも子供がゴミ箱を蹴倒す」云々との記述に疑問を抱かせるものがありました。以前はあったけれど撤去されたということでしょうか。いつごろからなくなったのでしょうか。
東京近郊のこの種の公園では、ゴミ箱はないことが一般的だと思うのですが。
2024/01/21追加情報:ゴミ箱の撤去情報について菅野静華川口市議会議員より教えていただきました。下に掲載してあります。

2024/1/14 13:30~14:00の戸塚下ヶ戸公園の様子

次に14日午後に同公園にもういちど出向きました。休日午後の様子ということになります。
やはり公園内にはほとんど人の出入りはなく、静かなものでした。やはりゴミは全く落ちていませんでした。周辺には人通りは結構あります。みな日本人または東アジア系の人で、クルド人と思しき人は見かけませんでした。








と、子どもを3人連れたクルド人らしきお母さんがやってきました。子供たちをブランコでしばし遊ばせて立ち去っていきました。のどかな光景でした。もちろん暴れたりごみを捨てたりするようなことはありませんでした。





夜間の状況はどうであるかわかりませんが、少なくとも休日でもここは静かな環境で、クルド人の方もきれいに公園を利用していることがうかがわれました。

2023年時点で石井投稿と同じ画像がアップされているが…

驚くべきことに、石井氏の投稿写真2と全く同じ写真が2023年9月の時点でアップされています。こちらです。川口市議会議員の菅野静華さん(参政党)のFacebook、9/26のものです。私のGoogleレンズでは「完全一致」と判定しました。

今まであえて外国人の方の地域課題は書いてきませんでした。 理由としては私が実態を把握し切っていない状態で、様々な立場の方に対し、誤解を招くことがあると思ったからです。 数ヶ月ですが、市民の方や役所の方、警察の方、議員の先輩、さまざまな方の...

Posted by 菅野 静華 on Tuesday, September 26, 2023

これはどういうことでしょうか。考えられることとしては①石井氏が2023/9/26以前に撮影していた写真を菅野氏に渡した②石井氏と菅野氏の共通の知り合いが2023/9/26以前に撮影していたものを石井氏、菅野氏双方に提供した③石井氏が菅野氏のFacebookから写真を盗用した、といったところでしょうか。①②ならば、かなり前に撮影されたものを2024年1月になってようやく投稿したことになり、現地の最新の状況はどうなっているかを確認するべきだったでしょう。また③ならそもそもなぜ出展を明示しないで無断引用したのかということが問われます。(菅野氏に問い合わせ中です)いずれにせよ石井氏がプロのジャーナリストなら、「日本人の住民が寄り付かず日本人がボランティアでも掃除をしなくなった惨状」などと煽りを入れるよりも、最新の現地の状況を確認してから投稿すべきです。
2024/01/21追加 ※写真について、菅野静華市議会議員から情報をいただきました。下に記載しました。

戸塚地区はクルド人人口比率は高くないらしい、一方非クルドのトルコ人も住民にはいるらしい…

どうも蕨市近辺と異なり、この戸塚地区はクルド人人口の割合はそんなに高くなさそうです。その一方、トルコ人も結構いるよということをペン太氏 https://twitter.com/BoysBluegrass が書いてらっしゃいました。



川口市の公園のゴミ処理の責任:ボランティアではなく「川口市公園課」の責任のはずだが…

川口市のこの種の公園の管理責任は、「川口市公園課」というところが責任をもってやっています。「ボランティア」に任せているわけではありません。ボランティアも清掃事業はやっているようですが、基本清掃ごみ撤去は公園課が正式に雇用した清掃要員、または契約した業者が行っているはずです。そして私が見た限りでは、戸塚下ケ戸公園はみごとに管理され清潔な様子が保たれていました。
上の写真で確認できますが、公園内の樹木はきれいに剪定されています。剪定ごみの持ち去りを含め、これは業者でなければできないことです。やはり公園課が管理しているとみるべきでしょう。「日本人がボランティアでも掃除をしなくなった」惨状云々という石井氏の記述には疑問があります。
ただし、縦割り行政の弊害か、公園管理は公園課だが、苦情の受付けや啓蒙活動は「資源循環課」や「資源循環課」がやっているようで、このあたりが少しわかりにくくなっています。(ゴミ箱を撤去したのはいつごろかを含め、清掃責任関係については川口市に問い合わせ中です)

川口市外国人生活入門ガイドブックというものを、川口市「協働推進課」で7か国語で刊行しています。トルコ語もあります。ゴミの出し方についても開設されています。

01/20追加 ペン太様より教えていただきました

2024/01/21情報追加:菅野静華川口市議会議員から教えていただきました:石井氏から返信がありました

菅野議員からお返事いただきました。戸塚下ヶ戸公園のゴミ散乱について近隣の市民の方から苦情があり、菅野議員が市民の方とともに改善に乗り出されたとのことです。多国語での看板設置、ゴミ箱の撤去などは2023年9月以後、「近隣の市民の方と協力しながら、市に相談しながらおこなった」とのこと。多国語の看板の設置は2023年11月とのことです。
問題の写真は近隣の市民の方が撮ったものと、現地で菅野議員自らが撮ったものとのことです。石井氏とは接触がないそうです。よって、石井氏の写真については上記の①石井氏が撮ったものを菅野氏に渡したという可能性はなくなりました。②か③のようで、いずれにしろ2023年9月末以前の写真を石井氏は2024年になって使用していることは確実です。戸塚下ヶ戸公園の名前を出すならば、現場の最新の状況を自分で調べてから出すべきです。

なお、石井氏自身からXに返信をいただいき、そこで石井氏は
自分ではこの公園には行っていない
写真は情報提供者からもらっている
とのこと。「私の写真を無断でに使うな」とまで言ってますが、私が使っているのはあくまで自分で撮った写真です。石井氏の投稿の写真と角度を合わせるように撮ってありますが、あくまで私の撮っているものです。写真をよく見てください

写真を無断で使ってほしくないなら、そもそもXなんかに掲載すべきじゃないです。転載不可をうたってあるサイトに記事を書いてください(写真がダウンロードできない仕掛けになっているはです)。Xでリポストしたら、自動的にそのポストの写真も転載されちゃうんですから。それも「拡散希望」とまで書いているとは(笑)
それに「無断で写真を使うな」とお怒りですが、そういう批判はご自身にブーメランのように帰ってきちゃうんじゃないですかね。問題の写真は石井氏に先行して、2023/9/26の時点で菅野議員が先にアップしていますよね。

すでに先行してアップされてしまっている写真ですから、石井氏が菅野氏の投稿をご存じかどうかに関係なく、菅野氏の投稿を知っている人が見たら、石井氏の2024/1/12の写真は、「これ、菅野さんのところからパックってるよね」と思うんじゃないですか。先行後行関係からみたらそう疑われちゃうのは仕方がない。だから自分が撮ったわけでもない写真をXに載せようとするんだったら、「先行してほかの人が使っているんじゃないか」と、ネット上でGoogleレンズかなにかで検索してください。または「〇氏から提供いただいた写真です」と出展を明示して下さい。そういうひと手間がジャーナリストとしての信頼性を高めるのです。
いずれにせよ戸塚下ヶ戸公園の実名まで出して、「拡散希望」とまで銘打って投稿するんだったら、必ず現場の最新の状況はどうなっているのかを確認してからにしてください。そうじゃなかったら今でも散らかっている「惨状」が続いていると思われてしまいます。市民の方関係各位が努力して美化されたのに、とんでもない風評被害が広がってしまsます。


追加情報は随時付け加えていきます。とりあえず中間報告まで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?